曇り日。時おり薄っすらと陽射しがある。
紫陽花がとても鮮やか。一雨ごとにそれが増す。
雨に打たれるたびに力強くなるのだろう。
試練なのではなく喜びに変える不思議な生命力を感じる。
私はどうなのだろう。打たれるほどの雨に遭ったのだろうか。
少し濡れただけで弱音を吐いている愚かな花なのかもしれない。
いや花ではない。草でもない。ただ根だけはある名無しの植物。

朝のうちにお大師堂へ。今朝は誰にも会わずひとり静か。
川のせせらぎの音を聴きながら拙い般若心経を唱える。
きりりと身が引き締まる。そうしてとても清々しくなる。
誰のためでもない自分のためなのではないかとふと思った。
花枝(しきび)がそろそろ葉を落とし始めていて
来週には活け替えてあげなければいけない。
お供えのお菓子も残りわずかになっていた。
自分にも役目があることはほんとうにありがたいこと。
10時頃からじいちゃんとぶらりと出掛ける。
今日は西に行ってみようと決めて宿毛新港へ行くことになった。
海上自衛隊の輸送船が入港していると聞き見てみたいねと言って。
港へ着いてびっくりした。それはそれは沢山の車と人々。
「みんな考えることは一緒だな」とふたりして苦笑いする。
輸送船は思っていたよりも巨大で壮観な姿をしていた。
ヘリコプターも載っていて大きな音を立てている。
船首でラッパを吹き鳴らす隊員の白い制服も凛々しかった。
写真は逆光で仕方なく諦めてしまったけれど
孫たちに特にけい君に見せてあげたい光景であった。
宿毛には美味しいラーメン屋さんもあるのだけれど
コロナ禍のことで外食は控えようと云うことになり
港の近くのコンビニで昼食を買い求め海辺に車を停め食べる。
コロナが落ち着いたらラーメン食べようねと約束した。
いつのことだろう。まだ先は見えないけれどきっと叶うだろう。
帰り道は助手席で眠ってばかりいた。
「ごめん眠い」と言えば「寝たらいいさ」と言ってくれる優しさ。
とろりんとろりんしているうちにもう我が家の車庫に着く。
ふたり元気なうちにが今日も叶った。
だんだんと遠出は出来なくなったけれど近場でもいい。
また思い出作りしましょうね。親愛なるじいちゃんへ。
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