眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・蒼い海に秘めた恋:六青みつみ
ボーイズ小説・蒼い海に秘めた恋(ガッシュ文庫)六青みつみ
研究所で育った受は、育ての親である男から逃げ出し一方的に憧れていた攻の元へやって来る。攻に優しくされその場所で生活するようになるが育ての親が追ってきて…
雑誌掲載とその後の書き下ろし。設定が気になったので買ってみた。悪くないに一歩足りないぐらい。
受は実験体。5歳の時に島の住人が全滅し研究所に引き取られる。華奢で童顔。成人しているようには見えない。白金の髪。滑らかで暖かみのある肌。女の子に間違えられる。傷だらけの体。世間の常識を知らずに育つが頭は悪くない。
攻は鉱石採掘をしている。健康的に日焼けした褐色。銀灰色の髪。魅力的で男らしい笑顔。意志の強そうな眉。切れ長できつく見える目元。彫りの深い顔立ち。真面目で一途。人望はある。
架空の世界の設定で、世界的に広がった伝染病で女:男比が1:10になった世界。生き残った人は地上と4つの海底都市に分かれて生活している。受は伝染病の抗体を持つ唯一の人物のため15年間研究所で実験体になっていた。育ての親に依存して盲信していたが、男に愛されていなかったと思い、逃げ出してビデオで見て一方的に慕っていた攻のいる海底都市に行く。
最初は優しく保護されていたが攻は研究所を嫌っていて、受が研究所育ちだと知り誤解して嫌われるといういつも通りの、攻に誤解されて嫌われるが健気に慕っています的な受の話。
どんな設定でも基本姿勢は変わらないが、今回受に酷いことをするのが攻ではなく、受の育ての親なので攻に対する印象はあまり悪く無かった。
その育ての親は普通なら嫌われ役なのだろうが、珍しくとても可哀想だと思ってしまった。酷いヤツは酷いヤツなのだが、受が誤解して(?)飛び出した後も受の体のために追いかけたり、受が楽しく暮らせるように家を用意していたり、一応受を思って行動することがことごとく裏目に出ている。可哀想で笑える。
この育ての親みたいなのを攻にして(別カプとして同じシリーズで話を作って欲しい訳ではない)別に話を読んでみたい。
受が逃げ出して攻の元に行き受け入れられる過程がいきなりすぎて驚く。世界設定や事件を書いている分ラブ度は少ないかもしれないが、このぐらいの薄さの方が圧倒されずに済むかも。
ついでにこの世界設定や事件の部分は好み。
全編、健気に耐える受の話なので、どうせ僕なんてえーんはとても楽しめるのだが、この作家さんの書くカプは出来上がった後、絆が強くなって多少のことではびくともしないと言うよりは、今回ギリギリのところで持ったけど、次に同じようなことがあると受は死ぬみたいな、せっぱ詰まった感じになるので、出来上がった後も微妙に安心出来ない気分。
前に書いたかも知れないが、この作家さんの書く健気受が攻に頼む、最初で最後のお願いは、中学時代の1年間に一生のお願いを私に7回したクラスメートの女の子を何故か思い出す。
次も設定次第。
エセSF設定。採掘者29歳×元実験体21歳。シリアス。受は育ての親と体の関係あり。
2005年05月08日(日)
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