2020年09月21日(月) |
試していただきましょう |
夜明け前には満天の星空。そうしてぐんと肌寒い朝となる。
後で知ったのだけれど北海道並みの冷え込みだったよう。
それでも日中は陽射しに恵まれ秋らしい一日となった。
午後から川仕事へ。ふたりで一生懸命頑張って漁場の準備。
最後の竹杭を打ち終わった時には「やったね」と心地よい達成感。
ふたりともムツゴロウのように泥まみれになっていた。
「川仕事」と一言で言っても理解しがたいと思うのだけれど
青さ海苔の養殖業は下準備がとても大変なのだった。
漁場の準備が終われば今度は種付け。そうして漁場に網を張る。
その網も最初は5枚重ねで海苔が育ち始めたら一枚づつにする。
冬になったらそれを行い春先の収穫をひたすら待つのだった。
もう40年近くそれは毎年の事で慣れてはいるけれど
いつまでも若くはない。もはや体力勝負となってしまった。
腰痛持ちのじいちゃん。職場との二足の草鞋を履いたわたし。
もう限界だと今まで何度思ったことだろう。
それでもやってやれないことはなかったと今はそう思える。
ひとは試されるために生まれて来たと言っても他言ではないだろう。
ならば試していただきましょう。出来るのか出来ないのか。
ひと山ひと山越えて行くそんな人生も張り合いがあってよしかな。
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