冷たい雨の一日。けれども必要な雨なのだと思う。
草や木や花や畑の作物がどんなにか待ちわびていたことだろう。
そうして渇いたこころにもそれはしっとりと潤いの水を与えてくれる。
仕事を終えて買物を済ませくたくたになって帰宅したら
冬至の日に注文していためいさんの初めての詩画集が届いていた。
「いまきみがきみであることを」詩・白井明大。画・カシワイ
クリスマスイブに届くなんてなんだかサンタさんの贈り物のよう。
嬉しさがそのままぬくもりになる。ほっこりとあたたかくなる。
宝箱のふたを開けてゆっくりとひとつひとつ確かめるように
読みたいと思う。私にとってめいさんの詩ほど心に響く詩はない。
憧れとも違う。なんといえば言いのだろう。うまくいえないけれど。
好きなのだ。どうしようもなく好きとしか言いようがない。
我が家のめいちゃんに「おばあちゃんにもサンタさんが来たよ」と。
そうしたらきょとんと不思議そうな顔をして見せる。
あやちゃんが「年れいせいげんがあるがぜ」と笑い飛ばすのだった。
でもこれは確かなこと。いまその贈り物を胸に抱いている。
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