眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・ケダモノのティータイム:火崎勇/暴君に恋のトキメキを:今泉潤/臆病者が夢をみる:金丸マキ

本日はシティ。



ボーイズ小説・ケダモノのティータイム(プリズム文庫)火崎勇

総務の受は企画の攻に憧れている。ある時攻が甘いものが好きだと知り、度々お菓子を持っていくようになったが…
雑誌掲載とその続編。いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は総合商社の総務勤務。女性が多く慣れるまでは大変だった。真面目。手は早くないがこつこつと地味に積み上げていくタイプ。堅実。平凡。
攻は企画の精鋭。背が高くハンサム。部下の面倒見が良い。精悍な顔立ち。仕事に熱心。企画をよく当てる。寝不足が続き仕事が忙しくなってくると不機嫌になるタイプ。女子の人気ナンバーワン。口が悪い。
受視点でずっと憧れの攻について語られているので、この作家さんでは珍しく一途受のどうせぼくなんてが読めた。卑屈な性格ではないけれど、今ある幸せだけで我慢するタイプ。
受は好感が持てたが、攻は仕事が混んでくると切れやすくなり部下や周りがはらはらしているので、そこらへんは切れる内容でマイナスになりやすい。出ている例ではマイナスにはならなかったが、微妙な部分もあった。
この作家さんは、仕事が出来ても人格的に幼稚な部分のある攻がよく出てくる。
書き下ろしは、恋愛がらみではないが攻に近づこうとする当て馬が出てくる。受は当て馬にはめられるが子供っぽい嫌がらせだった。普通の会社でもこのような子供っぽい嫌がらせはあるだろうけれど。
Hシーンは、この作家さんでは珍しく仕事途中でやっていた。
次も地雷でなければ買っている。
社会人物。えづけ。先輩×後輩。お菓子。



ボーイズ小説・暴君に恋のトキメキを(プリズム文庫)今泉潤

続編。世界的ジュエリーデザイナーの攻と同棲を始めた駆けだし役者の受は、攻と釣り合うため仕事を頑張ろうとするが…
雑誌掲載と書き下ろし。書き下ろしは脇カプ。前作が気になっていたので続きを買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
メインカプの描写は前作で。
前回よりは作家さんの印象が良くなっている今回。前巻を読んだ時より、今はほのぼのでへぼいけれどドメスティックな雰囲気の話を好むようになった。この作家さんは転んでも泣かない感じが好き。
くっついた後の話なので大きな盛り上がりはないが、すっかり出来上がった二人の痴話喧嘩が楽しめる。強引でも下手に出てしまう攻と真っ直ぐで頑張る受の話は可愛い。
脇カプの受は華道の家元の末弟。華道界のプリンスと言われている。茶色く長めの髪。180センチ。格闘術を学んでいた。幼稚園の頃はいじめられっこ。兄姉が3人。
攻は呉服屋の若旦那。ゲイ。綺麗な顔立ち。裕福な家庭で育つ。いつも着物姿。柔らかな物腰。おっとりとした外見だが、性格はやられたら徹底的にやり返すたくらみ系。怖い食虫植物のような性格。180センチ。格闘術を学んでいた。兄が居る。
攻が攻に押し倒される話なので、この俺が押し倒されるなんてーと 逃げ回っている。が、やったらあっさりはまっていた。割とさっぱりしている性格。
メインカプも良かったが、世慣れているようでおぼっちゃんなさっぱり受と物腰柔らかで美人だけど性格が陰湿な攻のカプも好き。これだけで1冊じっくり読んでみたかった。
最近この作家さんが気になってきたのだが、既刊が魔術師や探偵や占い師の話で手を出しにくい。「この職種だけは萌えにくい…な個人的ワースト5」の中に全部入っているのは、作家さんの嗜好が根本で合わないのかもしれないと思いつつ、これ以外の職種で書いてくれないものか。
Hはそれなり。
次も設定次第。
続編。ジュエリーデザイナー27才×駆け出し役者24才。呉服店社長27歳×華道家27歳。ほのぼの。攻×攻。美人攻。



ボーイズ小説・臆病者が夢をみる(キャラ文庫)金丸マキ

漫画家の受は雑誌の編集者である攻に新しい連載を依頼される。打ち合わせがなかなか上手く行かない状況で偶然高校時代に付き合っていた男と再会し…
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受はエロメインの漫画家。20歳でデビュー。生粋のゲイ。ゲイであることに深いコンプレックスがある。両親は健全で善良。臆病。奥手。漫画を描くのは好き。顔は悪くないが取り立てて美形でもない。
攻は雑誌の編集者。切れ長の涼しげな目元が印象的。見るからに堅そうなハンサム。隙のないスーツ姿。エリート然としたルックス。深い声質クリアな発音。学術部門から少年漫画部門に移動。バイオテクノロジーが専門だった。
受が性癖で悩むところのセンシティブな表現はこの作家さんならではだと思うのだが、そちらにページを割いた分、当て馬と本命の間で揺れるエピソードがさくっとしていた印象。これでも悪くないと思うのだけれど、攻が実はどういうキャラなのかよく分からなかった。
元彼が出てきてその男との過去も割と多く割かれている。元彼に惹かれる受が分からない。暴力を振るう男は性犯罪と同じで、肉体が衰えない限り一生治らないと思っているので、元彼は辞めておけ? と思ってしまった。
元彼と攻の違いを書いてくれたのは良かったが、最後のオチで再び元彼を絡ませなくても…とは思った。あれがない方が綺麗に終わった気がする。まだ続くのならアレでもいいと思うけど。
受のセンシティブさは良かったけれど、カプとして萌えたかというと微妙。
Hは攻とは1度。前彼とのHも載っている。
次も設定次第。
社会人物。出版社。漫画。編集24歳×漫画家25歳。

2006年05月03日(水)
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