眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・薔薇と接吻:杉原理生

ボーイズ小説・薔薇と接吻(ルチル文庫)杉原理生

大学生の受は子供の頃から一緒に過ごしていた吸血鬼攻との再会を待っている。5年後20歳の誕生日が近づく受の前に攻があらわれ…。
受は大学生。父子家庭。童話作家の父親は体が弱く吸血鬼にエネルギーの提供者になることで生き延びていた。父親はなくなり若い叔父と同居。祖母方に外国の血が混じっている。やわらかな亜麻色の髪。瞳も肌も色素が薄い。陽光を思い出させる輝きの美貌。端麗な顔立ち。175センチ前後。愁いを帯びた王子様。叔父は狼男。
攻は吸血鬼。元は人間で吸血鬼になるまでは受の家にやっかいになっていた。七番目の父親から生まれた七番目の子供。長めの前髪。黒髪。夜空のような闇色の瞳。端正な容貌。背が高く男らしい体つきながらどこか優美。絵に描いたように美しい姿。たとえようもない艶っぽさ。
吸血鬼物。小さい頃から一緒に住んでいた攻が吸血鬼になり大学生の時に再会するが、受を巡って狼男と吸血鬼とそれを狩るハンターが戦う話だった。
この作家さんの王子様キャラはとても楽しみだったのだけど、全体的にキャラが薄く感じた。吸血鬼の世代交代や狼男・吸血鬼・ハンターの設定にページがさかれていたからなのか。萌えそうなキャラだと思いながら読んでいたのに、読み終わったら予想より萌えなかった印象。
受のために吸血鬼一族のトップになろうと頑張る攻は健気だったのに。受視点だったため夜の種族の諍いは全部蚊帳の外でほぼ伝聞ばかりで攻の必死さもどこか遠くて勿体ない感じ。
始祖に伴侶は居なかったのかな。
出来上がった後は永遠の命を持つ美男カプでいつまでも幸せに暮らしそうなエンドだった。
作家さん久しぶりのファンタジー設定だったみたい。そう言えばデビューはSFの上下巻で名前を覚えた作家さんだった。
Hは何度かでも最後までしたのは一回。20歳の誕生日まで本番が出来ない誓いをたてていたため最後まではしていなかった。微妙に間抜けに見えてしまう。初Hは周囲に見せつけてやるぜーで笑ってしまった。攻は大人げないが可愛い。
次も地雷で無い限り買う予定。
吸血鬼物。吸血鬼×大学生。年上攻。人外攻。狼男。似非ファンタジー。

2011年11月12日(土)
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