| 2020年01月03日(金) |
母はいつも誰かを待っている |
今朝も冷え込んでいたけれど日中はとても暖かくなる。
昨夜は母の夢ばかり。一度目覚めてからもまた夢を見る。
昨日帰り道に寄る予定だったのを疎かにしてしまったせいだろう。
きっと待っているだろう。寂しいのだろうと母を想う朝のこと。
今日こそはと思いじいちゃんに相談すると
一緒に行ってくれるとのことほっと嬉しかった。
昨日娘にお守りを買わずに帰って来ていて
欲しかったのにと残念がっていたので
母を訪ねる前に延光寺にお参りに行っていた。
四国霊場39番札所で身近なお寺だった。
以前は独りでよくお参りに来ていて思い出深いお寺でもある。
お参りを済ませ娘にお守りを買い名残惜しくお寺を去る。
母は退屈そうにベッドに横たわっていた。
じいちゃんが一緒に行ってくれてほんとうに良かった。
思いがけなかったのか母はとても喜んでくれて
堰を切ったようにおしゃべりの花が咲く。
ふたりの話を聞いているだけで私も嬉しくてならない。
おしゃべりが一段落したところで「痛みはどう?」と訊くと
「何のこと?」と母。とぼけているのではなくて
もうすっかり腰の痛みが完治している様子だった。
あれほど痛がっていたのが嘘のよう。
トイレも介助なしで行けるようになっていておどろく。
新たな転倒などがなければもう大丈夫だろう。
安心な場所に落ち着いてくれてほんとうに良かったとおもう。
そうそう長居も出来ず「また来るね」と言って別れた。
話し相手が欲しいだろう。友達も欲しいだろうと思う。
ホールでは数名のお年寄りが談笑していたけれど
母は断固として部屋から出ようとはしない。
まるで孤独を楽しんでいるかのようなそれもせつなかった。
友達なんていらないって絶対にうそ。
母はいつも誰かを待っている。声をかけて欲しいのだ。
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