みみずのたはごと

2006年08月20日(日)  熱闘甲子園!

凄まじい試合でした。野球の真髄を見た気がする(と言い切れるほど野球に詳しくはないけどね)。
今大会には珍しい真の投手戦。私の大好きなパターンです。普段なら蝦夷チームを応援するところですが、今年は相手が悪すぎました。東京ってだけでなく早実じゃあねえ。どっちの肩持つかは最初っから決まってますよ(笑)

明治34年創立の早稲田実業学校は、早稲田大学とは別法人ですが、元々は大隈の理念を反映した中等教育を行うために大隈の周囲の人間が設立した学校です。初代校長は、東京専門学校(早大)と同じく大隈の養嗣子・大隈英麿がなりました。現在は「系属校」として早稲田高校ともども大学の系列に入っています。(早大の「付属校」は、早大学院、早大本庄学院の二校のみです。この二校の校歌は大学校歌の『都の西北』ですが、早実・早稲高の校歌はそれぞれ違います)
試合をTVでご覧になってた方はお気づきかもしれませんが、早実の応援歌やマーチ、他の学校と違いましたよね。実はあれ全部、六大学野球で使われる早大応援部公式応援歌です。ブラスバンドにとっても応援席の一般学生にとっても楽しいけれど辛い、一試合やると声は枯れるわ腕はつるわの騒ぎになるんですけど(何せ休憩どころのないメドレーだから)、高校生がよく頑張ってるなあと感心しつつ、気付いたら一緒になって歌ってました…。
で、ここで一つ訂正。NHKで紹介された『早稲田の栄光』という歌ですが、あの学生歌は、入学式で歌うものじゃありません。(そう言ったんだよNHKのレポーターが…! 大嘘だよ…!)
あれはね、「(六大学野球の)早慶戦で慶應義塾大学から勝ち点を取った(=2勝した)ときにのみ歌うことが許される」という非常にレアな伝統歌なんですよ! 負けたら歌っちゃダメ。でも、折角いい歌なのにあんまり歌う機会がなさすぎるので、最近は卒業式で歌ったりもするらしいです。(羨ましい…)(私の在学中は早慶戦で勝てなかったからさ…)
その貴重な歌を甲子園で歌うことについては賛否両論あるんでしょうけど、でも(もし勝てば)初優勝なんだし、私としては是非、声張り上げて歌ってきて欲しいなあ。大隈さんも喜ぶんじゃないかしら。

……ちなみに、早慶戦で負けてしまった時は、『栄光』の代わりに『えんじの唄』というのを歌います。「男は心で涙を流して…」で始まり、「咲くのも散るのもただ潔ぎよく、天下に恥じぬ花であれ」とか、「煌くひと時自己を忘れて闘志をもやし尽くすだけ」とか、何ていうか男臭い(笑)歌です。
もし明日、力及ばなかった時は、どうせなのでこいつを歌ってきてくれんものだろうか…?(苦笑)

ともかくも、斎藤くん(早実)も田中くん(駒苫)も今日は力投お疲れさま。再試合は大変だろうけど、楽しみにしてますvv(仕事だけどネ…orz)


 < 過去  INDEX  未来 >


葛生冴 [MAIL] [HOMEPAGE]