みみずのたはごと

2005年04月20日(水)  春眠暁を覚えずといいますが…

葛生さんの場合、眠くなるのはむしろ夕方なのですが。このところ、寝不足でもなければ特に疲れることをしたわけでもないのに決まって夕方になると「睡眠を催し夢中にて」書類を危うく書き損じかけたりするのです。きっと葛生さんのオフィスでは午後4時になると妖精さんが眠りの粉を撒いてるんだうんそうだそうに違いない!(←注: 眠そうにしてるのは葛生さんだけです)

さて、そんな半眠の頭で最近調べていることが3本ありまして、そのうちのひとつが、幕末箱館の風土について。戦国史のときも、室町後期の甲斐の産物とかやたら熱心に調べ上げてましたけど、要するにSSの下地作りです(笑)
殊に蝦夷地は足を踏み入れたことがなく、季節感も何もかも判らない。先日、会津で「暑さ寒さも彼岸まで」という言い回しは彼の地では通用しないという現実を思い知ったばかりでございまして。
箱館の場合、気温とか天気なんかは、外国人の記述にちょこちょこ顔を出すので意外と判ります。あと、『最後の箱館奉行の日記』(田口英爾、新潮選書)という本がかなり便利。この本によれば、幕末の箱館の特産品は昆布と鮑だったのですって。……蟹じゃないのか(爆)

そうそう、以前、蝦夷地は寒いから「人家とてもなく、土人穴居し」てるに違いないと思っていたという圭介の記述に、酷すぎるとツッコミをくれつつネタにしたことがありましたが、世界にはもっと上手がいましたよ。桑名の石井勇次郎。「蝦夷地の民家は悉く昆布を以て屋根を葺き
…って、んなわけあるかああーっっ!(卓袱台返し)
雨、漏るって、ソレ。晴れて乾いたら、割れるって。
他にも、石井氏、何気に暴言かましてます。蝦夷人は「草木を以て衣と為」「禽獣に等しき者と聞き及」んでたけれどもちゃんと綺麗な服着てるし、「語も却て奥羽の人よりも通じ安し」。……聞き取れなかったんだ、会津とか仙台の人の言葉…(震笑)(や、でもやっぱり意思疎通の難しさに言葉の問題ってあったんじゃないかと、会津旅行でもつくづく思いましたけど)

5月1日付けでサイト引っ越し準備中のため、更新が思うように捗りません。や、引っ越すつってもプラン替えるだけだけど。詳細はまたお報せします。


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葛生冴 [MAIL] [HOMEPAGE]