林心平の自宅出産日記

2005年03月15日(火) 自宅出産日記を引越しするかもしれません

林心平の自宅出産日記 に書いてみました。そちらをご覧下さい。



2005年03月14日(月) まーちゃんの食事と大誕生パーティーの余韻

 最近、まーちゃんは食後、2回も吐きました。それも、かなり大量でした。

 ぷーちゃんは、赤ちゃんの時からそういうことがしばしばあり、ぼくたちも慣れていました。例えば、おっぱいを息もつかずに一気飲みして噴水のように吐いたり、隠れてバターをかじって吐いたりしていました。
 けれど、まーちゃんは食べ過ぎて吐くようなことはありませんでした。それなのに、2回も吐いたので、体調が悪いのに違いないと思いました。最近、仕事が忙しく、朝早くから夜遅くまで保育園に預けていたのがいけなかったのでしょうか。
 ただ、吐いてしまうとけろっとして、元気に遊んではいました。

 こんなとき、頼りにしている本があります。松田道雄『定本 育児の百科』(岩波書店)です。1人目のぷーちゃんが生まれたばかりの頃、赤ちゃんについて何もわかりませんでした。親が来るわけでもないので、妻と二人で試行錯誤の毎日でした。
 赤ちゃんを沐浴させるとき、耳に水か入ったら中耳炎になってしまうのではないかと、一時期は神経質になっていました。そんなとき、この本の中に、「沐浴時に注意しなければならないことは、火傷をさせないことであり、耳に水が多少入ってもどうということはない」というようなことが書いてあり、ずいぶん気持ちが楽になりました。
 それ以来、困ったときに開くのです。

 さて、今回わかったのは次のようなことです。
・ 3〜4歳の頃は、年間で体重が1.5〜2kgくらいしか増えないのでそれほどご飯を食べない。
・ 吐いて熱がなく、元気に遊んでいる時は、食べすぎただけのことがある。
そう考えると、思い当たる節がありました。まーちゃんは、いつも、食事の前に「おなかすいた」と言って、なにかしらのおやつを食べます。それなのに、ぼくは、「ちゃんとご飯を食べなさい」と言い、時には「そんなにご飯をたべないのなら、おやつはあげません」と怒って泣かせたりもしていました。すると、まーちゃんはしかたなく、食事を口に詰め込んでいました。だから、吐いた原因は「食べさせすぎ」だったのかもしれません。
 最近、子どもたちは病気続きだったので、栄養をつけなければ、と思ってばかりいました。

 すると、ちゃんとおやつについての記述もありました。
「ごはんを食べないくせに、おやつはいくらでも食べますと、母親はいう。だが、ごはんを食べないから、不足するカロリーをおやつの糖分でおぎなうのである。それなら、もっとごはんを食べればいいと思うのは、おとなのかんがえ方である。この年齢の子は、そんなにたくさん、ごはんを食べられないのだ。」
 そうだったのか。おやつは必要なものだったのだ。まーちゃんにまかせていれば、おやつを食べて、ごはんはそこそこ食べて、というふうになっていたでしょう。そして、それがきっと、今のまーちゃんにもっとも適した食事の方法だったのでしょう。
 また、この本に教えられました。

 それからというもの、まーちゃんにまかせるようになりました。まーちゃんはおやつをよく食べ、食事中はずっとおしゃべりをして、その合間にごはんをいくらか食べています。
 でも、今まで、ぼくがさんざんおこってきたせいでしょう。まーちゃんは、おやつをたくさん食べることがいけないことだと思っているようで、「あと1個だけにするからね」と言いながら食べています。ごめんね、まーちゃん。
 でも、ときどき、目を離したすきにバナナを一気に5本食べたりして、驚かせられます。それはそれでよいのでしょうか。悩みは続きます。

 妻は、昨日の大誕生パーティーの余韻のまま1日をすごしていたようで、すこぶる上機嫌でした。今までしたことのない他人のホームページへの書き込みをしたりしました。人見知りで恥ずかしがりやなのに、こんなことをするとは、よっぽど気持ちが前向きになっている証拠です。いいことです。
 昼に電話した時、「余韻がまったく減らない」と言っていました。
 また、その前向きな気分のおかげで楽しいホームページにも出会い、紹介してくれました。
フクダカヨ絵日記です。夜、2人で眺めては、幸福な気持ちになりました。



2005年03月13日(日) 大誕生パーティーが開催される 38週5日目

 3/4の日記についての訂正があります。法律上、事業主と労働組合との協定があれば、
「労働者の配偶者で当該育児休業申出に係る子の親であるものが、常態として当該子を養育することができるものとして厚生労働省令で定める者に該当する場合における当該労働者」
を育児休業の対象外とすることができるのだそうです。
 明日、総務の人に言わなければなりません。
 そういえば、おととい、昨年入ってきたばかりの若者に手伝ってもらって仕事をしていたのですが、その人にこんなことを言われました。
「産休とるんですか」
「産休じゃないよ。育児休暇だよ。でも、そのことよく知ってるね」
「うわさになってますよ」
 そんなことになっているとは、思ってもみませんでした。でも、申請第1号なのですから、みな、関心があるのかもしれません。若者は続けてこう言ったのです。
「制度があるのなら、とったらいいって思います。ぼくもとりたいです」
「そうだよ。前例ができれば、もっと、当たり前のことになるよ」とぼくはこたえました。
 

 さて、ここからが本題です。
 本当の誕生日は3/14なのですが、今日は、日曜日なので妻の大誕生パーティーを開催しました。なにしろ、家族だけでケーキを食べる、といったものではなく、友人を呼んで、盛大にお祝いをするのです。
 2月も中頃になると、妻は、「今年の誕生日はどんなかなあ」とひとり言を言いはじめます。妻は、バレンタインデーという日は、「私の誕生日まであと1か月になった日」としか認識していません。当然、3/14はホワイトデーではなく、「私の誕生日」だと思っています。それなのに、世間ではチョコレートだのケーキだのと騒いでいるので、いよいよ対抗意識が燃え盛るようで、ぼくとしても、お祝いに力が入るのです。昨日の夜は、3時まで、料理の下ごしらえをしていました。

 いよいよ当日です。掃除をすませ、朝ごはんを食べてから、ぼくは子どもたちと最後の買出しに出かけました。昨日は、バスに乗って大買出しに出かけましたので、今日はその補足のようなものでしたが、重要な品が残っていたのです。
 デパートにつくと、食料品売り場は、まさにホワイトデーまっさかり。数々のお菓子を求める、たくさんの人でにぎわっていました。両手に子どもたちをひきつれ、その中に分け入っていきました。買ったものは、カステラ2本でした。

 家に戻ると、次々にお客様がいらして、いよいよ大誕生パーティーが開始されました。
 本日の献立は、妊婦向けに和食にいたしました。

鶏の丸(がん)の鍋仕立て・・・鶏の丸、しいたけ、ちくわぶ、たけのこ、大根、かぶ、春菊
  辰巳芳子『あなたのために』より
菜飯天ばら・・・あさり、ねぎ、大根とかぶの葉、ご飯
  辰巳芳子『辰巳芳子の旬を味わう』より
キャベツとセロリの甘酢漬け

 デザートは、ケーキです。さきほど買ってきたカステラと、昨日用意した生クリームといちごを使って、ドーム型にしたてます。食卓の上で、みんなでわーわー言いながら、よってたかって作ってもらいました。クリームを泡立てる班、いちごを切る班、カステラを切って、ガラスのボールに敷きつめる班、それぞれの力によって、カステラがケーキに変身していきます。子どもたちもやる気まんまんで、いちごを切りました。
 こうして、とても立派に大きい、いちごケーキができました。食卓について、ろうそくに火をともしました。まーちゃんは、いっしょうけんめい、ろうそくの効果を高めようとして、カーテンを閉めて回りました。それから、「ハッピーバースデー」の歌を歌いました。妻は、まるで、はじめて友達を呼んで家で誕生会を開いてもらった人のように、素直に嬉しそうに笑っていました。

 夜になると、パーティーには来られない遠方の友人からもお祝いが届きました。まるで、スターのようです。

 まず、妻の後輩から、ワインが2本届きました。手紙には、「素敵な誕生日を迎えていることでしょうが、そこに添えてください」と素敵な言葉が書かれていました。30歳をすぎて、こんなにお祝いをしてもらえる人って、そんなにいないのではないでしょうか。

 次に、意外なところからお祝いの言葉が届きました。ぼくがメールをあけると、妻宛のメールが届いていました。それは、なんと、はるばるアフリカからのものでした。妻の同級生で、現在はチュニジアで働いている友人からの「お誕生日おめでとう」でした。
 しかも、この「自宅出産日記」を読んでいて、妻の誕生日のことを思い出したと書いてありました。「思い出した」というところがみそだと思います。妻の友人で、妻の誕生日がいつだか知らない人はいないのです。
 ともあれ、なんだか、ぼくまで嬉しくなってしまいました。どうもありがとう。素晴らしい誕生日になりました。

 ちょっと待てよ。本当の誕生日は明日でした。妻は「明日はどうやって過ごそうかな」と言っています。



2005年03月12日(土) ぬれたけど、ぬれてない

 ファジーバンズの使用感について、まーちゃん(3歳11か月)本人が、真夜中にこう言っていました。
「おしっこでた。おむつ、ぬれたけど、ぬれてない。わからないんだよね」
まーちゃんは、ぷーちゃんと違って、寝起きがいいというか、目が覚めた瞬間から意識がはっきりしています。今までは、さらしのごく普通のおむつをしていました。おしっこが出ると、おむつがぬれて、おそらく嫌な感じになるのでしょう。
「おしっこでたから、おむつ換えて」
とはっきりと頼んできます。
 昨晩、初めてファジーバンズをつけたまーちゃんは、おしっこがでたという認識はあったのでしょう。しかし、いつものように、ぬれて嫌な感じがなかったようなのです。そこで、発せられた言葉が「ぬれたけど、ぬれてない」だったのです。
 これは、おむつについて、使用者がはっきりと意見を述べた、貴重な証言なのではないでしょうか。ファジーバンズを脱がせてみると、肌に触れる部分は確かにさらさらしていましたが、ポケット部分の中敷きはしっかりと濡れていました。
 思わずぼくは、中敷きだけ換えようとしたのですが、妻に
「全部換えて」と言われてしまいました。それくらい、さらさらだったのです。
 すごいぞ。ファジーバンズ。
 ぷーちゃん(6歳2か月)も、
「おむつしてみたい」と言い出しました。

 子どもたちが『こんにちは、長くつ下のピッピ』
を読んでいました。ピッピは一人暮らしの女の子ですが、家の中で猿と馬を飼っています。どうも、それが素敵だと、まーちゃんは思ったようなのです。読み終わってから、こう言いました。
まーちゃん「きりんやりすやうさぎなどの動物を飼いたい」
妻「きりんは難しいんじゃない?」
まーちゃん「きりんはマンションだからだめなんだね。一軒家なら飼えるけどね」
妻「そうかもしれないね」
まーちゃん「お母さんのいなくなったサイなら飼えるね」
妻「へぇー、そうなんだ」
 なんとも不思議な会話でした。でも、「お母さんのいなくなったサイ」というのは、何だか気になります。飼ってあげたいような気もします。



2005年03月11日(金) まーちゃんの笑み 38週3日目

 妻は、しーちゃんの新しい服や母乳パッドを使用前に洗いました。それから、まーちゃん用の大きいファジーバンズも購入し、洗ってくれたので使ってみました。しーちゃん用の小さな色とりどりの新しいおむつを見て、「まーちゃんもしてみたい」と言っていたのです。
 真新しいおむつをつけたまーちゃんは、実にうれしそうにとろけるような笑みを浮かべて、「気持ちいいよ」と言っていました。スナップもたくさんあり、ベストフィットポジションを選べるので、体にぴったり付けられ、でも、きつくない様子でした。
 今まで使っていたおむつカバーは、長年使ううちにマジックテープが劣化したり、取れたりしてきました。また、サイズも100センチまでしかなかったので、だんだんきつくなってきました。でも、ファジーバンズなら余裕があります。
 さて、実際におしっこをしたらどうなるのか、今晩が楽しみです。まーちゃんはぐっすりと眠っています。

 妻は、いよいよ大きくなったおなかを抱えてたくさん歩いたため、昨日はさんざん掃除もしましたし、今日は疲れ気味の様子です。
 連日ぼくの仕事が忙しかったため、子どもたちを保育園に預ける時間も長くなっており、子どもたちも疲れ気味です。朝早かったり、夜遅かったり、無理をさせてしまいました。昨晩はまーちゃんが吐いてしまいました。今日も、食欲が今ひとつです。明日はやっとお休みです。
 みんなが頑張ってくれたおかげで仕事はとてもうまくいきました。ありがとう。


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