眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・彼の背に甘い爪痕を残し:鳩村衣杏/その腕に奪われたい:橘かおる

マの元祖ゴージャスCDがやって来た。まだ聴いていないが、陛下のストラップと小冊子がついている。小冊子の中はムラケン視点のゆうちゃん現代バージョンの話。1段組30Pほど。現代の話はどれもシビアな話が多いが、今回もそれっぽかった。
1年だけのファンクラブの告知も入っていたのだが、需要が有れば続く気は満々ぽい。読者のニーズに応えているんだから、それはそれで良いのだけれど。ドラマCDを買っておいてなんだが、そこまで人気のある作品なのか。ドラマCDまでの二次展開はよくある話だとは思うのだが、ファンクラブまでになるとあまりきかないような。
それでも試しに申し込んでいそうな気はする。



ボーイズ小説・彼の背に甘い爪痕を残し(ゲンキノベル)鳩村衣杏

小説家の受は読者が起こした事件が切っ掛けで筆を折っている。アルバイトとして入った出版翻訳代理店で凄腕の上司である攻と出会い、ある海外作品の下訳を任されるが…
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。悪くないとそれなりに面白かったの間。
受は高校時代にデビューした小説家。大学在学中に読者が事件を起こし精神的にダメージを受けて書けなくなる。2年アメリカに行く。親の伝手で今の代理店でアルバイト。転勤族の子供。本が好き。事件の前は人付き合いが得意で友達も多かった。優しく考え込みやすい。頑固な部分もある。童貞。女性受けする顔。
攻は親に捨てられ荒んだ子供時代を過ごす。15で極道になり今の出版代理店の社長と出会って堅気の道に。本が好きで凄腕のエージェントとなる。普段は黒い服装。だて眼鏡。背中に虎の刺青。落ち着いた大人に見えるがドジで可愛い部分もある。精悍な顔立ちのハンサム。切れ長の瞳。優しい口調。穏やかで丁寧。滅多に切れないが切れると怖い。
受攻の雰囲気が「映画館」カプに似ている。こっちは映画館攻より寡黙で不器用で可愛い部分があると思うが、こういう攻の性格は好み。
突飛な設定が出てくる事はなく、最初は臆病だった受が攻と接して攻の暗い部分を知りひかれて自分も過去を克服する話。淡々と優しい感じで楽しめた。
洋書の翻訳会社という出版ものでも少しひねってあるのが目新しかったのと、攻キャラでポイントがぐっと上がった感じ。今回はその職種ならではなエピソードが入っているので読んでいて楽しい。
ただ、受が長くトラウマを持つには読者の事件が弱い気がする。それが切っ掛けで強烈なストーカーに絡まれたとか、向こうの親に罵倒されたとかプラスの理由があればもっとしっくり感じたかも。事件自体は重くすると後味が悪いのでこのぐらいの方が良い。
もひとつ、受の小説の素晴らしさがさらっと流されているように見えて、後半受の小説を熱望する人達の感情が今一つぴんとこなかった。
このカプは好きなので、くっついた後のいちゃラブがもう少し書いて有れば、感想は面白かったまで行った。レーターさんのミニマンガも可愛かった。
次も設定次第。このカプでその後の続きを書いてくれないものか。
社会人物。出版代理店勤務31歳×小説家アルバイト24歳。プチセンシティブ。淡々。



ボーイズ小説・その腕に奪われたい(アイノベル)橘かおる

花屋の息子である受は、会社の後継者である男と付き合っていたが、環境が違いすぎてなかなかうまくいかない。ある時男と口げんかになったところ花を買いに来ていた攻に見られて…
最近気になる作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は立地条件の悪い花屋の跡取り息子。父親が病気療養中で母親と店をきりもりしている。母親に似た小作りな女顔。優しげで綺麗な顔立ち。黒目がちで勝ち気な瞳。170センチ弱。フラワーアレンジメントなど勉強している。一見流されやすそうだがシンはしっかりしている。
攻は受の恋人だった男の会社の社長秘書。エリートサラリーマンな雰囲気。伸びた背にかっちりとしたスーツ。丁寧で穏やかな物言い。敬語眼鏡。一見細身で筋肉がしっかりついている。母子家庭。
この作家さん、話とキャラならキャラを立てるタイプで、たまにキャラが動きすぎて話にしわ寄せが来てバランス悪くなるタイプだと思っていたが、この作品はいつもより綺麗に起承転結になっている気がする。
攻は素に戻ると俺様鬼畜攻になる。元恋人は改心した後、割といい男になっていた。
以下とてもネタばれにつき注意。

攻は受の恋人だった男の異母兄弟。恋人の父親である社長に復讐するために秘書として潜り込み偵察している。受にも最初は義弟の相手を確かめるために近づいたが、話す内に好きになり…みたいな流れ。
話が一定のテンポで流れているので、攻が復讐を誓った理由や攻に突き放され悲しむ受の心境などじっくり読みたい部分も同じテンポで流されているようで、キャラへ一通りの好感はもてたが、それよりもっと深い部分で好意を持つまでは行かなかった感じ。上手く言えない。
片方を立てれば片方が立たないと思うので仕方がないのかな。
攻にお前の事は遊びだったと言われながら、踏みとどまる受はなかなか男前。
最後は事件も解決し後味は悪くない。
次も設定次第。
社会人物。秘書×花屋23歳。血縁愛憎。訴訟。旅館。敬語攻。眼鏡攻。肉親の死。

因みに買った本屋で8Pほどの販促小冊子がついていた。中身はその後事件が落ち着いて旅館でHしなおす小話。

2005年06月26日(日)
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