眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・理系の恋文教室:海野幸
ボーイズ小説・理系の恋文教室(シャレード文庫)海野幸
理工学部教授受のゼミに校内一優秀で容姿端麗な生徒攻が入る。雑用が得意でない受はいつも攻に叱られて怯える日々を送っていたが、攻の書きかけのラブレターを見つけてしまい…。
好きな作家さんの新刊なので買った。可もなく不可も無くと悪くないの間。悪くない寄り。
受は理工学部経営工学科の教授。優秀な頭脳を持っているが周囲からは軽んじられている。強く出られない。小心。肉のそげた頬。白髪が目立つ髪。野暮ったい眼鏡。さえない。実際よりふけて見られる事が多い。普段の生活が苦手。童貞。
攻は大学の生徒。登場時は三年生。入試最高得点をとり新入生代表になった。涼やかな声。背が高い。長めに伸ばした前髪。華奢なチタンフレームの眼鏡。艶やかな黒い髪。象牙のように白く滑らかな肌。精巧な彫刻のように整った顔。人目を惹く顔。無表情。秀麗な容姿。如才ないが愛想は良くない。人の心の機微を読むのが苦手。
大学の理系のゼミが舞台。無愛想でいつも叱られていた攻の恋文を添削する事になった受は意識する内に…みたいな流れ。
予想外にどうせ僕なんてを楽しめた。流石に48歳で容姿に衰えを見せている外見だと、若くて強くて美しくて将来有望な大学生攻は高嶺の花でうじうじするだろう。
最初攻の直球過ぎる部分が、受に近づくためのフェイクなのか本気で理系馬鹿なのか分からなかったが、理系馬鹿の方だった。
攻はなかなか感情が分かり難い性格っぽいけれど、受との事を真剣に考えて計画的に行動している所が良い。何度か襲いそうになったと積極的な面も見せているが、本気で受を襲ったら受は気に病みすぎて直ぐにぽっくりいきそう。
特に気に入った部分は二つ。
一つは何度も書いているが、攻が受を好きになった理由・恋に墜ちた瞬間を漠然とした感覚ではなく明確なエピソードで書いてくれたので、それがとても良かった。こういう事なら受を好きになったのは分かると納得出来た。恋に墜ちた瞬間のエピソードを読むのは好き。
もう一つは元々理系萌えなんだけれど、理系キャラがロマンチストな面を見せてくれるととても萌える。一見現実的で人の感情が入っているように見えない分野で夢やロマンを持って接しているを見るのが好き。なのでこの作品もほのぼの出来た。
後何年付き合えるのか不安にならんでもないカプだけど幸せになって欲しい。
Hは最後に。なかなか進まず(年齢的にも当たり前だけど)途中で終わりかと思ったがちゃんと最後までやっていた。エロの萌えがいつもより半減しているのは、体調は大丈夫かと受の心配してしまったから。初Hの時の受は50歳近いのであらゆる意味でドキドキしてしまう。
どうでも良いけど攻が受にキスをしようとして受が自分の手で攻の唇を押さえて止めるというシチュエーションにほのかに萌える。もちろん本気で嫌がっているのは萎えるが、性的な事を怖がって先に進むのを止めようとして、結果的にエロスの象徴でもある唇に直接触っているというのに萌えるのかも。手が唇に触れている事をじっくり書いてくれる作品は案外少ないので、あると嬉しい。
次も地雷で無い限り買う予定。
大学物。大学生21歳×教授48歳。年下攻。年の差カプ。眼鏡受。眼鏡攻。眼鏡×眼鏡。恋文。理系萌え。親父受。
2011年11月30日(水)
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