眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・水に燃える月:高塔望生

ボーイズ小説・水に燃える月(ビーボーイノベル)高塔望生

検事の受は大学時代の恋人に裏切られて以来、特定の相手を作らない。ある日刑務所から出所したばかりの攻と出会い気になるが…
雑誌掲載とその続編書き下ろし。今のところ毎回買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は検事。モデルのような美形。手足の長い華奢な体つき。若く見える。きめの細かい光るような乳白色の肌。すっきり高い鼻梁。儚げな甘さを漂わせる完璧な美貌。冷涼な双眸。近寄りがたい。真面目で融通が利かない性格。恋人に裏切られて以来複数の男と遊ぶ。
攻は武闘派のヤクザ。殺しで刑務所から出たばかり。そげた頬、通った鼻梁。薄い唇に切れ長の一重瞼の目。精悍な容貌。肩幅の広い逞しい堂々たる体躯。強烈なセックスアピール。成熟した男の色気。一見エリートサラリーマン。肝が据わっている。
恋人に裏切られ男をあさる受が、ヤクザの攻と出会い脅迫まがいで抱かれていたが気になる存在になり…みたいな流れ。
受は初っぱなすれた発言をしている割に、攻と出来上がった後はらぶらぶで、日常は真面目な社会人になっていた。
攻も最初は受を脅しているが最終的には根が真っ直ぐで男らしい。根本的にワルになりきれないカプみたい。受の過去は割と可哀想だと思うが、極端に走る性格にも見える。
受の過去の恋人のエピソードは、釈然としないものも残る。
以下多少ネタばれにつき注意。


書き下ろしでは、足を洗った攻が再就職先に難儀する。ボーイズによくあるヤクザ物は、ヤクザのままでぶいぶい言わせているのが多く、堅気の受が歩み寄って攻の方に行く事が多いのが、この作品は攻もヤクザをやめお互いに歩み寄っているっぽい。そして組を離れた攻はとても苦労している。
相変わらず出来た後はラブラブ。二人で同棲までしてラブラブ。
お互いに思い合って頑張っている。この作家さんは、くっついた後は特に攻が受を大事にしているように見える。性格が変わって見える時もあるが、根がいい人っぽいのは嫌いでないのでこの方が好み。この作家さんの書くキャラは根本的な所ではいい人っぽく見える。
エロは多い目。2002年冬のビーストに載ったデビューの切っ掛けになった作品。
次も設定次第。
社会人物。やくざ30歳頭?×検事30歳。シリアス。脅迫。

2005年08月20日(土)
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