| 2024年08月26日(月) |
うりひめとライアーの発表会 |
今月は「うりひめ」を選びました。 長い間、何度も語ってきたおはなしです。 昔、このおはなしが日本全国にどのようにひろがっているのか、 どんなおはなしに変化しているか調べたことがあります。 たくさんのデータを集めて、集めたら考察します。 それは、とても、おもしろいものでした。
昔、うりひめを語った時、子ども達は怖いおはなしとして聞きました。 このおはなしは、いくつか怖いところがあります。
じょじょに入ってこられる怖さ。
捕まって、きれいな着物を剥がれて、ぼろを着せられ、 引きずられて、梨の木に縛りつけられる怖さ。
本人からしたら、あきらかに別人なのに、 着物を着換えてしまえば、自分だとわかってもらえない怖さ。
おはなしの終わり、あまんじゃくは殺されません。 (殺されるバージョンもあります) だからいつか自分のところに来るのではないかという怖さ。
私は、とても怖いと思いますが、 かなり前から、子ども達は怖がらなくなりました。
私はとても驚きました。 この程度では、もう怖くないということでしょうか。 現実の方が怖い? 作られたアニメや物語、ゲームの恐怖の方が刺激的? と、悩みました。
あがいた私は、いろいろな語り方をしましたが、 どうしても怖くないみたいなのです。 もう、このおはなしは、力を失ったのかも…と思い、 それでも諦めきれずに毎年、初夏から夏にかけて このおはなしを語っていました。
今月のおはなし会で「うりひめ」を語りました。 小手先の声や演出はやめて、たんたんと語ることにしました。
そうしたら、女の子が1人、怖がったのです。 その子は自分の手を見ました。 そう、最初は指で、次は手が入ってくるのよ。 逆光の中、浮かぶ指。 一緒に来ていた女の子にも怖さがうつりました。 次は足。 私は語りながら、 昔話がよみがえってきたのがわかって、ひどく心が揺さぶられました。
その子たちは、前回も来てくれて、 ちょっと親しい気持ちをお互いに持ったのです。 そのせいでしょうか。 それより、その子が、リアルに、 じょじょに入ってくる様子を思い浮かべたからではないかしらと思いました。
おはなしは語り手がいて聞き手がいてなりたつ世界なのだと思います。
次のおはなし会は、11月です。
ライアーの発表会は無事に終わりました。 選曲のよさで、のりきりました。
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