おめでとうございました。(割と毎年こんなかんじ。去年は頑張った。)
仕事始めです。朝からオフィスに来てます。夜まで仕事です。初日からフルタイム。しかも引き継ぎ。資料は2日の午後と3日を潰して書きました。まだ終わってませんが orz 31日と1日は、家事(含おせち作り)と接待のため、文字通り一日中立ちっぱなしでした。座った回数は片手で数える程度。下手に座るともう立つ気が起きなくなるので、食事も休憩も立ったまま取る。主婦って大変ですね。母君(やはり立ちっぱ)と二人、お年賀の親類が持ってくるご進物ランキングなどで気を紛らわせてました。要するに、「もちっとイイもん持ってくりゃいいのにね!」というイチャモンです(^ ^ゞ 3日は資料書いてるか体力の限界で気絶してるかのどっちかだったので、初詣はまだです。今日仕事帰りに築地本願寺で済ませようかと目論んでいたのに、閉門午後4時ですって。間に合わないじゃないか。…というわけで下手をすると初詣ナシです。信心なんてないけど、何か厄介が起こりそうで嫌だなァと思うのは日本人の性でしょうか。 圭介ドラマ(世界で5人くらいしかしない略し方;;)は、1日の夜にぼーっとしつつ見ました。疲労のため精神状態が普通じゃなかったので、わりと平気でした。そんなわけで、以下感想。
まず、NGシーンは総て、予想の範囲内に収まってました。圭介のギャグ担当も入れ札も。伊達に三次元同人やってたわけじゃありませんてw(>F1のコトね) 登場人物が偏ってるのも、大河本編を踏襲してることで気になりませんでした。あと、完全なるフィクション部分もですね、創作ってのは基本的に嘘つきが許される媒体だと私は考えてるので、別に構わないんじゃないかなと思った。圭介も既存の描かれ方の中ではましなほうじゃない…? ツッコもうと思ったらそりゃ、A4ワード20枚くらい書けると思いますけどネ(苦笑) それよりも、みたにさんの構想力に唸らされた。 土方の奇襲作戦。実際にそんな戦術を考えていたなら誰か一人くらい書き残してるはずなので、あれは完全なる虚構です。虚構ではありますが、しかし、実際問題あの日の戦で、土方の行動が初めて確認されるのは、援軍を呼びにきた大野右仲が「千代ヶ岡陣屋で会った」と記しているのが最初。それ以前の土方の動きは、闇の中なのです。 5月11日の戦況推移を整理してみましょう。官軍の艦砲射撃開始は午前3時でした。陸軍もその時刻に各陣地を出発、追々開戦に及びます。その朝に官軍の総攻撃があることは周知で、前日に箱館軍幹部は別れの杯を交しています。圭介が有川方面に出陣したのは「早暁」ですから夜明け前、まだ真っ暗なうちでした。(ちなみに、この日の箱館の日の出時刻は午前4時頃です) 官軍は弁天台場への艦砲射撃で、箱館市街を守る箱館軍の意識を箱館港側に引き付けておき、明け方に箱館山裏へ降ろした兵を山越えさせ、朝6時頃に箱館市街へ突入します。8時頃に箱館市街炎上という官海軍の記録があります。土方戦死の舞台とされる一本木関門には、7時過ぎには官軍が殺到し、押しつ押されつの攻防が展開されていました。 土方の死亡時刻は、少なくとも朝陽撃沈の後です。朝陽の撃沈時刻は幾つか説がありまして、最も早い「7時35分」のほか「8時頃」、「9時頃」など。攻撃開始時刻は一緒なので、時計が狂っていたというよりは、勘違いだと思いますが、それにしても、片や陸軍奉行が一大軍を率いて夜中に出陣している一方で、ナンバーツーの奉行並は朝7時まで何処で何をしていたのでしょう…? ――と、いう疑問に、みたにさんは見事に答えてみせたわけです。 きちんと戦争の推移を把握していなきゃ、あんな脚本は書けません。フィクションだろうが何だろうが、もうそれだけで、完敗だなあと思いました。 その意味では、面白かった。 ただ、年末の継之助ドラマと一緒で、時間の制約からの端折り具合(というか都合よくエピソードを繋げて一日に放り込んだ)と、某公共放送の立場ゆえの首の縄が、微妙でしたね…。「土方=悲劇のヒーロー」という解釈は、世の新撰組ファンの勢力を考えたら、動かせないんですよ。世の中、死にたがり土方ばっかりですから(一部例外はあるけど)。そのなかで、如何に「生き抜こうとした土方」を描くか、という苦しい挑戦と妥協の跡が窺えました。 私は前にもちらっと言ったけど、「土方死にたがり説疑問視派」です。それは、「意地のために死ぬ武士の美学」は土方の人生哲学に反すると思うからです。鉄の法度は美学のためではなく、烏合の衆を纏めあげ隊士を無駄に死なせないためのものでした。土方は名誉や体面ばかりを重んじる当時の武士の在り方を軽蔑していた。そう解釈しておきながら、多くの作家や研究家が蝦夷での土方を「死に場所を探していた」としか捉えられないのが、不思議で仕方ありません。 ともかく、既存の土方像に一石を投じただけで、放映した意義はあったんじゃないかしら。 とりあえず圭介ファンとしては、これだけ言わせて貰えれば結構です。あの日、圭介は日の出前に出陣して日没後まで帰ってきてないので、五稜郭には居ません。当日たぶん誰より働き者だった子です。(笑) あ、ちまちま模型つくる圭介はごっつツボでした! 実際あのときそんな暇はなかったろうけど、でも性格的には充分やりそうだよ! 最後の破壊行為に至っては、ゲラゲラ遠慮なしに笑い転げてました。ありえねえー。(戦争末期の圭介の精神状態って、文章から判断するに相当真ッ平になってたんじゃないかなと思ってるです) 永井様も本編に引き続きオトコマエで惚れ惚れしたし。榎本さん主人公食ってたし。ロケ地が山梨県だというのがタイトルロールでバレたのもナイスボケでしたv(いやボケたわけじゃないだろうそれは) しかし「よかちご」が見たかったという気はしないでもない。(黒田は…?)
長くなりすぎたので、メッセージ返信は次回に。
|