| 2020年01月10日(金) |
失うのが怖くてたまらない |
今日も穏やかな晴天。このまま春になるのかと思うほど。
冬枯れた景色の中に名残の山茶花を見つけた朝の道。
ずっと思い出すこともなかった結婚記念日。
もう41年目になるのか。ずいぶんと歳月が流れたものだ。
じいちゃんもすっかり忘れていて「おお、そうか」と。
「あと9年で金婚式やな」と言ってくれて嬉しかった。
9年後のお互いの歳を数える。ふたりともきっと元気で迎えたい。
思い起こせば山あり谷ありの歳月だった。
もう一緒に暮らせないと思うほど追い詰められた時もある。
でもどうして子供たちを残して家を出られようか。
母のような人生だけは送りたくはないと強く思っていた。
歳を重ねるごとにまあるく穏やかになっていく。
若き日の葛藤も今思えば懐かしい。
やっと本物の夫婦になれたように思うこの頃だった。
家族に恵まれ今はこうして幸せに暮らしている。
あまりにも幸せ過ぎて失うのが怖くてたまらないほど。
「おまえは俺より一日でも長生きしろよ」
なんとしても私が先に逝くわけにはいかないのだ。
けれどもそれはなんとせつないことだろう。
失いたくはないのにふたりは老いていくばかり。
どこまでだろう。ずっとずっと手を取り合っていたいのに。
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