| 2019年10月31日(木) |
お母さんやっと会えましたね |
爽やかな秋晴れ。日中はもう小春日和と言ってよいのか。
目覚めるなり沖縄首里城の火災を知る。
なんとも悲惨なありさまに心を痛めていた。
沖縄の人達にとっては宝物だったことだろう。
それを一夜にして失うなんてどれほど悲痛なことか。
月末の仕事をそれなりに終えてほっとしていたところ
母の施設のケアマネさんから電話があって
急きょ今の施設を退去してもらえないかと相談があった。
来年の春までの契約だったので寝耳に水のようなこと。
聞けば施設側にも大変な事情があって仕方のないことのよう。
幸い春から入居予定の施設に空き部屋があることを知らせてくれて
見学も出来るようにと段取りをしてくれた。
母を説得する前にこの目でしっかりと見ておきたかった。
一日でも早いほうが良いだろうと仕事帰りに見学に行く。
そこは県立病院のすぐ近くで周りは田園地帯に囲まれていた。
すべて個室で介護付きの高齢者住宅になっている。
部屋を一目見て「ここならば」と強い確信を感じる。
その足で母に会いに行った。「大切な話があるよ」と言って。
安心な場所で元気で長生きをしてほしいこと。
実父のように孤独死だけはさせたくないと告げながら泣いていた。
そんな私の切実な思いが母に伝わったのだと思う。
母は素直にうなずいてくれた。「おまかせしますよ」と笑って。
その笑顔にどんなにか救われたことだろう。
何度こころを鬼にしてきたことだろうとこれまでを振り返る。
今日わたしはやっと50年前の母に会った。
わたしは母が大好きな13歳の少女だった。
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