みみずのたはごと

2007年07月30日(月)  さあ、面白くなってきたぞ。

長らくご無沙汰いたしました。
浴衣は無事できあがりまして、土曜日に隅田川へ行って参りました。ただ、先週〜今日にかけて、ひたすら選挙シフトと夏休みシーズンで仕事が微妙な立て込み具合でした。(つまり人手が足りない)
浴衣完成の後のちょっとした達成感と虚脱感も相まって、先週はPC立ち上げると仕事用の情報集めか、適当なネサフしかしとりませんでした…。
そろそろ、シフトチェンジします。書きたいネタもあることだし。

さて、選挙は自民党が結党以来初の参院第2党転落で、衆参院の捩れ構造が面白くなってきました。野党はもう、単純に与党の政策に否をつきつけるだけではやっていけないし、与党も数に任せて力押しはできない。お互い頭脳プレーを発揮して、きちんと「議会政治」をやってほしいものです。
民主主義は多数決だと思ってる人が多いけど、本質はそうではなく、議論を尽くした上で多数意見を尊重するというもの。少数意見を蔑ろに数の論理を押し通すなら、それはただの独裁です。特に、議会制民主主義では、論戦を通して見解の相違をすり合わせ、妥協点に至ることが最上とされる。
民主主義の本質は、とにかく「言葉を駆使する」、そこに尽きます。
明治の政治は、民主主義としては未熟だったかもしれないけれど、その本質の点ばかりは確り押さえていたよな、と思います。言ってみれば口達者な議論したがりが政治家になっていたような(笑)
今の政治家は、言葉を尽くして自説を唱え共感を求めるという、議会制民主主義の根本を実行していない。表面だけの言葉では、人は動きません。きれいなだけのお題目で動かせると思っているなら、それは間違い。
年金問題や政治とカネの疑惑や、細かい争点はいろいろあったでしょうが、やはり多くの人が思ったのは、「きちんと政治をしてほしい」ということだったのではないのかな、と。自民党より民主党を選んだ、というわけではなくて、政治家としての説明責任を果たせよと言いたかっただけではないかなと。
そしてその気持ちは、残念ながら安倍さんには届いてないのかなと。
本日、仕事をしながらそんなことを思っておりました。


 < 過去  INDEX  未来 >


葛生冴 [MAIL] [HOMEPAGE]