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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年01月14日(金) 暗い闇の果てに蒼い月の光が照らすのか? 仕事を休んで一日中寝ていました。ちなみに先週も一日休んでしまいました。
3月末までに3日間支給された有給休暇を、もう2日も使ってしまったというわけです。さらりーまん的に考えると、これはそうとうまずい状態であります。
「白でも黒でもない、灰色の存在を認めることです」
とは、うつ病から回復した人の話であります。
話は変わるのですが、もし運命のボタンが掛け違っていて、僕が酒をやめていられなかったら、今頃どうなっていただろうと考えてしまうことがあります。
おふくろと二人暮らしで、無職で、飲んだくれで、前途を悲観した母親に包丁で刺し殺されていたかもしれないなぁと思ったりします。
どうしてアル中になる人がいて、ならない人がいるのか。酒が止まる人がいて、止まらない人がいる。なぜなのか、僕にはわかりません。
見知らぬ人の書いたWeb日記を読みかえしています。1998年というから今から7年前ですか。当時は読んでいて「サイゼリア」という店の存在が理解できませんでしたが、今は僕の住んでいる町にもサイゼリアが3軒もあります。
あの当時は自分が日々をWeb上に公開するようになるなんて、夢にも思いませんでした。未来にはほんとうに何が待っているかわかりません。今後も、僕は僕のスタイルで書いていくしかないのでしょう。
2005年01月12日(水) あたたかさ 仕事に行きたくないし、行っても仕事をしたくないし、かといってどこか他へ行きたい場所があるわけでもなし・・・という気分になるのは別にうつ病患者に限らないことなのでしょう。しかし、どうしてこう周期的にしんどい思いをしなくてはいけないのか。
おまけに、こう寒いというのに会社の暖房はエアコンだけで、足下が寒くてたまりません。あったかい布団が恋しくてたまりません。
こうなると、いつものAAミーティングですら面倒でたまらなくなります。でも、いきなり会場が開いていなかったら仲間も困るでしょう。自分のためという意識があまりないまま、会場にたどり着きました。
いつもは冷たい部屋にヒーターがついていました。今日はこの部屋を役場の用事に使うはずで、公民館の職員の人が部屋を暖めておいたのに、用事はキャンセルになってしまったのだそうです。別に僕らのために部屋を暖めておいてくれたわけじゃないのですが、なんだかうれしい気分でした。
仲間がだんだん集まってきて、なかには「ひゃ〜、部屋をこんなに暖かくしとくなんて、ぜいたくだね〜」とおどけてみせる人もいました。
体も温まったけれど、ミーティングで心もあったまりました。
きっとこの暖かさは、神様の贈り物だね。
最低気温の予想は零下10度だそうです。明日は足下暖房用にハロゲンヒーターを職場に持って行こう。
2005年01月10日(月) 東京での集いへ 昨日は頭痛のためとはいえ午後5時まで寝ていたのは、我ながら異常だと思いました。そして夜半にまた寝て、朝早く起きたとはいえ、また高速バスの中で熟睡できるなんて、つくづく自分の睡眠中枢は壊れてしまっているなと実感します。
さて、会場に着いてみると、地下室だというのに停電していて真っ暗で、おまけに暖房もなくて、ついでにトイレも使えないという状況でした。そんな中にざわざわと100人以上集まって、当然マイクも使えないので、スピーカーの人の声を全員息を押し殺して聞いている、それでいて誰も表だって文句一つ言わないというのは・・・
「なんか秘密結社の集会みたい」
でした。でもみんなすごく真面目なのはわかりました。
幸い午前中で電気がついて、トイレも使えるようになりましたが、暖房だけは夕方までありませんでした(けど、人の温かさで不思議と寒くは感じませんでしたけど)。
お昼休みに、長野県出身の仲間に会いました。一緒にご飯を食べて、SPAMをもらいました。いや正確にはSPAMの乗ったおにぎりか。帰りの電車の中で食べてみましたが、しょっぱくてスパイシーでおいしかったです(でもこれを毎日食べる兵士さんは大変かな)。
一つだけ確かに言えることは、僕はAAの仲間が大好きなんだってことです(いやだから、そういう意味じゃないって)。
さすがに帰りのバスの中では(1時間しか)眠れなかったので、『Good Luck』を読んでみました。自分は、最初に魔法使いの話を聞いて、そのまま広場を去ってしまうたくさんの騎士のひとりかなぁ。
若い仲間に「ビルはAAが唯一の解決策でも最善でもないと書いている」と言ってしまいましたが、こいつは僕がまたやってしまったミスで、正確にはガイドラインの中にある「そういうことを言ってはいかん」という戒めの言葉で、ビルの文章とは時代が違いました。こういうのは次いつ会えるかわかんないからなぁ。
東京は長野より暖かかったです。
2005年01月08日(土) 休日の過ごし方 Perlで新聞社のサイトを検索するスクリプトを書いていました。
とりあえず ここにリンク を張っておきます。いちおう6時間おきに更新することになっているのですが、もともと「アルコール+依存症」でひっかかるニュースの数が多くないだけに、中身が更新される頻度も高くないでしょう。
「日々雑記」の今日の部分と、この新聞記事検索の結果を組み合わせて、巡回していく人に便利なページを作ろうとしたのですが、なかなか良いデザインができなかったので、飽きてしまいました。
またやる気が起きるまで、ほったらかしになるでしょう。
さて、今月は月初めの統計処理がうまくいったようで、無事 アクセス統計 のページができています。
ページごとのアクセス数で、ここ何ヶ月かずっとトップ5に入っているのが、ゲシュタルトの祈り です。
たしかにGoogleで「ゲシュタルトの祈り」で検索するとトップに出てきます。で、リファラーをたぐっていって、どういうページから参照されているか調べてみると、やっぱり心の悩み事相談だったりします。僕の通っている医者の待合室の掲示板にも、誰かの訳が張ってあります。世の中人間関係で悩んでいる人が多いのでしょうね。
僕なんか毎日悩んでいるようなものですが。
午前中は精神科医へ。たまには血液検査をしましょうと血を抜かれました。そして散髪。午後は睡眠不足を補うために睡眠。夕方からAAの地区委員会。
2005年01月07日(金) iPod MDメディアを買いに電気店に寄ったついでに、売り場をふらふらさまよっていたら、アップルの iPod のデモに出くわしてしまいました。
ポータブルオーディオなんて使う機会はほとんどないのですが、アップルの丸っこくて無機質な色のデザインを見ていると、なんとなく所有欲がわき上がります(買わないけどね)。コンパクトさという点では、iPod miniがすばらしいのですが、上位機種の40GBにくらべると、4GBという容量はちょっと少なく感じてしまいます。
アメリカでよく売れているという話は納得できるものがあります。なにしろ、むこうではiTMSというオンラインストアがあるわけで、音楽をダウンロード販売してくれるわけです。音楽のダウンロード販売なんかに興味はないのですが、もしiPodを買ったら(買わないけど)iTMSで音楽を買ってみようと思うでしょうね。
日本でもアップル以外の会社がいろいろと音楽のダウンロード販売をしていますが、どれもこれもカスで役立たずなのは、買った曲をCDに焼くことが許されていない(契約的にも、技術的にも)ことがあります。CDに焼けなければ、カーオーディオで聞くこともできません。それにもしコンピューターが壊れたら、払った金にかかわらず財産を失うことになります。
だからソニーのインターネットウォークマンには魅力を感じないし、こいつはアメリカでは全然売れていません。
でも、日本ではiTMSみたいな便利なストアがないのに、なぜiPodはそれほど売れているのでしょうか。買った人はどうやって何十GBもの容量を音楽で埋めているのでしょう。まさか、手持ちのCDをせこせこリッピングしているとも思えません。となると、WinnyやらWinMXやらのP2Pソフトでごっそりファイル交換して曲を集めていると考えるのが自然じゃないでしょうか。
年々音楽ソフトの売り上げは下がっていく一方なのだとか。確かに不正コピーは音楽が売れない理由のひとつなんでしょう。でも、まともなダウンロード販売がないから、不正コピーがはびこってしまっているのも確かなことだと思うんだけど・・・。
2005年01月06日(木) 休暇 車のヘッドライトが片方切れてしまいました。同じ右側のスモールランプも先日切れたままほったらかしなので、危なくて仕方ありません。
ディーラーに電話したら30分ほどで交換してくれるそうなので、出勤前に車を持ち込んで交換してもらうつもりでいました。
「一時間ほど遅れる」という電話を会社にするつもりが、気がついたら「今日は休ませてください」になっていました。休まなければならないほど体調が悪いとは自覚していませんでしたが、ともかく休んで布団で横になってしまいました。
「うるさいぐらいいびきをかいて寝ていた」そうなので、やっぱり疲れがたまっていたのでしょうか。
午後3時になってようやくディーラーに行こうとしたら、冬休みの宿題に飽きた娘が「ついていく」と言ってききません。仕方ないので連れて行くことにしました。ディーラーでは年明けのセールのくじびきをやっていました。一枚引かせてくれるというので、娘に引かせたところ「中吉」を引き当てました。景品は、ヒノキの香りの入浴セットです。やるではないか、我が娘。
帰宅後、ひさしぶりにPerlでプログラムを組みました。HTMLのタグの処理をするプログラム(といってもすごくいい加減だけど)で、日記の自動処理や掲示板のCGIの基礎になってくれるでしょう。
2005年01月05日(水) 手渡していく 「優れたAAメンバーになる必要はない」
というようなことが、AAのどれかの本かパンフレットに書かれていました。
何もAAにやってきてまで競争をする必要はないということです。
人よりたくさんミーティングに出ようとか、人より正直な話をしようとか、人よりたくさんステップを踏もうとか・・・、そういう動機でがんばってみても、AAでは評価されないよというご宣託であります。
ミーティングに行かなくたって、正直にならなくたって、ステップを踏まなくたって、自分がそれでいいと思えば、それでちっともかまわないわけです。
ただアルコールが絶対の審判者として、背中から覗き込んでいるのは間違いありません。飲んでしまったとしたら、それはミーティングか正直かステップか、どれかが足りなかったんだということです。言い訳は意味がありません。
逆に言うと、飲みさえしなければ、どれだけソブラエティを大事にするかも、その人の自由だということです。だから「先ゆく仲間」とやらが、大して回復していなかったとしても、何も失望することもはないわけです。
年数がたったからといって安全になるわけでもない今日一日のソブラエティ。他人は他人、自分は自分のプログラム。ほら、ウィキペディアには何年もミーティングに出ているのに、一回も話したことがないメンバーも普通にいる、って書いてあるでしょう? アメリカでのメンバーシップだってそんなもんなんですから、気楽にやりましょう。
でもね、一つだけ確かなことがあります。ビッグブックにも書いてありますよね。
「あなたはまだ自分の手にしていないものを手渡すことはできない」
そして手渡していかないものは手元で腐ってしまうということも。
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