眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・フェア・ゲーム:ジョシュ・ラニヨン

ボーイズ小説・フェア・ゲーム(モノクロームロマンス文庫)ジョシュ・ラニヨン

元FBI捜査官だった受は現在大学で歴史を教えている。父親の友達の息子が失踪したのを探すよう頼まれる。そこで元恋人のFBI捜査官の攻と再会し…。
海外BLなので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は元FBI捜査官。現在は大学で歴史を教えている。博士号を持つ。父親も大学で教えていた大学内で有名人。FBIの仕事中膝を打ち抜かれて退職。ロッククライミングとミニチュア模型が趣味。眼鏡。
攻は受の同僚。腕利きの捜査官。セーリング・ポーカーが趣味。プルシアンブルーの瞳。銅色の髪。人目で警官と分かる体格。
新書館が新しく立ち上げた海外作家のBLレーベル第一弾の1つ。
海外BLに興味があったので買ってみたんだけれど、これまでいくつか読んだ海外BLの中では一番馴染めそうと言うか、すんなり萌えられた作品だった。
これまでの海外BLはどこかゲイゲイしいというか、面白い話もあったんだけれど、ラブ部分が直接的過ぎて引いてしまうことも多かったんだけれど、この作品はそこまで直接的ではなく、ミステリー部分もドキドキがあったので楽しめた。
いわゆる体育会系と文化系のカプ。体育会系と言ってもFBI捜査官なので筋肉馬鹿ではなく、大型犬攻だけど駄犬系ではない。
受はツンデレ眼鏡で、一度別れたはずの攻の事が忘れられないじれじれした気持ちがよく伝わった。
シリアルキラー物は好きなので謎解き部分もわくわくしながら読めた。シリアルキラーの醍醐味は殺人犯の殺す理由なんだけれど、この作品も受が犯人を突き止めたエピソードはきもくて良かった。ただ犯人の動きが急に杜撰になった理由はもう一つ。
解説にも書かれていたけれど、海外と和物の差はメイン二人へのスポットライトのあて方の違いもその1つで、事件物がきっちり書かれている分、和物BLに比べて細かな心理変化やら過去のエピソードは少なく(それでも十分に萌えたが)、和物BLと同じ気持ちで読んだら物足りないかも。
個人的に、海外BLに望むことは翻訳物のミステリーやSF・FTに出てくるカプが男同士なら萌える。の延長なので、この作品みたいなのが増えると良いなと思ってしまう。
この二人のその後も読んでみたかった。気軽に続編を望めないのも物足りなさになるのかな。
Hシーン自体は1度。解説の三浦さんは、攻の余裕の無い「くそっ」という台詞に萌えるそうだが、ちゃんと入っていた。受を気遣う攻の様子が萌える。
次の海外BLも出たら買う。
社会人物。事件物。シリアルキラー。FBI捜査官30代後半×大学の先生37歳。シリアス。殺人。銃。

小説ディアプラスフユ号でもこの作家さんの作品が載っている。
FBI捜査官×元泥棒で、自分を追いかけているFBI捜査官攻が気になってきた泥棒受は、一度だけ攻と寝た後泥棒から足を洗う。10年後作家としてそこそこ成功し郊外の農場でひっそり生活していた受の元に攻がやって来るが…という流れ。
怪盗物は苦手だし泥棒して捕まっていないのかーと思わないでもないんだけれど、メインキャラには好感が持てた。話の雰囲気も好き。
でもいくつか引っかる部分もある。受の書いた小説のせいで、攻は受を追い詰めていたんじゃなくて翻弄されていたんだと職場に判断され攻は左遷されるんだけれど、それだけでもえーーっと思ったのだが、そんなまんまな関係を書く受や、これが受だと感づいたなら、作家の身辺を探って捕まえに来たりはしないのかとか、泥棒の時効はそんなに早いのかとか色々気になった。
でも一番気になったのは、攻への告白同然の内容を書いた受の最新刊のタイトルが、日本のBLのHシーンでたまに使われる単語と同じで、これはそういう意味だと思っていいのか、それともその単語本来の意味なのか一瞬本気で悩んだ。
これも単行本いつかになるのかな。因みに上記の作品とこの作品、同じFBI物だけどキャラは被っていないみたい。

思いの外読みやすく面白かったのでまた別の作品も読んでみたいが、次に出るのはいつなのか。このまま消えたら残念過ぎる。


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2013年02月09日(土)
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