心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2009年06月06日(土) 無力

夜食/グレープフルーツジュース・バナナ
53.5Kg, 10.6%

ステップミーティングのテーマはステップ1でした。

アルコールに対して無力であることを認める。

「私は無力を認めた」と言いながら、同時に「もう少し自分なりに努力してみたい」と言うのであれば、それはステップ1をこなしたことにはならないのでしょう。

12ステップを「自分なりに解釈してやればいいと思う」という意見はもっともらしいのですが、実はそういう言葉を使う人はステップなんかやっちゃいないのです。

AAのビッグブックとか12&12という本に書かれていることを、「難しくてわからない」と言う人はたくさんいます。

中には頭が残念なことになっていて、本当に中身が理解できない人もいるでしょう。でもそういう人は少ないに違いなく、多くの人は本に書かれていることを納得したくない、その通りにやりたくない、自分はそんなことをしなくてもオッケーだと思いたいからこそ、「難しくてわからない」という言葉で回避するのでしょう。あるいは「こんなことは無意味だ」とかね。

それでも、ステップには関心がない、無関係で生きていきたいというのなら、それで構わないと思います。

ところが、そういう人がステップミーティングの司会をしていたりするので、頭が痛いわけです。「お前もそうじゃねえか」とか言われそうな気もしますけど。
少なくとも、振り返って自分もそうだった時期があるからこそ、そういうことが分かるわけです。ともかくどんなミーティングであれ、続けてもらうしかないか。


2009年06月05日(金) 意味不明

夜食/カップ焼きそば
53.1Kg, 9.6%

けだるい休みの日であります。
ご飯を食べると、すぐに横になりたくなっていけません。
食べてすぐに寝ると、猫になってしまいます。

猫になるには二つのルートがあって、ひとつは最初から猫として生まれ育つコース。もうひとつは、まず人間として生まれ、食後にすぐに寝て猫になるコース。

ニュース検索がきちんと動いておらず、読売とyahooぐらいしかひっかかりません。Googleとかlivedoorは無視されてしまっています。
なんとかしなくては、と思いながらも、寝るのが優先なのであります。


2009年06月04日(木) 憲法記念日に考えた(がひと月経過した)

夜食/CCレモン・バナナ
53.1Kg, 10.2%

憲法記念日はずいぶん過ぎてしまいましたが、天皇制というものついて少し考えてみます。

世界には、君主(国王や皇帝)がいる君主制の国と、それがいない共和制の国があります。

君主制の国の場合には、行政府の長の名前は通常「首相」です。たいていは議院内閣制で、首相は議員が選びます。国民が直接選挙する「大統領」のような存在はありません。

21世紀の現在、国を統治する権限のある君主はまれで、たいていは儀礼上の君主にすぎません。権限があっても滅多にそれを使わないので形骸化するのが普通です。歳費(お財布)を議会に握られているので、言うことを聞かざるを得ないのです。とはいえ、国政が混乱したときには、口を挟むこともあります。

君主制には国を統合する機能があるようで、スペインやカンボジアのようにいったん廃止した王制を復古した例もあります。

(共産主義・社会主義の国は別として)共和制の国の場合には、大統領と首相の両方がいます。アメリカは大統領しかいない変な国ですけど、これは例外ですね。

日本のような君主制の国に住んでいると、「首相さえいれば大統領は不要なのでは?」と思えてきます。特に、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オーストリアなどの大統領を見れば、君主たちと同じような「儀礼のための存在」になっていますから、政治は首相がいれば十分と思わせます。

しかし上であげた国は、革命や戦争のどさくさで王制帝制を廃止した国ばかり。おそらく、センチメンタルな意味での国の統合のためには、やはり君主はいたほうがいいのでしょう。スペインやカンボジアのように廃王を連れ戻せればよいのでしょうが、それがかなわない場合には、仕方なしに国民の選んだ大統領を据えてガマンしているという感じです。

アメリカやフランスの大統領には強い権限が与えられています。彼らが国民から集める尊敬は、他の国の国王が集める尊敬に似ています。

天皇制がいいかどうかは分かりませんが、その機能をアソー君やらハトヤマ君が担えるかと言ったら、そりゃ無理でしょ、って感じですな。


2009年06月02日(火) 副業

夜食/グレープフルーツジュース・チキンラーメンミニ
53.0Kg, 10.4%

以前、ハードディスクのレストア業という小遣い稼ぎを試みたことがあります。

といっても、ソフト的に壊れたドライブからデータをサルベージする、って話とはちょっと違って、ハード的に壊れたセクタを補修しようというもの。

そんなことが可能なのか、と驚かれるかもしれませんが、例えばこんなソフトもあります。
HDD Regenerator

まずネットオークションや中古屋でジャンク品のドライブを安く買い集めてきます。このときに、モーターが回らずスピンドルの回転音がしないとか、ヘッドが動かずシーク音がしないみたいな、本格的にお亡くなりになっているドライブは避けないとなりません。ターゲットはあくまで「バッドセクタが増えてフォーマットが終わらなくなったブツ」のみ。

これを自宅のパソコンにつなぎます。
ハードディスクメーカーの物理フォーマット用のソフトを使うだけで、バッドセクタの代替処理が行われて直っちゃう場合もあります。そううまく行かない場合は、上のソフトを使います。順調ならば、夜寝ている間に終わっているはず。
あとはメーカー製のソフトで動作チェックをし、レストア品だと注釈を付けてネットオークションに出せば粗利が出ます。

問題はレストアに失敗した場合。手元に残るのは本格的ジャンク品のみ。これもネットでジャンクとして売り払い、損を減らせばオーケーです。でも、ひとつ問題がありました。

普通ジャンク品に手を出す人は、「ひょっとしたら動くかも知れない」という期待に金を払います。しかしレストア業の僕が出品するジャンク品は、まさにゴミのようなジャンクばかり。それが知れると、誰も手を出さなくなりました。

レストア率が高いときはいいのですが、それが落ちるとジャンクのドライブを山と積むハメになります。やがて利益を吐き出す時が来て、赤字になる前に撤退するハメになりました。

上で紹介したツールは結構使えます。もしお手元のパソコンが壊れて、修理に出したら「ハードディスク交換」だと言われたら、いったんパソコンを手元に引き取って、上のツールを試してみる価値はあるかもしれません。うまくいけば、失いたくない大事なデータを救出できるかも。


2009年06月01日(月) 休み

夜食/グレープフルーツジュース・バナナ×1
53.0Kg, 10.4%

月曜日は休暇でありました。
朝寝どころか、お昼まで寝ました。
午後はパソコンをうだうだイジっていました。
あっという間に夕方です。
晩ご飯を食べてテレビを見ていると、もうお風呂と寝る時間。

ごろごろして、なんにもしない休日。

これぞ有意義な休暇だと思います。
「有意義に休むために、何かしなくては」という強迫観念に捉えられてしまっては、有意義に休むことができなくなります。休暇明けで仕事に戻ったとき、リズムがつかめなくて、「今日一日は仕事のリハビリにあてなくては」などとのたまわってしまうのが、正しい休み方だと思うのです。

問題は仕事が片づかないことですけど。


2009年05月31日(日) 脳の病気(その4)

53.0Kg, 8.4%

善光寺の御開帳に集まった人の数は6百万人以上。長野県の人口の3倍だそうです。

さて、アルコール依存症を含む精神病は、心の病であると同時に、脳という臓器の障害でもあるという話を続けます。

最近は障害を「障がい」、子供を「子ども」とするなど、特定の漢字を嫌う傾向が強まっている気がしますが、それはまた別の機会に書くとして。

障害という言葉にはいろいろな意味があります。例えば damage(ダメージ)、trouble(トラブル)、あるいはdysfunction(機能障害)。handicap(ハンディキャップ)という言葉もあります。handicapped と言えば身体障害者のことです。

臓器の障害は「機能障害」という意味ですが、じゃあその障害を抱えて生きていくとなると「ハンディキャップド」という意味で捉えるのが良いと思います。

つまり、「何らかの制限や不利な条件を背負わされている」。これは心の病気に限らず、慢性疾患全般に言えることです。その不利な条件を受け入れていくことが、一番大事なことだと思います。

例えば、うつ病が原因で休職したせいで、出世競争から脱落してしまったとします。もう一度競争に復帰して、同期の出世頭になることを目標にしてしまうと、うつ病は簡単に再発してしまうでしょう。そこで、閑職に追いやられても、クビにならずに経済生活を維持できることに感謝しながら働ければ、それで良いのです。残業なしで早く帰れるから、映画を見るのが趣味になったというなら、なおさら。

これが「俺はもう出世できないから仕事を辞める」などと言い出して家族を困らせたりする。背負ったハンディを受け入れられないとはこういうことです。

アルコール依存症でも同じことで、「飲まなくなれば普通の人と同じ」と考えたい気持ちはよく分かりますが、現実には飲まなくなっても「不利な条件」は消えくれません。


2009年05月28日(木) 閑話休題

53.2Kg, 10.5%

脳の病気については、ひとまずおいて。

月曜日に納品のために、県内某企業を訪れました。うちの会社からは、ほかに神奈川の本社から営業さんが同行してくれました。警備所に置いてある受け付け用紙には、質問が二つ追加されていました。

・38度以上の熱がありますか?
・インフルエンザ様の症状がありますか?

もしそんなだったら、こんなとこ来ねーよ。なんつーか、いかにも「アリバイ作り」的な質問事項でありました。さて、仕事はさっと済んだので、帰り際に営業さんに、

「そういえば、本社では皆さんマスクして仕事してるんですか?」

と尋ねてみたら、そんな人はいないという答えでした。

でも念のため、水曜の本社勤務日にはマスクを携えて行きました。ところが、新宿へ向かう特急電車の中でも、横浜線や小田急の中でも、マスクをしている人はほとんど見かけませんでした。関西で季節はずれのインフルエンザが流行っているといっても、関東ではこんなにのんびりしたものです。

しかし、ドラッグストアではマスクが売り切れていました。実家の母が来週初めに神戸に農協のパックツアーで遊びに行く予定でしたがが、ツアーそのものが中止だそうです。

「ジジババばかりの旅行だから心配要らないとは思うんだけど、万が一ウィルスでも持って帰ってきたら、何を言われるかわからんからねぇ」

と母は電話の向こうで言うのでありました。

季節性のインフルエンザでも、国内で毎年数百人〜数千人が死んでいます。致死率は0.05%ほど。それと比較して、豚インフルエンザはそれほど騒ぐことなのでしょうか。

もっとも、第一次大戦前後に猛威を振るったスペイン風邪も弱毒性だったものの、途中でウィルスが変化して強毒性となり、世界で死者四千万人、致死率は2%という結果だったそうです。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加