2020年07月02日(木) |
何があっても笑って生きよう |
蒸し暑さもなく爽やかな晴天。なんだか秋のような空。
気がつけばヤマモモの実も殆ど落ちてしまって
ねむの木の花もどこかへ飛んで行ってしまったようだ。
そうして田んぼでは稲の穂がもう見え始めている。
来月には稲刈りだと言うほんとうに早いものだ。
仕事で思いがけずに嬉しい事があった。
長いこと音沙汰のなかったお客さんがひょっこり訪ねて来てくれて
ずっと支払いが滞っていたのを全額清算してくれたのだった。
きっと事情があるのだろうと察しつつ信じていてほんとうに良かった。
聞けばやはり経営難の上にコロナの影響をまともに受けて
3ヵ月ほど休業をせざる得なかったとのこと。なんと気の毒なことか。
まだ本調子ではないだろうに無理をさせてしまったのではと気遣う。
人情だけでは商売は成り立たないことを知っているけれど
「また困った時には何でも言ってくださいね」と告げると
ほっとしたような顔をしてにこっと微笑んでくれた。
経営難はどこも同じ。それでも少しでも助けてあげたいものだと思う。
義父が「今日はなんだか儲かった気分だな」と言って笑っていた。
ほんとうにそう。お客さんを信じることがいちばん大切なこと。
その気持ちはきっと伝わる。今日ほどそれを実感したことはない。
時にはどんなに信じていても裏切られることもある。
夜逃げをしたり行方不明になってしまう例も少なからずあるけれど
人として恨むことだけはしたくなかった。深い事情があってのことと
何処かで元気で生きてくれてさえいればと願う気持ちになる。
商売は人生みたいでおもしろい。何があっても笑って生きよう。
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