心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年07月09日(木) 子供をAAに?(その1)

子供をAAの会場に連れて行くのは是か非か?

原則論から言えば、AAはアルコール本人の集まりなので(子供がアルコホーリクでないならば)クローズドに連れてきてもらっちゃ困るわけです。でも、原則は原則として、小さい子供を預けられる人がいないとか、子供だけで留守番はさせられないならば、連れて来ちゃうしかないと思うのです。これが現実論というもので、原理原則ばかり語っていたって、現実問題を克服できなきゃしょうがないわけです。

アメリカの某所のミーティング会場リストを見せてもらったら、"cc"という記号があちこちに書かれていました。child careの略で、親がミーティングに出ている間は、別室で子守をしてもらえる印だそうです。子守役はメンバーが輪番でやったり、高校生をアルバイトで雇ったりするとか。グループがそういう子連れの需要に応えられるまで成長しているのでしょう。

以前県内で泊まりのイベントをやったとき、ミーティングの間は子供を別室に集めてみたことがありましたが、子守役のメンバー(♂)はへとへとだったようです(さもありなん)。

日本では、個々のグループがそうしたサービスを行うところまで進んでいないでしょうから、ミーティング会場内に子供が座っているのも仕方ないと思います。本を読んだり、DSをやったり、宿題をやったりして、おとなしくしていてくれればありがたいのですが、まあ子供ですから多少ドタバタするのはガマンしなくちゃならないでしょう。

ただ会場に子供を連れて行くのは、あくまで現実問題に対処するための次善の策に過ぎません。とーちゃん、かーちゃんが家で飲んだくれているよりは、子供と一緒にAAに行った方がいいというレベルの話です。

「ときとして善は最善の敵となる」というのもAAの言葉であり、これにも当てはまると思うのです。

(続く)


2009年07月08日(水) ステップ1

ビッグブックから

「彼は率直に、自分にはもう何の見込みもないことを認め、そう信じていた」
He frankly admitted and believed that for him there was no hope.

「その患者は自己診断をして、自分にはもう見込みがないと決め」
The patient had made his own diagnosis and deciding his situation hopeless

12&12から

「これらの「死にかけた」人たちでさえ、自分が実際にどれだけひどい状態であるかは、なかなか理解できなかった。しかし、それを認めた人たちがいた。」
Even these "last-gaspers" often had difficulty in realizing how hopeless they actually were. But a few did

ステップ1を表現する言葉に、共通している単語は hopeless か。
自分の前途にはもう何の希望もない。酒がやめられずに死んでいくだけだ。という認識でしょうな。

まだ、自分は酒がやめられるし、働いて稼いで真面目にやっていれば、奥さん子供も帰ってくるかも知れないし、また人生が楽しくなるかも知れない・・・と思っているうちは、まだステップ1の無力を認めたことにはならないのだろう。

とそんなことを考えました。

今日飲んでいないからといって、やめられたことを意味しないのだとも。


2009年07月07日(火) ニュース検索更新

ずいぶんほったらかしでしたが、ようやくニュース検索を更新しました。

大きなところでは Google と livedoor の表示形式が変更されていたので、それに対応。それから、マイクロソフトの検索が bing というものに変わったのに対応。

あと、実験的にNHKを検索対象に加えてみました。ただ、ニュース配信だけでなく、番組データも区別なく検索されちゃうので、ハートをつなごうのブログまでひっかかっています。


2009年07月06日(月) バースディ

自宅に一番近いAA会場にひさしぶりに顔を出しました。
バースディミーティングであることは、すっかり忘れていました。来週病院メッセージに行くことになっており、その病院が遠いので、できればそのグループの人の車に同乗させて貰おうと考えたのです。その頼む相手のバースディの日でした。(行けて良かった)。

他のバースディの人の中には、最近始めた仕事がうまく続かなかった人もいました。そこで僭越ながらこんな話をしてしまいました。

AAメンバーにとって働くことは大切なことだと思います。ただそれは、金を稼ぐということが一義的に大事というわけではありません。世の中には金を払ってもらえない仕事も沢山あるのはもちろんのこと、労働には稼得以外の意味があるからです。

今の世の中で働くことは、すなわち「他の人と関わる」ことを意味します。他人と関われば人間関係が出来てきます。人間関係ができれば、人間関係の悩みもできてきます。この悩みから完全に解放された人はいないでしょう。

仕事という、おいそれとは逃げられない環境で人間関係の悩みと向き合うことがAAメンバーにとって意味があることだと思います。ビッグブックでも12&12でも、私たちのトラブルはいつも人間関係をベースに書かれており、性格上の欠点も人間関係の中で明らかになってきます。すると棚卸しが書きやすくなります。

だから飲まない期間がそれなりに長くなったら、働くのがいいと思うのです。例え仕事がうまく続かなくても、その中で(相手の問題ではなく)自分の問題に気がつくことができるでしょう。

ちょこっとそんな話をした後で、その晩のトピックである「気づき」の話にうつりました。時間は4分ほど。帰る前に同乗の承諾は無事もらえました。


2009年07月05日(日) vs.ソフトバンク

52.9Kg, 8.0%

別の体重計で測ると、体脂肪率は13%でした。

ソフトバンク携帯のパケット代がいきなりかさんでしまいました。携帯を使っているのは下の子(小学生)であり、教育上ウェブ閲覧は禁止してあるのでパケットは余り使わないはず、と思ってパケット割引に加入していなかったのが間違いでした。

ふくらんだパケット代を何とかできないものか。パケット割引を申し込めばいいのですが、最近は「適用は申し込みの翌月から」などと言うので、すでに使った分については割引いてもらえません。

それでも調べてみると「かんたんミュージック」なるサービスに同時に申し込めば、当月にさかのぼってパケット割引が適用されるのだそうです。

かんたんミュージックは、おすすめの楽曲販売へのリンクをメールで勝手に送りつけてくるサービスだとか。そのリンクをクリックしてしまっても、ウェブ閲覧が禁止してあるので実害はないだろうと踏みました。

本社に顔を出したついでに、すぐ近くにあるソフトバンクショップで「かんたんミュージック」の申し込みをしました。美人で足が細くて親切なおねーさんが対応してくれたのはいいのですが、親切すぎるおねーさんは「ついでにS-1バトルも申し込んでおきました」と言うではありませんか。S-1バトルというのは、かんたんミュージックと似たようなもので、ただ音楽ではなくお笑いがネタのようです。

(勝手なことをするなよ!)と思ったのですが、ここでモメて時間を食うと職場に戻るのが遅くなります。それはまずいので、ぐっとこらえて矛を収めることにしました。ま、ウェブ閲覧は禁止してあるから大丈夫だろう、と。

その後も、下の子の携帯は日々着実にパケット数をのばしていきます。そもそものパケット大量消費の原因は取り除かれているのですが、なぜか日々パケットが大量消費され続けています? どうも「かんたんミュージック」や「S-1バトル」のメールがHTMLメールになっていて、画像などで飾り立ててパケットを消費する仕組みになっているようです。
相変わらずソフトバンクは小汚い商売をしているようで、ショップのおねーちゃんも片棒を担がされているのでしょう。スパボの誘惑に騙されてソフトバンクと契約した僕が悪いとはいえ、端末の残債がある以上、まだまだ携帯を解約できないのが悔しい。

ネットで検索してみると、ソフトバンクのこうしたサービスは、とっても解除がやりにくいらしいのです。
http://netlog.jpn.org/r271-635/2009/03/softbanks1.html

子供は養育係(前妻)のもとにおり、いつでも会えるわけではありません。端末にアクセスできないとなると、僕もソフトバンク157との熾烈なバトルを展開せねばならないのか・・・。と暗澹たる気分になりました。

しかし、性悪なソフトバンクも今回は対応を改めたと見え、サポートセンターのおねーさんは、素直に「かんたんミュージック」と「S-1」の解除に応じてくれました。それどころか「他にも二つメール配信が行われているのでそちらも同時に解除しましょうか?」と言うではありませんか。どうもご親切にありがとう。
知らないうちに、二つも勝手に契約させられていたのね。油断も隙もならねぇな。

もっとも養育係が勝手にパケットを使わなければ、こんな面倒ごともなかったはずです。「女房の悪いは六十年の不作」と言いますが、離婚しても不作は止まらないのか。あるいは「悪妻は百年の不作」とも言い、夫だけでなく孫子まで三代に渡って悪影響が残るとか。やれやれであります。


2009年07月04日(土) オープンスピーカーズ

53.3Kg, 8.3%

県内最初のグループの25周年集会にお邪魔してきました。
内容的にはオープンスピーカーズ・ミーティングでした。
お昼休みに参加人数を数えたら三十数人。これは、最近のAAイベントとしては淋しい人数でしょうね。けれど、オープンスピーカーズは人数うんぬんではないと思っています。

ステップセミナーと言われるAAイベントはステップの経験の分かち合いですから、対象はAAメンバーです。だから、参加したAAメンバーの数でイベントの成功度を計りたいと言うのなら、僕は反論しません。

でも、オープンスピーカーズは「AA以外の人にAAの中身を知ってもらうためのイベント」です。そこでは、いかにたくさんのメンバーが集まったかとか、遠く(県外とか)からメンバーが来てくれたか、という基準は意味がありません。あまりそこにこだわってしまえば、マスターベーションになってしまいます。
やはり、AA以外の人がどれだけ来てくれたか、が一つの大きな基準になると考えます。

あいにく隣県で二つAAイベントが開かれていて、AAメンバーの集まりは悪かったのですが、会場には見慣れぬ(雰囲気の)人も多かったので、おそらくAA以外の人も多かったのだろうと思います。

その場でスピーカーを依頼されたので15分話をしました。順番が何人目かだったので、人の話を聞きながら話の中身を考える余裕がありました。先頭とか二番目にいきなり話す人は大変だと思います。事前に頼まれれば、前の日までにちゃんと考えておくんですけどね。
なので、その場での依頼は断ることにしているのですが、断れない相手もいるわけです。


2009年07月02日(木) 階段

52.9Kg, 10.6%

ねんきん定期便というのが郵送されてきました。今年3月までの年金加入の記録が細かく報告されています。経費のかかることでしょうが、いままでこういう報告書がなかった方が変だったわけで、これが普通なんだと思います。

年金というのは25年払ってないともらえないのだそうです。40代後半の僕はそろそろその条件を満たしてもよさそうですが、まだ数年かかります。僕らの世代は学生に加入義務がなかったので、その年数分減っているのですが、僕はそのほかにも未加入期間があります。

20代の頃は飲んだくれて年金払ってませんでした。それどころか、地方税や健康保険も払ってなくて、保険証をもらえなかったし。水道代も払えなくて、トイレ流せなかったりして。身分証明書がなかったので借金できなかったのは、かえって幸いだったかも。本を古本屋に売った金で酒を買ったりしていました。

そんな半引きこもり、半無職状態で自殺未遂をして、実家に戻る羽目になりました。それから田舎でアルバイトを始め、親の金で運転免許を取って、小さな会社に正社員で潜り込みました。それから転職やら倒産やら。

今の会社に移って本社に挨拶に行ったとき、玄関前に社長のベンツが駐めてありました。それを磨いている人は縁故採用の運転手なんだ、という話を聞いて、僕はなんだか腹が立ちました。社長の贅沢が、まるで社会的不正義か何かのように思えたのです。後日、その憤りを実家の母に話したところ、聞いていた母がいきなり泣き出しました。

「飲んでどうしようもなかったお前が、社長が運転手を雇うような会社にようやく入れたんだねぇ。こんな日が来るとは、かあちゃん思わなんだよ」

返す言葉もありませんでした。

それを意識していたわけではありませんが、無職の状態から一歩ずつ階段を上ってきたのだと思います。経済的安定を目指して、三段とばしでその階段を駆け上がりたいと思ったこともありました。でもたとえば、自分勝手に考えて転職を試みても、結果は失敗でした。仕事も、なるようになるし、なるようにしかならないことなんだと思います。
今後少しは楽になるという保証はありませんが、経済的なことも「それが必要であれば与えられる」と思っています。そのために必要なのは、目の前にやってくることを、次々と片づけていくことでしょう。

もちろん、今でも時々三段とばしで上りたくなるときもあります。そんなときに、思い出す言葉があります。最近もまた、その言葉に出会いました。

「私は完璧にはほど遠いが、完璧になることを求められているわけではない」

とはいえ、宝くじは買うのであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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