眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・交渉人は嵌められる 交渉人は諦めない:榎田尤利
ボーイズ小説・交渉人は嵌められる 交渉人は諦めない(シャイノベル)榎田尤利
「交渉人」シリーズ4、5冊目。弁護士時代、大学の親友が巻き込まれた事件を担当していた受は、親友を自殺させてしまう。それを悔いて弁護士を辞め交渉屋を始めた現在、親友の事件の新しい証拠が出てきて…。
好きなシリーズなので買った。可もなく不可も無くと悪くないの間。悪くない寄り。シリーズを通してなら面白い。
キャラ設定は前巻で。
今回は敵役として天才的な詐欺師が出てくる。攻と付き合った事もあり人を信じず陥れることを喜びとするサディスト。でも猫。
事件の証拠を詐欺師に騙し取られて、攻とも別れて、拉致られボコられやられそうになる受が可哀想だったけど、最後の騙し合いまで一気に読めた。2冊まとめて読めて良かった。じゃないと悶々と過ごすことになったろうから。
何度もダメージを与えられ殴られても晒されても立ち上がろうとする受は格好良いけど、攻が表だって活躍した場面がほぼ無かった。裏では受を支えていた部分もあるけれど。
前巻から思っていたけど攻って下っ端の中間管理職みたいな立場だよね。電話一本で億単位の金を動かしたり陰の実力者と面識あるようなスーパーヤクザでなく、限られた力の中で頑張っているヤクザ。組と受の板挟みでいらいらしている姿に一種の悲哀を感じてしまった。
受が周囲から愛されているのは良かったが、たまに愛され過ぎというか。事あるごとに周囲が集まって受は素敵と確認し合っていたような。そういう暖かさがあるからこそ、受が事件を乗り切ることが出来たのだとも思うのだけど。
事務所で働く人が受の過去を知っているのはまだ分かるのだが、アヤカや志津が受両親が自殺したって言うのを誰に聞いたんだろうと気になった。受本人が喋ったのでなければデリケート過ぎる話題だよね。
今回の話だけではないのだけど、このシリーズを読んでいるとたまに学級会を思い出す。うまく言えないが、例えば5冊目のキヨがホストに化けて詐欺師と話しているところ。数人でディスカッションしてるのを見ながら先生の受がその言葉を拾って特に大切だと思った部分を黒板に書いているような感じ?
受が大事な言葉を繰り返す度、良い言葉だと思いつつも教室で机に座って読んでいるような気分になった。
ゲームで攻と弁護士がくっつくエピソードは笑った。こういう細かい笑いを良いポイントで入れてくれるので、途中の重い流れも耐えることが出来たのだと思う。
甘栗のエピはじんわりした。部分部分で小物を出してきて最後に綺麗にまとめるのは毎回感心する。
元鞘に収まったのは良かったけれど、ここですっきり終わられるよりは、次の大人チームの話でも、攻はちゃんと受の心のケアをして欲しいな。H1回で癒える傷ではないと思うし。さすがに暫くは受に向かって浮気したとか訊かないよね。
Hは1冊に1つは幸せなHが入っていた。4冊目には道具を使われ、5冊目は受が切れて攻の上に乗っかっていた。受成長したね。二人が別れている間攻が他の男と寝ているので苦手な人はいるかも。不倫や二股は萎えるけど、この話の流れで他の男と寝るエピソードなら好きではないが萎える設定にはならなかった。
次は脇カプのスピンオフらしい。本編の続き共々楽しみにしている。
全サももちろん申し込む。
ヤクザ物。事件物。31歳×交渉人32歳。後輩×先輩。眼鏡攻。普段の受に対しては敬語攻。詐欺。コンゲーム。脇カプ有り? 攻が他の男と寝る(直接描写は無し)。
2010年08月02日(月)
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