2020年11月28日(土) |
時間の余裕。こころの余裕 |
冷たい風の一日。やっと冬らしくなったと言うべきだろうか。
それでもおひさまは精一杯に微笑んでくれてありがたいこと。
やわらかな陽射しを浴びているとふと気が遠くなる。
それがまるで夢のように思えてふわりと宙を漂っているような。
何処に向かっているのだろう。空に吸い込まれてしまいそう。
午前中はゆっくりと休ませてもらって午後から職場に向かう。
川仕事でも無い限りそんなことはめったにないのだけれど
自分なりに段取りをして夕方まで仕事をすることにした。
夕陽を仰ぎながら家路を急ぐのもなかなか良いものである。
朝来た山道を帰っていたら外国人女性のお遍路さんと出会う。
それは後ろ姿ではなかったので車を停めて声をかけることが出来た。
笑顔で「ハロー」と言うと思いがけない日本語で「こんばんは」と。
もう夕暮れ近くの事、山里の民宿に泊まるのかもしれないと思う。
詳しくは訊けなかったけれど野宿ではなさそうでほっとする。
「気をつけてグッドラック」と言うと「ありがとうさよなら」と。
ほんのつかの間の事だったけれどなんと清々しい笑顔なのだろう。
気がつけば鼻歌を歌いながら峠路を下っていた。
ささやかな出会いであってもこんなにも嬉しいものなのだと思う。
帰宅すればすぐに夕食の支度。不思議と疲れを感じることもなく
娘と肩を寄せ合ってあれこれとおしゃべりも楽しいもの。
時間の余裕。こころの余裕。今日はとてもいい感じだった。
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