眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・Beauty Beast4.5:七地寧

ボーイズ小説・Beauty Beast4 Ambrosia(クロスノベル)七地寧
ボーイズ小説・Beauty Beast5 Sacrifice(クロスノベル)七地寧

まとめて。シリーズ4冊5冊目。話的には前後編な感じ。いつも買っている作家さんのシリーズなので買ってみた。取り敢えず萌えは薄い。
衝撃のクライマックスとあったがこれで一応エンドなのかな。確かに衝撃だったけど。
このシリーズ3カプ出てくる。1つ目は前巻まで出ていた同じ両親を持つ豹に変身出来る弟×兄のカプ。兄は起業して弟は医者になっている。
2つ目はこの2冊のメイン。虎の血族で検察庁に勤める攻×攻の養子でプロファイラーの受。受は両性具有で事情があり攻の養子になっていたが、敵に殺されかけて攻の血を貰い体が変化する。発情し攻と番になって妊娠する。
3つ目は2つ目カプの攻の義理の息子と同じ豹の血族のIT起業家の青年。これはまだ付き合っていないのでどちらがどちらか分からないが多分青年×息子。この息子も両性具有。
並べてみるとふたなり率の高いシリーズだった。ノマカプではチーターの血族の夫婦も出てくる。
獣に変身出来る血族の登場人物がどこに進学して何が起こってどんな仕事をして云々と血族の人生を20年分ほどダイジェストにずらずらと書かれている。
メインキャラの人生を書くのは小説では当たり前だと思うのだけど、日常での感情の揺れが殆ど無く価値観も一貫し成長もしないので(元々成長している)、その道に進んでどう思ったなどの感情の起伏が殆どない。
前にロープレでレベル80ぐらいのキャラが最初のマップを進んでいくような感じと書いたが、今回もそんな感じ。
最初の1巻はメインキャラのレベルが30〜40から60ぐらいまで上がるので筋ばかりで肉の少ない文章でも楽しめるのだけど、今回子供達までスーパーチャイルドで、最初から85くらいあったレベルが最後まで行っても3つぐらいしか上がっていない感じで、読んでいて話としては面白くない。
ついでにここ数年、容姿も能力も突出したキャラが、周りからやっかまれ嫌がらせをしたり敵対するも、あっさりと撃退したり歯牙にもかけなかったという描写が増えているが、作家さんが現実世界でむかついたことを書いて溜飲さげているようにも見えて微妙にもぞもぞする。何故いつも敵が小物なんだろう。
そしていつも作家さんは自分の理想世界をコクーニングする事に一番執心している気がする。
まあでもそれを気にしなければ所々に萌えはあった。やはり獣に変わるシーンは可愛いし、大型の虎にもたれて微睡む姿も和む。
久しぶりに改行で以下にネタバレ有り。




んで一番衝撃だったのは、ふたなりの受が攻の血を貰い発情し子供を妊娠したことではなく、その後敵に殺されそうになり瀕死の所を攻が駆けつけ、生きながらに攻に全て喰われるところ。人間同士のカプならまず引いたと思うが、まあ虎なら有りかもと、結構萌えた。
受は生きる時間の違う攻に、自分が死にそうになったら最期は喰ってくれと頼んでいたので、約束を果たすため激しく怒りながらも受を労るように喰う攻の心情を考えると萌える。
割と小さくまとまってしまう作品が増えた昨今、こういうエピソードを書く作家さんは結構自由だと思う。
ついでに兄弟カプも弟の方が能力が低いので先に亡くなるらしいが、そのことを頭に置きつつ抱き合う二人の姿も萌えた。寿命の違うカプの話は基本萌える。
という感じで粗筋という筋ばかりの中にたまにある萌えの実を拾い上げ、しがみながら「ああこの味」と呟くように読んだこのシリーズ。ボーイズとしてはあまりお目にかかれない展開で驚いたし楽しめた。
Hはさくっとだが一応複数回書かれている。
次もきっと買うんだろうな。
近○そー姦物。シリーズ。変身物。弟×兄。ライカンスロープ。ふたなり。両性具有。受の妊娠。カリバニズム。

2008年08月12日(火)
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