先週の日曜日に、憲政記念館の特別展『怒濤の幕末維新−攘夷・開国から民撰議院設立建白書提出へ』に行ってきました。 正確には、特別展を口実に織方さんと大手前デートでした(笑) 憲政記念館は井伊邸跡にあるので、そこから桜田門外→司法省赤煉瓦ビル(休日なので外観のみ)→桜田門→大手前散歩→明治生命館→和田倉門→パレスホテル(お茶)→東京銀行協会→日本工業倶楽部→東京駅、という幕末維新散歩。7時間以上ご一緒させていただきました。皆の者羨むがよいわ。
●憲政記念館 2年ぶり、通算で3回目。という話をしながら受付をしていたら、係の人にポスターを押し付けられそうになった。たしかに客観的に聞くとどんな熱心な憲政ファンかと思うよな。 特別展は、なんていうか焦点をどこに持って行きたいのかいまいちわからない内容でした。日本各地からいろんなものを手当たり次第に持ってきちゃったかんじで、決して初心者向けではない。ある程度、経緯や人物を知っているひとじゃないと、「へえ」で終わっちゃいそうな。 とりあえずそこで圭介を都合よく紹介するのはやめてくれないものか…!(そーなんだよいきなり出てきたんだよ本筋とは無関係なところで) まあでも、ツッコミ甲斐はあるので楽しいことは楽しいです。(笑) あと、やっぱり書類・書簡系が多いので、筆跡とかで人柄を偲べるのはいいですね。織方さんとは、「佐倉藩は藩主からして字が細かい」「きっと藩校で『紙が勿体ないから小っちゃく書け!』ってエコな教育を施していたのに違いない」という見解で一致しました。←依田学海の字がとにかく細っちい ああでも圭介みたいに欄外に無理やり書いたりはしてません>佐倉藩。織方さんに「圭介は単なるしみったれ」と言われてしまいました。反論はできませんでした。
以下、目に留まったものを。
・幕末の世界地図>話には聞いていたけど、あちこちにありえない人種が書かれてて楽しい。唐突に「アルメニア」が明記されてたけどなんでだろう。 ・玉虫左太夫の英単語帳>ヅーフハルマもですが、職業柄この手のものには非常に惹かれます。自分の勉強にもなるしね。 ・ジョン万次郎の英会話ガイドブック>同上 ・トミーポルカの楽譜 ・咸臨丸航海図 ・遊清五録(高杉晋作)>アームストロング砲の衝撃もとい笑撃。とりあえず高杉が絵が下手なことはわかった。(爆) ・薩摩の英国留学生集合写真>町田兄弟が異様に恰好よい。 ・戊辰戦争は超駆け足で紹介。永倉の手記も榎本のコートも唐突感が否めない…。 ・東征軍旗の実物は非常に手作り感あふれるものでした。放課後の工作っぽい。 ・民撰議院設立建白書>感慨深い。(しんぺーさん的に) ・岩倉使節団>渡航中のごたごたを思い返しては織方さんとおちょくってました(笑) ボストンの晩餐会では鼈のスープが出された模様。 ・牛乳缶よりバリカンに驚きました。
で、ですね。 展示の中で、「怒濤の時代を生きた人々―幕末維新の俊英」というコーナーがあったのですが。 テーマに沿って2人ペアずつ人となりを紹介しているらしいんですが、まず人選が妙。全体的な展示内容の中でまったく登場しない人がなぜか紹介されていたり。かと思えば、あってよさそうな名前がなかったり。 おまけに、紹介文が主に同時代人の著作物の引用なので、誤解というか、「なぜそこを拾う?」と首を傾げたくなるものも。……勝先生がたくさん引用されてるのは仕方ないんだろうけどなんていうか…話半分以下で聞かないと、と思ったり…。 で、おいおいおい…!とコケそうになったのが、↑で叫んだ圭介さんでした。 よりによって「適塾の軍才」という微妙な見出しの下、マスジと並べられ、紹介文は安藤太郎の例のやつ。だーかーらああああ……!と地団駄踏んでしまいましたぜこんちくしょう。
その後は常設展示を回って(所信表明演説がまだ福田のままでした)、オンライン資料展示で過去の特別展から尾崎と維新三傑のやつを見て、尾崎部屋で尾崎と犬養と電話して(嘘。講演の録音を受話器で聞けるだけ)、出てきたときには2時、という…。 ちなみに入館は11時半前でした。あはははははは。
長くなったので、以降の足跡はまた次回。 特別展、あと一週間です。土日もやってます。行かれそうな方は、是非。
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