ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2020年12月02日(水) マラソン大会

晴れのち曇り。朝の寒さもつかの間のことで日中は暖かくなる。

職場の栴檀の木の実がすっかり色づき青空に映える。

つい先日まではオリーブ色だったのが黄金色に変わり

まるで空に宝石を散りばめたように見えるのだった。

木の実って好きだなとおもう。なんだか木の命のように感じる。



あやちゃんマラソン大会の日。応援に行きたかったけれど行けず。

娘も仕事が休めないそうでじいちゃんも川仕事だった。

「だいじょうぶ、がんばろうね」と送り出した朝のこと。


夕食時にあやちゃんがぽつりと寂しそうに呟く。

「おうえんに来ていないのあやだけだった」と。

でもいっしょうけんめいに最後までがんばって走ったのだそうだ。

そんな健気な言葉にほっと胸を撫で下ろしながら

可哀想な事をしたなととても悔やまれたのだった。

仕事の途中で抜け出すことも可能だったのに

「まあいいか」とあえてそれをしなかったのだから。


来年にはきっと応援に行こう。ゆびきりげんまんしようね。



ふとマラソンが大の苦手だった子供の頃を思い出す。

沿道に母の姿を見た記憶がなかった。

それが当たり前の時代だったのかもしれない。

ただ走り終えた後の「あめ湯」がとても美味しかったことを憶えている。


高校時代には仮病を使ってずる休みをした。

それがバレたのかどうだか後日数人でコースを走らされた。

「おまえらみんな赤点だぞ」と確か教師は竹刀を持っていたような。

あの時の辛かったこと。ほんとうにぶっ倒れそうに苦しかった。


持久力は今もない。ただ生き永らえることだけが私の持久走だ。






 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加