暑さの峠を越えたのか今日はずいぶんと涼しかった。
などど書くとまるで立秋の頃の日記のようだ。
まだまだこれから夏本番だというのに何を言っているのだろう。
とにかく暑さに慣れなければいけない。今はそのために必要な時期。
時の記念日。息子の42歳の誕生日であった。
初めて母になった日のことを感慨深く思い出している。
不思議と陣痛の痛みは思い出せない。そんなものなのだろうか。
首にへその緒が巻き付いていて少し難産だったこと。
生まれてすぐに抱くことも出来ず息子は保育器に入れられたこと。
そんなことばかりしっかりと憶えているのだった。
初めて抱いた時の感動は言うまでもない。我が子のぬくもり。
愛しさはとても言葉に出来ない程に尊いものだった。
42年もの歳月が流れほんとうに色んなことがあったけれど
今は一家の主となり父親になった我が子を想う。
程よい距離を保ちながらのこと。そうそう会うことは叶わず。
よほど困ったことが無い限り声を聴くこともなかった。
けれどもいくつになっても私たちの「こども」なのだと思う。
元気にしているか。仕事は辛くないか。そればかり案じている。
恩着せがましく「育てた」という気持ちなど毛頭ない。
むしろ親として育ててもらったのだと思うのだ。
息子にはほんとうに感謝している。どれほど救われたことだろう。
「おかあ」「おとう」と呼ばれることもなくなり
「おばあ」「おじい」と呼んでくれるようになった。
おばあもおじいも長生きします。決して迷惑はかけません。
しんちゃんお誕生日おめでとう。電話もしません。メールもしません。
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