| 2020年11月13日(金) |
ありがとうごめんなさい |
曇り日。夜明け前にはかすかに雨の匂いが漂っていた。
暗闇から不思議な鳥の声がする。それはなんだか悲鳴のようでもあり
いったいどうしたことかと思いながら耳を澄ましていたのだった。
その名も知らぬ鳥を「きみ」と呼ぶ。きみは眠らない鳥なのだ。
朝食の支度を終えた頃、じいちゃんが「出てるぞ」と教えてくれる。
先日知らせがあった「高知県文芸賞」の受賞者名が新聞に載っていた。
それは新聞の片隅にとてもちいさく見逃してしまうほどの記事。
気づかなくても良かったのだと思うほどの些細な事だったけれど。
午前中にメールラッシュ。恩師や友達などなど
それはとてもありがたく嬉しいことではあったけれど
たいした賞でもないのにと思うと複雑な気持ちが込み上げてくる。
お昼には電話もあり懐かしい友の声を聴くことが出来た。
その友が教えてくれたのだけれど「ライン」で知ったとのこと。
朝一でメールをくれた友がみんなに知らせたことがわかる。
一瞬そこまでしなくてもと思ったけれど友を責める訳にもいかない。
本音を言えば騒ぎ立てずにそっとしておいて欲しかったのだ。
決してすごい事でも自慢するようなことでもないことを
私自信がいちばん知っている。もしそうならとても愚かなことなのだ。
夕方またメール。もう返信する気力も無かった。
ありがとうごめんなさいとこころで手を合わすのが精一杯である。
トモダチ。こんなにたくさんいたのかなとアラタメテ思う夜に。
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