眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 漫画・ダイヤモンドの条件上下:須賀邦彦/小説・GIFT〜記憶の淵でまどろむ君へ〜:小塚佳哉

tunamiを観た。
映画としての面白さはあまり無かったが、津波が来るのは一瞬だけど、波が引いた後どういう事があるのかが分かって良かった。本当にあった災害は下手にドラマにするよりドキュメンタリーっぽくしたほうが身に迫る気がする。



ボーイズ漫画・ダイヤモンドの条件上下(キャラコミック)須賀邦彦

小説「ダイヤモンドの条件」神奈木智作の漫画化。高校生の受はカメラマン攻のカメラをとばっちりで壊してしまい、弁償するために攻の元でアルバイトすることになったが…。
原作は好きだったけど漫画は雑誌で読んでいたし改めて買おうか迷っていた。買ったのはフェアの数合わせ。描き下ろしは漫画14P、小説2P二段組み。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は高校生。平凡だと思っている。気が強い。女の子にはつれない。黒髪。
攻はカメラマン。大人の男。強引。たまに無精髭。黒髪。喫煙者。ひねくれている。仕事熱心。
小説の漫画化。モデル物は結構好き。モデル物はメインキャラがどんなモデルをするのかがキモだと思うのだけど、この原作の黒いダイヤのコンセプトは好きだった。着飾った派手さではなくシンプルな美しさみたいなのが良かった。
話は好きなんだけど攻の造作がたまに引っかかった。別に人間的に駄目とか、魅力がないとか、そもそもかいた作家さんが嫌いとかいう訳ではない。
目に見えて駄目というのではなく、微妙なところで引っかかるという駄目さ。上手く言えないのだけど、例えば極座標グラフで強引傲慢度、外見の雰囲気、言動など複数の項目があって、キャラによって数値が付けられグラフを作るとする。その数値が高ければ高いほど駄目なのではなく、低かったり高かったりして、ある一定の形になると苦手になるみたいな感じ。
このキャラだけではなく、たまに他の作家さんの作品でも出てくるけれど、粗筋だけでは判断できないので困る事がある。
多分受の性格にも関係していて、猫かわいがりされ三歩下がって攻の奥さんになる勢いの受ならこのタイプの攻でも気にならないのだけれど、攻と対等になろうと思えばなれるタイプの受が、その造作の攻に押されっぱなしだと、受が可哀相になってきて攻にいらっとする事になる。
特に受視点だと受の味方の気持ちで読んでいるので、いらっとする度合いが高い。
ピンポイントで死角になっている駄目ポイントなので、ぱっと見では分からないのがくせ者。
Hは何度か。さくっとしている。
次も設定次第。
小説をの漫画化。カメラマン×モデル。サクセスストーリー。



ボーイズ小説・GIFT〜記憶の淵でまどろむ君へ〜(ダリア文庫)小塚佳哉

キュレーター受の元に青年・攻が現れる。2年だけ執筆活動をして消えた幻の作家の事を尋ねるためだったが…。
気になる作家さんの新刊なので買った。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は美術館のチーフキュレーター。アメリカに留学していた。青白い肌。ブラウンの髪。ふわりと額にかかるクセのある髪。きつめの二重の双眸。冷ややかな視線。目鼻立ちの整った怜悧な美貌。
攻は一応受験生。大学生ぐらいの外見。きれいな弧を描く眉。引き締まった男らしい唇。凛々しい目元。頬から顎のラインに幼さが残る。引き締まった筋肉。かなり人目を引くルックス。ハンサム。ハイアリーギフテッド。4歳で新聞を読む天才。知能が図抜けている。自信家。エキセントリックな言動。
何げにすごい設定で驚いた。人を選びそうだけど私は好き。以下ネタバレ満載なので気になる方は注意して下さい。



元々生まれながらの天才児であった攻は中学卒業前に事故に遭い記憶が後退する。幼児のようになった攻だが、同時に驚くべき絵の才能が備わり、その絵をたまたま見かけたキュレーターの受は攻に会いに行き最終的に好きになる。しかし攻の記憶が戻ったのと同時に受の事を忘れてしまい絵の才能も無くなる。受は心を残しつつ別れようとするが…。みたいな流れ。
受は攻を愛しつつ治ると自分の事を忘れてしまう事に悩んで覚悟している所に萌える。見た目は16。7歳で5歳ぐらいの言動の攻を好きになるのはえらくハードルが高いと思ったが、それだけ攻の絵が好きだったんだろうと思う。攻が絵を描く様子を初めて見るシーン。梯子の大作を見せるシーンは好き。これがあったから攻を好きになったんだろうなと納得できる。
攻が一種の知的障害なので、その手のエピソードもいくつか出てくる。最後が攻の生い立ちを絡めた「回顧展」なのも良かった。丁寧に話を織り込んでいる気がして好感が持てる。
受が攻と寝るシーンはちょっとはらはらした。下手すると社会的にキャリアを失いそうな状況だよね。別れる下りはあっさりしていた。もうちょっと長めに書いて欲しかった。詰め込みすぎとは言わないけれど、ここのところが物足りないという部分がいくつかある。
受が愛した攻は二度と戻らないというのは切ない。
攻が受に俺の事が好きだろうと言う所は、本当は内心不安で、子供がせがむように受を言いくるめようとした部分もあるのではないかと思った。
Hは数回。受に先導されながらHする幼児語を喋る攻は珍しい。ついでに元に戻った後は無理矢理が1回だけなので、気持ちいいHもしてあげて。と思ってしまった。
次も設定次第。
一種の記憶喪失物。美術。絵画。画家20歳×キュレーター20代後半。記憶後退。ギフテッド。障害者。幼児語攻。俺様攻。年下攻。切ない。


2009年11月17日(火)
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