夜明け前にそれはそれは綺麗な月が見えた。
今夜が中秋の名月なので宵待月と呼ぶのだろうか。
月明りに照らされているととても救われたような気持ちになる。
そうしてふっと自分は何にこだわっていたのだろうと思う。
相応しいとかふさわしくないとかもうそんなことはいい。
こころにあかりを灯す。それがいのちでなくてなんだろう。
約束の午前4時。子供部屋をそっとのぞいたら
あやちゃんが布団からお尻を出してぐっすりと眠っていた。
「カンチョー」と声を出してお尻の穴に指を突っ込んで起こす。
素晴らしい寝起きの良さ。カンチョーにもめげずにっこり微笑む。
そうして素早くタブレットの電源を入れたのは言うまでもない。
愉快で可愛らしいものだなと思う。三日坊主だよと笑うじいちゃん。
さあどうでしょう?明日も4時に起きるのだとやる気満々であった。
夕方のことびっくりと嬉しいことがあった。
保育園から帰って来ためいちゃんが自転車の補助輪を外して
ほんの3分で自転車に乗れるようになったのだった。
「おばあちゃんはやくきて」と呼ぶので外に出てみたら
もう路地をすいすいと走っているところだった。
これにはほんとうにびっくりした。思わず「めいちゃん天才」と。
「すごいね、すごいね」と言えばすっかり得意顔になっていた。
こどもはそうして自信をつけていく。ほめられて成長していく。
ふとおとなもそうなのかなと思ったけれど
私は例外のよう。おとなになると欲深くなるからにちがいない。
純真なこどものこころにかえれるものならかえりたいな。
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