眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・鬼首峠殺人事件:五百香ノエル/みにくいアヒルの子:うえだ真由/愛ときどき混戦:たけうちりうと

ボーイズ小説・鬼首峠殺人事件(ディアプラス文庫)五百香ノエル

ミステリアスダムシリーズ第五弾。話とカプの関係は安定しておりそしてパターン・マンネリ化している。カプの関係は進展無し。この作家さんらしく手慣れて軽い感じに仕上がっている。
取り敢えず買っているシリーズなので買ってみた。可もなく不可もなく。
元のねらいが火サスか土ワイらしいが、強引でこじつけた展開。記号化された脇役。受と攻のロマンス(笑)と、とてもそれっぽく書かれているので、面白いかどうかは置いておいて、もくろみは成功しているのではないか。
あ、でも最後犯人が崖に追い詰められては居ないな。これだけはパターンを踏襲していない。
それにしても、ボーイズのシリーズ化された作品は、最後の話でメインキャラが死にかけたり行方不明になったりとんでも無い出来事に遭い、切り抜けてハッピーエンドになるのだろうが、最初の巻からとんでも無い目に遭っているので、どんなオチをつけるのだろうと興味はある。
2時間サスペンスドラマ。作家同士のカプ。毎回死体が2〜3体。



ボーイズ小説・みにくいアヒルの子(ディアプラス文庫)うえだ真由

ワガママだが面倒見の良い受の、幼なじみで片思い中の攻に彼女が出来た。どんどんあか抜けていく攻を見て焦りを感じる受だったが…
表題と続編。大概買っている作家さんなので買ってみた。悪くない。
受はワガママで強引。気まぐれだが面倒見がよくクラスでも人気者。背丈は小さく可愛い顔。でも気は強い。攻に片思いしている。攻は勉強が出来て穏やか。我慢強く気が長い。野暮ったい外見で眼鏡をかけていたが塾で出来た彼女に言われ、外見を変えていく。
高校生のかわいらしい恋愛初級編。といった雰囲気の内容。可愛くて生意気な受が、さえない攻を好きで嫉妬しながら悶々する。雑誌掲載の時は受の性格がきついかな? とも思ったが今回慣れたのか気にならず、受の頑張りが微笑ましかった。
目新しいエピソードは無くパターンと言えばとてもワンパターンな話だが、楽しめた。
次も期待している。
学園もの。ほのぼの。17歳同級生幼なじみカプ。



ボーイズ小説・愛ときどき混戦(ホワイトハート)たけうちりうと

受は資産家の息子で実家のデパートの家具部門で働いている。攻は元教師で今は借家を解放し塾の講師をやっている。教え子である受の甥を連れ受の職場までやって来たのだが、事故が起こり…
殆ど買っている作家さんなの新刊なので買ってみた。割と面白かった。
受は資産家の一族の末弟。傲慢で自分本位な性格。線が細く綺麗な顔立ち。美青年タイプ。頭は悪くない。同じ職場に女の恋人がいる。攻は元教師で今は築50年の借家で子供を教えている。男臭い。穏やかな性格。懐は広い。ゲイ。男の恋人がいる。
以下激しくネタばれにつき注意。


ようは攻と受の体と心が入れ代わるというベタな話。この作家さんでもこういうネタを書くのかと少し驚いたが、この作家さんらしいテイストの話になっていた。つか、読んでいて何となく「セラヴィ」を思い出した。不思議系と言うしか共通点がないのだが。何故だろう。
心が代わる話は他の作家さんも書いているネタだが、この作家さんの話はも少し生活に密着させているというか、受が攻の生活をすることにより、自分と違う部分から自分の至らなさを痛感し、心を入れ替えていくという恋愛以外の個人の変化もちゃんと書かれている。その分、攻を好きになる過程の部分が短いのだが。出会って3日でHまでしている。いつものように映画の台詞のような会話。
攻とのやりとりも好きだったが、受が自分の恋人に真摯でなかったと映画を見ながら反省するシーンが好き。何様だったキャラが反省するシーンは踏みつけられていた相手の側に立って、溜飲を下げる場合と、まあまあ次からは頑張れ。と慰めたくなる場合とあるが、これは後者だった。
この作家さんの書く穏やかで落ち着いた攻はとてもタイプ。
塾講師27歳×家具部門部長24歳。不思議系。

2004年04月24日(土)
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