眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 漫画・オトメカレシ:藤成ゆうき/小説・本番開始5秒前:菱沢九月

ボーイズ漫画・オトメカレシ(ガッシュコミック)藤成ゆうき

短編集。雑誌掲載6本と表題おまけ2P描き下ろし。タイトルに惹かれて買ってみた。可もなく不可もなくに1歩足りない。
1つ目。可愛い物が好きな攻と可愛いと言われるのが嫌いなやんちゃ受の学園ほのぼの。攻はレースやリボンが好きで、学園祭で女装もしている。一応美人系になるのか。おかま攻ではない。
2つ目。触りっこしているうちに本気になって相手が気になるようになった高校生カプ。どちらが上か分からないぐらいの体格差だった。受の太股と内股を重点的に弄っている描写が多かったが一種のフェチなのか?
3つ目。家庭教師に行っている先の高校生攻と付き合っている大学生の受。ちゃんと勉強を教えられているのか気になって…。年下攻。高校生×大学生。眼鏡受。浴衣H。青○。
4つ目。中学時代からのライバル同士だった攻に女が告白してきたのを知り、意識するようになる受。高校生同級カプ。
5つ目。パティシエになるためにケーキ屋で働く受と学生時代から付き合っている攻。
6つ目。男子校の更衣室で部活後、同級生カプのH。Hしているのみなので背景はさっぱり分からなかった。
学園物が多く、全体的にさっぱりとした仕上がり。話のひねりはなくさくっと終わる。もう少しフェチっぽいのを期待したのだけれど。好感は持てるが印象に残りにくい話だった。
Hはそれなり。
次は機会があったら。
短編集。ほのぼの。攻の女装。学園物多し。浴衣H。眼鏡受。



ボーイズ小説・本番開始5秒前(キャラ文庫)菱沢九月

大学を卒業して地元に戻った受は小さな制作会社で構成作家になる。先輩の攻は受に厳しくあたり…
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。悪くない寄り。
受は新人構成作家。実家が本屋で小さい頃から活字に慣れ親しむ。明るく人付き合いも良いが自分を装っている部分もある。真面目。考えすぎるきらいがある。臆病。少し明かるい茶色の髪。可愛い系。
攻は受の先輩。仕事に厳しく何でも器用に出来る。仕事はいつも全力投球。カメラマンになりたかった。警察官や自衛隊員のような精悍な雰囲気。ゲイ。堅そうな真っ黒の短髪。きつい目元。愛想はあまりよくない。180センチ以上。
職にあぶれた受が、流されるようにローカル番組を作っている小さな制作会社の構成作家になり、仕事の面白さに気づきつつ、先輩で最初は怖かった攻と付き合っていく内に気になる存在になり…という流れ。
この作家さんはセンシティブが特徴の一つだと思っているが、今回も受が自分の弱い部分の折り合いをつけどころを探しつつ社会に馴染んでいく過程が割と丁寧に書かれている印象。
話自体が重い内容なら、自分探しセンシティブ描写はさらに重さを誘うこともあるのだが、これは好感を持ったまま読む事が出来た。センシティブ作風はいくらでもじめっぽく出来るが、湿度が低くさらっと書かれている方が楽しめる。
最後の最後で受が中学時代に友達に傷つけられた傷を語るエピソードは好き。実際に傷つけられた訳ではなく、価値観の相違の曖昧な部分に、柔らかな心を刺されて抜けない棘になっている。こういうまだ心が柔らかいままの時の小さくてもで治りにくい傷の描写は、昔の自分の青さを思い出して照れくさくなってしまう。
テレビ番組の制作はこれまでもいくつか題材になっていたが、今回は地方の小さな会社のローカル番組ということで、視点も変わっていたのでその部分は面白かった。最近のボーイズは同じ職業でもポイントを変えてネタにしているので、そこらへんの着眼点を読むのは楽しい。
ただ自分探し半分だったので、攻との恋愛はおざなりまでは言わないが、もう少しラブラブな部分も読んでみたかったので、ちょっと物足りない。
実は受の方がしっかりしていそうなので、くっついた後は攻の方が理想高くふらふらして受がはらはらしながら見守っていそう。
キャラ文庫での気に入り度は、夏休みには遅すぎる≧本番開始>小説家シリーズの並び。小説家は攻の性格が今ひとつ好きになれなかった事。今回は話としては好きだけど恋愛要素が微妙に薄かったのでこの順番。
Hはさくっと。
次も設定次第。
社会人物。番組制作。テレビ。センシティブ。制作会社の先輩27、28才×後輩22才。

2006年10月26日(木)
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