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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年12月06日(月) ブログ 心ならずも ブログ を始めることになってしまいました。
もっとも、トラックバックなどのブログらしい機能を目的に始めたのではなくて、ディジカメを買ったので、その画像を簡単に掲載する場所がほしかっただけの話です。そこで、画像のアップロードが簡単で、容量もあるブログサービスを借りることにしました。
でも良く考えると「画像つきブログをやってみたいから、ディジカメを買った」ような気もします・・・。鶏と卵というやつですね。
借りたスペースは画像の容量が30MBです。これは「心の家路」が借りているサーバー空間と同じ容量です。それをただで貸してくれるというのだから、太っ腹です。広告も見当たらないし、いったいどういうビジネスモデルになっているやら。
1MBで50KBの画像が20枚入るとすると、30MBで約600枚という計算になります。
2年足らずか・・・、容量があふれる前に、ディジカメ持って歩くのに飽きるでしょうね。
2004年12月05日(日) 食欲亢進 うつ病のうつ症状というのは、一般的には食欲がなくなって、体重が減るのが普通であります。
食事中の方に興られるのを承知で書けば、脳内の神経伝達物質の働きが鈍ることにより自律神経が失調し、腸の働きが悪くなって便秘と下痢の繰り返しになります。これも、栄養吸収の面からは良くなくて、体重が減る原因となります。
ところが、ここ2週間ほど、甘いものやスナック菓子が大好物になってしまいました。食事もきちんと食べているくせに、間食に(特に寝る前)にスナック菓子をボリボリとかじり、アイスクリームをなめるというのが習慣になってしまいました。
ストレスから食べ物に走るというのは、アル中としては理解しやすい論理なのですが、普段だったらストレス下では、食欲不振で体重が減るのに「正反対だな」と思っておりました。
話は変わって、最近統合失調症の本を読んでいます(といっても古いので分裂病という名前が使われています)。その中に、抑うつ状態に関する記述があって、食欲のことについて、一般的には不振になるものの、甘いものが好きになって体重が増加することも「それほどまれではない」と書かれていました。
それで気がついて、うつの本を改めて見直してみると、「まれには」食欲が亢進して太ることもあると書かれていました。
いまは、その「それほどまれではない」「まれな」状態にいるのでしょう。
食べたいのに食べずに我慢している状態は、食べたくないのに定期的に食事をしなければならない苦痛と同じようにつらいです。
2004年12月04日(土) アルコール依存症は遺伝するか? 最近の研究によれば、アルコール依存症が遺伝の要素を持っていることは間違いがないようです。
アメリカでの研究によれば、アルコール依存症の人の子供は、そうでない親の子供より4倍依存症になりやすいのだそうです。
また、スウェーデンで行われた養子に行った双子についての研究によれば、養子先にアルコール依存症の家族がいた場合に、養子が依存症になる確率は「ほんの少し」上がるのだけなのだそうです。一方、遺伝上の「父親」に依存症者がいた場合には、双子が依存症になる確率は「劇的に上がる」のだそうです(この場合養子先に依存症の家族がいるかは無関係)。
このことは、アルコール依存症は、家庭環境が原因でなる病気ではなく、遺伝が左右する病気であることを示唆しています。
だからといって、依存症が(たとえば血友病のように)遺伝だけで決まる病気だと言うわけでもありません。親から受け継いだ「依存症になりやすい体質」と、「環境」との両方が作用して病気になるかどうかが決まるわけです。つまり、糖尿病だとか、高血圧に似た病気でありましょう。
環境としては、友人の影響、アルコールの手に入れ易さ、ストレスの量などが挙げられるそうです。
初期のAAは「子供のころの家庭環境が依存症の根源」というコンセプトを持っていたのは確かです。しかしその後、この家庭環境説は捨てられてしまったようです。
2004年12月02日(木) スピリチュアル・ペインについて あっという間に12月であります。年賀状も、「そのうち印刷しよう」と思っているうちに、日付が二十何日になるのが、毎年恒例であります。
仕事で横浜まで展示会を見に行ってきて、ちょっとお疲れでありますが、仕事とは関係なく思い出したことを、忘れないうちに書いておきたいと思ってパソコンに向かっています。
ホスピスというのをご存知でしょうか?
病院(ホスピタル)とちょっと違うのは、治療を目的としてはいない施設です。末期がんだとかエイズだとか、治療の手立てがなくなった終末期の患者さんが、最期を迎えるための施設です。
そういった施設のスタッフの方の文章に、「スピリチュアル・ペイン」について書かれていたものがありました。AA的な用語で訳せば「霊的な痛み」、個人的には「魂の感じる苦痛」という言葉でも当てたいところです。
想像するしかないのですが、治療の手立てがなくなって、死を待つということがどれだけ苦しいことなのでしょうか。そういう人たちは、「なぜ自分だけがこのように苦しまねばならないのか」という苦しみを苦しむのだそうです。その苦しみをスピリチュアル・ペインといいます。
世の中には、安楽な最期を遂げる人はたくさんいるのに、なぜよりによって自分にはこの苦しみが与えられたのか? その答えはどこからも得ることはできません。運と言ってしまっても、前世の業と片付けても、納得できるものではないに違いありません。
この苦しみを癒すには、ただ黙って寄り添って、気持ちを聞いてあげることが大切なそうなのだそうです。
AAでは依存症を、身体的な病、精神的な病、そしてスピリチュアルな病だと言います。そしてここでも、「否定せずに聞いてあげること」が大切だとされているのです。
前にも書いたかな?
2004年11月30日(火) 初雪 朝起きたら雪になっていました。
(しまった、この前の週末にタイヤを替えておくんだった)
と思っても後の祭りです。
隣の盆地まで仕事に出かけるのはいいけれど、帰ってこれるのか不安でした。しかし、峠を越えてみると単に曇っていただけでした。インターネットのライブカメラで県内のあちこちを見て周ると、雪などうそのように晴れているところも多かったです。
長野県は山脈で分断されているので、峠の向こうの天気は行って見ないと分かりません。
そんなわけで、こんなリンク集 を作ってみました。
もっとも作ってみて気がついたのですが、いろいろとプラグインがないと見られないページが多いです。最近のWindowsはJavaが標準で組み込まれていないので、あちこち探してしまいました。(Microsoft VMは こちら でやっと見つかりました。Windows Updateもお忘れなく)。
Javaならともかく、ActiveXコントロールになると、IE以外のブラウザではお手上げです。
DCOMという技術はすばらしいものの、IEというブラウザは まったくいただけません 。しかし、IEでないと見られないページが世の中に存在するのも事実です。
ふと気になってこの雑記の過去ログをしらべていたら、もう3年3ヶ月も続けているのでした。生まれてからこのかた、いろんな日記帳に日記を書いてきましたが、続いてもせいぜい数ヶ月でした。季節を越えてこの雑記が続いているのも、ひとえに「読者」の皆様の存在があるからだと思われます。
これからも、いろいろとくだらないことを書き散らしていきたいと思います。
2004年11月28日(日) 当事者発表 地域の「心の健康を考える集い」というところで、うつ病の話をしました。
最初に話を聞いたときは、精神保健福祉士の集まりということだったので、精神科のケースワーカーの人を相手に話すのだろうと思っていたら、実は一般の人相手ということで、少しびびってしまいました。町の主催で広報も行き届いていたせいか、民生委員の人など200人近くが集まりました。
数週間前に話を引き受けたのはいいのですが、最近は仕事を終わって家に帰っても、余計なことをしている心の余裕がなく、原稿の準備もしていられませんでした。時間は20分ぐらいということなので、話の内容は「服薬について」と「日内変動」に絞って、時間があったらアルコールの話もすると決めておいただけでした。
ケースワーカーの方が送ってくれた確認のメールに返事をするのが遅れたり、その遅れたメールがまた不達だったりして、「精神的負担になっているようなら、キャンセルしてくだっさってもかまいませんよ」などと余計な心配をおかけしてしまいました。
話がうまいか下手かということは別にして、話をするのに慣れているかどうかといえば、慣れているほうです。AAのミーティングで毎週話をしていますし、オープンスピーカーズや集会で皆に対面して話をした経験もあります。
でも、本番の話をしているうちにどんどん緊張してきてしまいました。なぜかというと、聴衆の皆さんがじっとこちらを見つめて、まじめに話を聞いて下さるからです(反語的表現)。
つまり、日ごろのAAの集まりでは皆があまりまじめに聞いているように見えないのです。話をする人を見てないし、机に頬杖を突いていたり、つっぷしていたり。昼下がりのスピーカーズの雰囲気は、近頃の大学の講義なんぞより、よほどだらけた雰囲気です。
でも、AAのみんなが真面目っぽく見えないとしても、心の奥には情熱が燃えていると信じていますよ(いやほんと)。
2004年11月27日(土) 太った なんとなくウェストがきついので、久しぶりに体重計に乗ってみたら3キロほど太っていました。ジーンズがゴツゴツ感じられるというのは、ポケットの中身が増えたわけではなく、単に「ズボンの中身」が増えただけだったようです。
うつ病のおかげで、いつも腸の動きが鈍く、お腹を下していることが多い自分です。ずいぶん長いこと食べても太らない体質をやってきました。しかしそれも、終わりの時期が来たようです。まあ、ついに「中年太り」がやってきたというわけです。
こちらのウェブマスターは、毎日の体重を公開されていたりします。
そういえば昭和の御世の終わりごろ、毎晩7時のニュースに「今日の下血量は牛乳瓶にして何本分」などというのがありました。自分のお尻から下した血の量が、自らの意思とは関係なく全国民に公表されてしまうというのは、いったいどんな気分だろうかと思ったものです。やんごとなき身分というのは大変なものです。
それに比べれば、たった数キロの体重の上下を個人的に嘆いているなんて、まったくささやかなものであります。
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