眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・唇まであと何cm!?:宮本恭名/社長秘書の昼と夜:池戸裕子/許可証をください!:烏城あきら

ボーイズ小説・唇まであと何cm!?(ゲンキノベル)宮本恭名

従兄弟のやっている芸能プロダクションに再就職した受は、そこで臨時に小学生・攻のマネージャーをすることになる。子供が苦手でどう接して良いか分からず戸惑っているが言い合いをする内に相手の内面が分かってきて…
正直、前にこの作家さんの本を1冊読んで合わない人だというのは分かっていたのだが、今回小学生12歳が攻という設定だけ興味がわいて買ってみた。んで、予想通り合わない話だった。
受は就職した会社が危なくなりリストラされる。子供が苦手。顔は良い方。攻は子役で役者として才能がある。仕事に対しては熱心で学校も出来るだけ頑張ろうと努力している。10歳の時に見かけた受が気になりずっと片思いしていた。因みに二人の初Hは攻が14歳の時。
まず受の性格に魅力を感じない。仕事が出来ないしやらないし気も利いていない。自分の感情(?)に振り回されて仕事場から駆け出すし、文句ばかり言っている。このキャラのどこが可愛いのかさっぱり分からない。嫌なキャラだから魅力がないのでなく、嫌なキャラならその手のキャラなりに魅力的に書く事は出来ると思うのだが。入社したての会社から放り出されたのは、不況のせいではなく受の性格のためかもしれんと思ってしまった。
攻が割と良い男だったので、とても勿体ない。
後、受がプロダクションに入社した経緯や理由が、途中までまったく書かれていなかったので座りが悪かった。さらっと数行で説明してくれた方が私は落ち着く。しかも書かないのは何か伏線があるからかと思ったら、まったく関係ないし。ついでに200P過ぎるまでずっと受視点で書かれていたのに、不意に攻視点で4Pほど書かれてまた受視点に戻っているのが気になる。
視点の入れ替えはままある技法だとは思うが、全体の4Pだけなのはやめてほしい。
期待できたのは設定のみで後はさっぱり期待できなかった。受の性格がもうちょっとむかつかなければ楽しめたと思うのに。
一応芸能界物。12歳天才子役×22歳新米マネージャー



ボーイズ小説・社長秘書の昼と夜(キャラ文庫)池戸裕子

広告代理店に勤める受は秘書に異動になる。そこには同期で出世頭の攻がおり、受は入社した頃から密かに片思いしていたが…
初めは外見は格好良く仕事が出来る受が、片思いする姿が可愛いとかなんとか楽しんでいたのだが、読み進めていくうちに微妙な気持ちになった。
受はスタイルが良くファッションセンスも良い。仕事にやりがいを持っており、異動後も頑張っている。攻に片思いしており向こうから告白してくれることを願っている。攻は受とは違ったタイプの良い男。仕事が出来て寡黙な方。
最初は振り向いて欲しくて頑張る受の前向きな姿に結構可愛いとかなんとか思っていたのだが、途中から首を傾げたというか。攻を誘う行動がだんだんなりふり構っていないと言うか中学生のようで頭が良く見えなかったのと、仕事に支障を来して居るんではないかと思ってしまった。最後はぐだぐだした感じ。そう言えば、受がプレゼン中にライバル会社の責任者と恋愛のことで昼食をとる下りがあるのだが、それって会社の倫理(?)としてはどうなんだろう。
攻とのHも唐突っぽい。好きな作家に興味有る設定で期待して読んだだけにぐったりしてしまった。残念。
社会人物。同僚。先輩秘書×後輩秘書。28歳ぐらい? 



ボーイズ小説・許可証をください!(シャレード文庫)烏城あきら

中小の化学薬品の工場に勤める受は、初めての四大理系卒の若手として期待されている。上の命令でフォークリフトの免許を取ることになり教えて貰う事になったのは苦手意識を持っている攻だった。何となく構えてしまう受だが、攻は淡々と接してくれて…
表題と前後編の続編。その後の書き下ろし。とても面白かった。こういうの大好き。ガテン系と書かれていたが工場の親父萌えというかブルーカラーの話。
受は工場初の理系四大出身の専門知識を持った社員。仕事に対する姿勢は真面目で天然ボケ。可愛いが女っぽくはない。攻は製造部門の若手で周りからも兄貴分として慕われている。高卒だが仕事に対しては真面目で熱心。工場を良くしていきたいと思っている。迫力があり体格は良い。
最近「ガイアの夜明け」や「プロジェクト×」などを見て下町工場の親父や縁の下の力持ち的エピソードに萌えているので、渇いた喉をちょうど欲しかった飲み物で潤してくれた感じ。工場の話がメインなのはあまり見ない設定かも。作業服、ヘルメット、安全靴姿の攻が格好いい。
作家さんも元製造業で働いていたのか、或いは興味があるからか、仕事の部分のエピソードが、知識が無くて分からない部分もあるのだが、身にせまっていて読んでいて面白い。
表題を読んだときはそこそこ面白い。程度だったのに、その続きの前後編ではまった。書き下ろしの部分も十分楽しめた。3冊出ている作品の中では一番好きかな。
私はボーイズにエロシーンは無いよりあった方が良いが重要視はしないというスタンスでいるが、この作家さんのHシーンは萌える。淡々と書かれているが内容は濃厚な感じ。
ありがとう。ごちそうさま。続きが雑誌で載るらしいが出来ればこの感じをキープして欲しい。
社会人物。ブルーカラー。25歳同じ年カプ。現場たたき上げ攻×理系四大卒。

2004年02月15日(日)
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