眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
■
■
■
■
■
■
小説・世界が終わるまできみと:杉原理生
ボーイズ小説・世界が終わるまできみと(ルチル文庫)杉原理生
現在大学生の受は、中学時代父親に連れられて弟と3人で父親の友達である男の家に世話になった事がある。その時父友の同じ年の息子攻と出会い好きになるが…。
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。悪くない。
受は大学生。母親病死。父親は失踪。9歳差の弟と二人暮らし。奨学生。工学部。絵が上手い。自動車が好き。父親似の綺麗な顔立ち。王子様。社交的ではない。内にこもるタイプ。責任感はある。細身。
攻は大学生。記憶喪失中。両親が離婚し母親に引き取られるが、義弟が生まれ義父に疎まれ父方に戻る。ゲイの叔父有り。艶やかな黒髪。端正すぎる繊細な横顔。落ち着いた目許。穏やかさと深い翳り。肩幅があり手足が長い。すらりと整った体躯。
前半は受達が出会って相手を好きになり父親達が決裂し離ればなれになるまでの話。後半は3年後再会してからの話。設定説明は3年後の方。
以下内容にかなりネタバレなので注意。
全体的に静かな感じで淡々としているが、一昔前の少女漫画のキラキラがあふれ出ている。キャラは二人とも男臭くなく王子様同士。レーターさんの絵柄と相まって花柄と煌めきトーンが四割り増しぐらいでバックに飛んでいる。こういう雰囲気も好きなので堪能した。
ルチルの前作も親の不始末で子供達に災難が降りかかる話で、キャラの性格と良い、エピソードは違うが似た話だった。ビブの雑誌に載っている時からあまり嗜好は変わっていないのかも。
それにしても受父、魔性の男過ぎ。妻と結婚するため実家と断絶し、妻の入院費を払うため父に片思いしていた友人の所に転がり込み、友達の好意に甘えつつ友人の金を入院費に使い込み、妻が亡くなればそこから出て荒れた友人は交通事故で死亡。子供達を祖父が亡くなり一人になった祖母の所に預けて失踪。本人は悪気はないのはよく分かるのだが、つらいからといって道義を無視した上、途中で放り出すのはどうかと思うのだが。
一番可哀相なのは攻父と次に攻かもしれないと思った。可哀相な受の話を読んでいるはずだったのに、途中からはなんでか可哀相な攻親子の話だった。
最後同じ場所に引っ越さないと決めた後、ふたたび攻の所に行った辺りくどさを感じたが、他は可哀相な受(+とても可哀相な攻)の話を楽しんだので満足。
最初の攻の家に行き弟と鏡を使って遊ぶシーンはとても好き。雰囲気の良い場所で光を集めて遊んでいる情景が思い浮かんだ。
Hは少ない目。変わった体位はなし。すまた。
次も期待している。
学生物。再会物。記憶喪失。18歳同士同学年カプ。すまた。少女漫画。
2007年09月17日(月)
≪
≫
最新
目次
MAIL
HOME