心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年08月12日(金) テレビの設定

2階にテレビを移したので、子供たちに「テレビを見たければ2階へ行っていいよ」と申し渡しておいたのですが、せっかく3階でゆっくり寝ていたのに「テレビを見たいから」という理由で起こされてしまいました。
「2階で見ればいいではないか」というと、「ジジがだめだって」と言うのであります。どうやら夕方遅くまで見ていた時に、電気代がもったいないからとかいう理由で叱られたらしいのですが、子供に細かい区別のつくわけもなく「2階のテレビは見ちゃだめ」と怒られたという認識しかないので、3階のテレビを見たがります。
「昼間はいいんだよ」と諭しても、パパの言うことよりもジジの言うことのほうを聞くようであります。

妻に愚痴をこぼすと、「せっかく別々に暮らしているのに、口を挟まれるから嫌なのよ」という弁でした。その後ジジババのところに話しに行っていたけれど、談判しに行ったのかどうかは聞きませんでした。

パソコンへのテレビの配線をすませました。

ついでにSONYの「テレビ王国」というテレビ番組表のサービスに登録しました。対応機器ならば、テレビ王国に登録したキーワードに一致した番組が自動録画されるように設定できるのですが、とりあえず番組表が見られて、キーワード検索ができるだけでもよしとしましょう。

キーワードとかジャンルとか人物の名前を登録しておくと、おすすめの番組をピックアップしてくれる「レコメンド」という機能があります。

人名のキーワード設定:
YOU・緒川たまき・遊佐未森・小倉優子・田中裕子・広瀬香美・中島みゆき・チャカ・井上陽水。

フリーワード:
依存症・AA・怒れる男・マイネームイズ・失われた週末・市民ケーン

という設定にしておいたのですが、なぜか「失われた週末」の「週末」をキーワードに、「めざましテレビ」とかをリコメンドしてきたりするので、もうすこしなんとかならないかと思うのであります。

また朝になっちゃったよ。


2005年08月11日(木) わがままなお願い

AAにビッグ・ブックというベーシック・テキストがあるように、NAにもベーシック・テキストがあって、これが「またすごくいい」という話を二人の人から聞いていました。なので、いつかそれを読んでみたいという、どちらかと言えば興味本位の関心を抱いていました。

前に僕のいたAAグループで回復を勝ち取った薬物依存の若者(?)が、ぶり返してしまい病院に入院したというニュースを同時に二ヶ所から知りました。僕のことを覚えてくれていたようで、また一緒にやりたいと伝言が伝わってきました。

前回一緒にやっていた時には、躊躇なく「若者」と呼べた年齢ですが、年月は誰にでも等しく訪れるもので、僕がおじさんになったように、彼も若者の範疇からは外れつつあると思います(まだ再会していないからわかりませんが)。アルコールと違って、薬物の人の命は短いです。今回がダメでもなんて悠長なことは言っていられません。だいたい今回入院にこぎ着けるまでも長い時間がかかっているのです。

僕は最近、ビッグ・ブックを回復の道具として使うムーブメントの一部に混じっています。ならば、彼と再会したらNAのベーシック・テキストでもって分かち合いをしたらどうだろうか。そんなことを考えました。

しかしNAにはまだサービスオフィスがないし、当地での次のNAミーティングの際に、僕は実家へと帰っているはずです。いったいどこからベーシック・テキストを手に入れたらいいのか? しばらく思案した後、県内にあるDARCに電話をかけました。

電話をかけること3回。回復の道具としてベーシック・テキストが欲しい、という要求は相手に伝わりました。しかし残念なことに、日本版はまだ完成してはいないそうなのであります。もうすぐ完成しそうなのだが、まだである、ということで在庫がないという話でした。つまり端境期というわけですね。
DARCのスタッフは親切にも東京にまで電話をしてくれて、2002年版のベーシックテキストの中古を探してくれると約束して頂きました。
実にぶしつけなお願いをきいて頂いて、恐縮千万であります。「できれば2冊お願いします」と言う自分もなかなか厚顔です。
でも、電話の向うから感じられたのは、いま苦しんでいる薬物中毒者のために、できることをしようという意欲でした。

パソコンと電話のシステムを3階の部屋から2階に移しました。とりあえず配線なんかも全部すみましたが、裏側のごちゃごちゃの配線はどうにもなりません。いっそのこと工場の機械みたいにカッティング・ダクトを設置して、全部配線を押し込めてしまいましょうか。カッティング・ダクトはホーム・センターで売っているかなぁ。


2005年08月10日(水) 知らせ

市営プールに行くという子供との約束だったので、午後1時には子供にたたき起こされました。最近体重減が続いているので、なんとか去年まではいていた海水パンツがはけました。
市営プールは大人800円、子供400円と決して安くはありません。でも、障害者手帳のおかげで僕の分は無料であります。
長女が僕の手帳をみて「しょうがいしゃてちょうって何?」と聞いてきました。なぜそれで無料になるのか不思議に思ったのでしょう。「病気だよっていう手帳で、病気だといろいろ大変だから割引してくれたりするの」と答えておきました。
子供は親が病気であることは知っているし、だから寝ていることが多いことも知っています。いまさらそこで取り繕ってみてもしかたないなと思いました。
ちなみに、妻も障害年金の手続きを進めていて、ついでに障害者手帳の申請もするつもりのようです。夫婦そろって精神障害者というわけです。ご近所には知られてはならない事柄でありますな。

市営プールは親子連れが圧倒的で、浜辺ほど見ていて楽しいものではありません。
おまけに、以前は眼鏡もゴムひもで固定すれば、眼鏡をかけたままプールに入っても良かったのですが、今は一律に禁止されてしまいました。僕は裸眼では視力は0.1以下であります。ビキニのおねーちゃんを見て目の保養をするためには、よほど近寄らないといけません。もっともビキニの人は少なくて、タンキニ+デニムのボトムという人が一番多いです。
「ビキニ少ないな〜」と嘆いていたら、妻に「あれはよっぽど自信がないと着れないわよ」と諭されてしまいました。

日頃肩こりに悩まされているので、ビート板を胸の下に入れて、足を使わず腕だけで泳ぎながら流れるプールを何周かしました。

夕方になったので、精神科のクリニックへ。時間がなかったので、家族連れで行きました。受付の人に「これから花火大会に行くんですか」と聞かれました。そういえば今日はこの街で、一番大きな花火大会の日です。「いや、AAミーティングへ行くんです」というと、「そうね命の問題だからね。そっちのほうが大事だよね」と言われました。
昼間眠いので、薬を少し変えてもらいましたが、しばらくは前の薬の効果が残り、新しい薬の効果も重なるので、かえって昼間眠くなるかも知れません。「でもまあ、休みだからいいでしょう」とは医者の言葉。

高速道路を使ってAAミーティングへ。
頭がぼうっとしていて話がまとまりません。だらだらと話してしまいました。

こんなことを書くと「回復評論家」なんて言われちゃうのかも知れませんが、ミーティングで回復するのは「過去」の話をする人たちだと思います。飲んでいた頃どうであったか、なぜ飲むように駆り立てられたのか。そういう人たちが現在を話す時は、中身がステップの話になっていることが多いように思います。
一方「現在」にこだわった話をする人がいます。最近あった事柄を網羅的にいろいろ話すのですが、過去の酷かった頃の話を繰り返すことが少ないものです。こういう人はなかなか前進しないように思います。
霊的な生活は理論ではないと言います。だから僕も祈ったり黙想したりしないといけないな、と思いながらただ毎日が過ぎていきます。

帰ってから妻と2時間ぐらいまとめて話をしました。


2005年08月09日(火) やっと夏休み

明日から1週間の夏休みに入ります。
やれやれ、体力的にも、頭の中身も限界を迎えていただけに、ありがたい限りです。

先日、ネット・オークションで些細なことに文句をつけたおかげで、相手とトラブルになりかかったという話を書きました。先方から僕の謝罪を受け入れる主旨のメールが届きました。でも、なんか変であります。もうとっくに取引は終了しているのに、金額の記載などがあります。
調べてみると差し出し日は8月1日になっています。実に僕のところへ届くまでに8日間かかったわけです。差し出し日付はパソコンの日付を変更すればいくらでも変えることができるわけですが、どうみてもそれが必要な内容ではありません。やっぱり、メールサーバー間のやりとりに8日を要したということでしょうか。

今年になって、差し出したメールが相手に届かなかったのは1件だけです。それぐらいメールの不達や、遅延ということは珍しくなってきました。メールというのは絶対届くものだと信じている人も珍しくありません。でも、ネットワークは生き物(みたいなもの)ですから、メールが届かなくてもちっとも不思議ではありません。

それにしても、(人から聞いてはいたけれど)最近のDI○Nのメールサーバーは調子が悪いです。メールだけに毎月500円。年間6,000円も払っているんだから、きちんと運用してもらわないと困るのであります。

ZIPドライブは換えの部品を無事購入することができました。念のために予備にもう一台買っておきました。

リンク先ネタ、更新ネタ、いろいろあるのですが、気分はすっかり引っ越しに引っ張られていて、「心の家路」の更新はなかなかままなりません。言い訳ばっかりだな最近。


2005年08月08日(月) 立ち番

関西のAAのメーリングリストを眺めていたら、あるAA会場が来週急遽中止になり、仲間が立ち番をするという連絡が回っていました。

僕も2回か3回立ち番?をやったことがあります。会場である公民館が文化祭やら市の催し物やらで使えなくなり、それを会場係だった自分が皆に伝え忘れたのでした。電話番号も知らない仲間も多かった(これは今でもそうか)ので、立ち番をするしかなかったのでした。

公民館の受付の前のベンチで座っていると、何も知らない仲間がやってきます。
「いや実は、これこれこういうわけで」と説明すると、「それはわざわざご苦労様」と感謝されたりするから不思議なものであります。怒られて当然なのですが。
「ああそうですか」と言ってすぐ去る仲間あり、「せっかく来たんだから」と立ち話をしていく仲間あり。珍しくスポンサーがこっちの会場に顔を見せたり。ミーティング開始30分後ぐらいの時間になると、さすがにもうこれ以上遅れてくるヤツもいないだろうからと、居合わせた皆で食事に行ったりしました。そんな機会から急速に親しくなった仲間もいたりして。

休日の法律が変わって、月曜日の休みが増えました。祝日は公民館全体が休みになるので、自動的に休会になるのでした。これは前の週とかまでにアナウンスもするのですが、たまにしか来ない仲間は「休みの日だから時間があって」来てしまったりするのであります。そして、翌週現れて、「先週来たけれど真っ暗で鍵も閉まっていて」という苦情を述べ立てたりするのですが、レギュラーメンバーというのは意外とこういうのに冷たかったりします。
最近では「関東甲信越かわらばん」も紙面の都合で、定例の休日休会は掲載すらしてくれなくなりました。

さて、普段は昼近くまで寝ている自分も、今日は遠くの病院で健康診断と言うことで、実質睡眠2時間半ででかけました。
8時には受付をすませて、病衣に着替えました。血圧測定と身長体重は自動機械が計ってくれました。採血はさすがに看護婦さんがしてくれます。聴力検査は、目の前でスイッチを押しているのが見えているので、あんまり意味がないような・・・。視力検査。そしてなぜか、オプションの眼底撮影が行われました。まあ人間40才を過ぎると10人に一人は緑内障ですから、予防という点ではいいのでしょうが、僕はすでに緑内障を患って年に2回は精密検査を受けています。
胃の検査の問診票の既往症にマロリー・ワイス症候群と書いておいたのですが、理由も聞かれませんでした。胸部レントゲンの後に、生まれて初めてのバリウム検査です。いままで胃カメラは何度か飲んだことがありますが、バリウムは初めてです。
肩に何かの注射を打たれ、まず胃を膨らます薬を飲みました。「げっぷはこらえてくださいねー。したら最初からやりなおしです」というので必死にこらえます。バリウムは粉っぽいヨーグルトのような液体でした。これを少しずつ飲みながら、検査台の上で縦になったり、横になったり、右回りにぐるぐる回ってみたり、機械のアームに腹部を押さえつけられてみたり・・・。もう胃カメラを飲んだのも遠い記憶だけれど、バリウム検査のほうが負担が少ないというのは嘘ではないかと思い、胃カメラを選択しなかった自分を呪いました。
その後は、心電図を取って、医師の診断を受けてお終いでした。

下剤としてピンクの小粒を2錠もらい、紙には「夜飲んでください」と書かれていたのですが、「バリウムが初めてという人は今すぐ飲んでもらった方が安全です」と言われたので、その場で飲みました。8時間後に効き始めるはずの下剤は、すぐに効果を現して、その病院を出る前に2回、会社で午後2回、帰り道に途中の電器店で1回トイレに行く羽目になりました。

結果ですが、肝臓のGOTとGPTが標準よりちょっと高めである以外は所見なしでした。肝臓の数値は飲んでいる薬が多いからある程度はやむを得ないという説明でした。看護婦さんの話では、この前大学の先生と断酒会の人たちが来て講演していったそうであります。
問診をしてくれた医師の話では、「ここでは依存症の診断はしないからねぇ」でありました。

病院の中で人間ドックと産婦人科はどこか似ています。どちらも本当の病人は少なくて、一時的にそこにいる人たちだらけなので、病気である悲壮感がありません。

近く始まる女性クローズド会場の地図を掲載する準備をしなくては・・・と思いながらも、一日一日がただ過ぎていってしまっている毎日です。


2005年08月07日(日) 健康診断

パソコンの引っ越しをすませる前に、まずテレビの引っ越しをすることにしました。我が家はCATVで引き込んだ線を、まず居間のテレビにつなぎ、そこから3C2Vのケーブルで隣の部屋のテレビに分配し、さらにパソコン部屋のチューナーボードへと分配しています。

だからまず2台目のテレビの設置をすませないと、同軸ケーブルの引き回しができません。「パソコンに届く頃には信号レベルが落ちちゃって」という相談を、学生時代の仲間内の掲示板に書いたら、5Cに変えるべきだというサジェスチョンをもらったので、5CFVという太さ10mmぐらいの線をベランダに引き回しました。

2階に置いたテレビへ仮配線してみると、(距離が伸びたのに)きれいに映るようになったので、やっぱりケーブル交換の効果はあったようです。しかし、なぜかNHKの衛星第一だけはきれいに映りません。「信号ブースターも見直すべきだ」というサジェスチョンもあったので、ブースターを介さずに配線してみると、衛星第一もきれいにうつります。どうやらブースターも10年使って寿命を迎えているようです。

大型電気店で、CATV会社推奨の低ゲインのブースターと、汎用の高ゲインのブースターと、どちらにしようか悩んだあげく、安さで汎用品を選んで帰りました。それがどうやら失敗だったようで、衛星第一は「とりあえず映る」ものの、録画用にはちょっとなーという画質止まりであります(直配線よりドロップしてるし)。もう一度ブースターを買い出しに行く気力もなかったので、今日のところは妥協することに決めました。DVDとLDとビデオデッキを配線し、新しいパソコン部屋へ屋外配線を済ませると、もう夕方でした。

子供たちはビデオで、自分たちの赤ん坊の頃のビデオを喜んでみています。いつまでも8ミリビデオじゃメディアが持たないだろから、パソコンで編集してDVDに焼いておこうと思いながら、その作業はいっこうに進んでいません。

今年のSF大会は横浜だったようで、妻子連れで再会した旧友たちも多かったようです。自分がその輪の中にいられないのは残念なことですが、アルコールに振り回される人生の中で、家庭生活とSF者であることの両立はとてもできなかったので、しかたのないことだと諦め・・・られるようになったのは最近のこと。
まあ、妻が「うちには電気屋さんを呼ばなくてすむから助かるわ」と言ってもらえるだけでもよしとしましょう。子供たちが「カードキャプターさくら」と「ツバサ・クロニクル」が好きなだけでもいいじゃないか。

夜は電話関係の設定を済ませようと思っていたのですが、昼間の疲れで夕方から寝てしまいました。月曜日は朝から健康診断で、前の日の夜9時以降は絶食です。12時以降は水もダメであります。

毎日夜食を食べて寝る習慣の人間に、絶食して寝ろというのは厳しい条件設定です。電話でAA仲間と話しているうちに1時になってしまったのですが、気にせずに水分をたっぷりとって、薬も飲みました。それから問診票の記入をしていたら2時になってしまいました。
健康診断の結果を会社に通知してもいいよ、という同意書にはんこをついているので、問診票に書いたことも会社に知られてしまうのでしょうが、もううつ病で半年も休んだことだし、これ以上隠すこともないだろうと、既往症にアルコール依存症・緑内障・筋緊張性頭痛と書いておきました。

空腹と口の渇きが気になってなかなか眠れませんでしたが、明け方4時頃には浅い眠りの中に落ちていきました。


2005年08月06日(土) 加藤諦三

通勤では車の中でラジオを聞くことにしています。行きの通勤(昼時)ではFM長野を聞いています。この時間帯、以前は地元局制作の番組を流していたのですが、現在はJFNのCOCO mixに替わっています。ちなみに僕は「しのじゅん」と井坂綾の区別がつきません。

帰りの時間帯は、NHKラジオ第一の「ラジオ夕刊」を聞いています。新聞を取っていなくて、ニュースサイトも読んでいない自分としては、時事を知る唯一の窓であります。

「夕刊」というだけあって、ニュースだけでなく、論説委員が出てきて解説をしたり、コラムがあったりと、1時間近く聞いていても飽きない内容になっています。

先日そのコラムのコーナーに、早稲田大の教授で、本もたくさん書いていて(数百冊だそうだ)、ラジオの人生相談の回答者もやっているという、加藤諦三という人が出ていました。僕はこの人のちょっとしたファンなのですが、なにせ著書が多いので買い集めることはしていません。
最近出した本に『無名戦士の祈り』に関する本があって・・・という切り口で話は始まるのですが、その祈りは「心の家路」にも収録している I ASKED GOD とほぼ同じものであります。南北戦争で負けた南軍の無名の兵士が残した祈りであるという紹介から始まって、いや実はこれはネイティブアメリカンの○○族に伝わるものに似ている、とかいう話の展開を見せます。

で、まあこの人は心理学者で日本人の心理というのをず〜っと研究している人ですから、話は「日本人の若者は」という話が本題であります。平成バブル景気以降、日本人の若者は拝金主義に陥っているということを指摘するのであります。たとえば昨日一千万円で買った株が、今日は二千万円になる。これが我が身に起れば「素晴らしいことだ」という風潮に支配されているというのであります。そういわれてみればそうかもしれません。堀江社長なんかが時代の寵児になれるのも、拝金主義者たちの支持があってこそなのかもしれません。

では、アメリカはもっとドラスティックな競争社会なのではないか、という指摘に対して、教授はアメリカは確かにそういう面があるが、そうでない価値観も尊重するという民主主義が浸透していると答え、その一例として、無名戦士の祈りがあちこちに掲示されていることを論拠としてあげます。

たとえば、アメリカは日本に比べて離婚率がとても高い。では家庭は殺伐としているかというと、必ずしもそうとは限らない。日本は離婚率は低いが、「家庭に対して満足しているか」というアンケートに対し「満足している」と答えた人の割合は主要13カ国の中で最低であった。確かにアメリカは離婚は多いかも知れないが、家庭に対して満足している人の割合は日本よりずっと多いのである。

エリートサラリーマンがうつ病になるのが珍しくなくなってきた。霞ヶ関の官僚が自殺するのも珍しくなくなってきた。これらは子供の頃からこつこつとまじめに努力してきた人たちである。また、児童虐待をする親も(全部ではないが半分ほどは)子供の頃から勤勉であった人たちである。まじめに努力してきたのに幸せになれない。これは目指すものが間違っているのではないか。

金銭とか社会的成功を目標に置くから幸せになれない。もっと他の価値観を見いだすヒントとして「無名戦士の祈り」を提示して、コラムは終了するのでありました。

僕は金がないのであります。だから働かなければならないのであります。労働するのは金銭のためなのです。もし報酬が支払われなければ僕は仕事に行きません。では金銭のために働いているのかと言えば、答えはノーであります。得た金銭で家族が生活ができる。それがありがたいのであります。ほかにもいろいろあります。

お金は欲しいですから、宝くじも買います。でも何億円かが当たっても、お金持ちになったと周囲からうらやましがられたいとは思いません。金銭のために働く必要がなくなれば、別のことのために時間を割くことができるようになるという夢があるだけです。

「家庭に対して満足しているか」というのは、なかなか厳しい質問であるのかも知れません(少なくとも僕に対してはそうです)。それに「はい」と答えられた人は、たぶん霊的な病も、それほど重病ではないのでしょうね。

一日かかって、ギガビット対応の屋外用LANケーブルをベランダに張り巡らせました。テレビのケーブルも3C2Vから5CFVに配線替えです。毎年AAの地区委員会と重なって行けなかった、地元の街の大きなお祭りに家族一緒に出かけました(今月は委員会は休み)。
でも、体も心も疲れていたので、途中で家族と別れて帰ってきてしまいました。韓国食材の店の前で出来たてのチヂミを夕食代わりに買い、タイ式マッサージの店の前でタイ式の焼き鳥を4本買いました。こんな小さな街にも、異国の文化は着実に浸透してきています。

でもやっぱ金は欲しいよ。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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