明るい曇り日。トンビが旋回しているのがくっきりと見える。
爽やかな風が吹きほっと過ごしやすい一日だった。
「詩記」むかしこの日記をそう名付けて
同人誌に掲載してもらっていたことがあった。
詩のような日記であり季節の「四季」も感じられるように。
それが今はこんなありさま。もうそんな感性はまったくない。
ずいぶんと落ちぶれてしまったものだと嘆きたくもなる。
それでも書きたい。書かずにいられない愚か者であった。
いつかまた読み返す日のために。それ以外の理由があるだろうか。
仕事の合間に短歌と詩の原稿を送信する。
相変わらずの拙いものだけれど活字になるのはやはり嬉しい。
自己満足で終わってもいい。これがわたしなのだと思う。
ついでに高知県芸術祭の詩部門にも応募する。
入選などするはずもない。ただの紙切れになるのは目に見えている。
それでも認められたい欲。ああほんとうに私はなんと愚かなことか。
ふとこのどん底こそがと思う。そうでなければ這い上がれない。
突き落とされてもがきながらも見上げる空があるのだろう。
手を伸ばせば届く空など「空」であるはずがない。
空は高くはるかに遠いからこそ「空」なのだとおもう。
般若心経の「空」「くう」もきっと同じなのだろう。
あああ。いったい何が言いたいのかわけが分からなくなった。
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