心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年11月20日(土) マッサージ

あまりに腕と肩(それに頭)が痛くていけないので、マッサージに行くことにしました。
今までは駅前のホテルの一室でやっている按摩さんへ行っていたのですが、その按摩さんに「こういうものには相性があるので、あなたに私が一番とは限らない」と言われていたので、別のところを試してみることにしました。

試したのは市内にあるスーパー銭湯の一角でやっているお店です。
お風呂に入る前に時間を予約して、ゆっくりと湯船とサウナに入りまして、風呂から出た後にはソフトクリームなんぞをほおばりまして、汗の引いたところで揉んでもらいました。

一番凝っている筋を繰り返しもんでもらえるところが、今までの行っていた按摩さんと違うところです。それから、整体の要素も取り入れていて、揉むだけでなく伸ばすこともしてくれるのが新鮮でした。

一時間5,800円というのは、僕のたしなむ娯楽(?)の中ではもっとも時間単価の高い部類であります(本当だって)。


2004年11月19日(金) 初ビリヤード

同僚に「今夜予定はあるか?」と聞かれたので「ない」と答えたら、ダーツとビリヤードをやりに連れて行かれました。

ダーツは、エレクトロニック・ダーツです。会社でなんだかすごく流行っていて、本社の休憩室にはゲーム機も置かれています。ゴルフのコンペティションを会社でやるって話はよく聞きますが、ダーツのリーグ戦がある会社というのも珍しいかもしれません。

それから、生まれて初めてビリヤードをやりました。ルールはベーシックなナインボール。なにせキューを握るのも初めてなので、玉が変な方向へ行ったり、ジャンプしてみたり・・・。腕でキューを押し出すのではなく、腕の角度を直角に保ったまま、肩でキューを押し出すと、玉が大体望んだ方向へ進んで行ってくれるようになりました。
9ゲーム目で、7番・8番・9番のボールを続けてポケットして初勝利しました。
体力のゲームというよりは、頭脳のゲームで、結構面白いかも。

5時間遊んで1,500円というのは高いのか、安いのか。ともかく部屋が広くて、タバコの煙がこもらないところは助かりました。

それにしても同僚は夕食ぬきで深夜まで遊んで平気な顔をしていました。僕はハンガーノックで倒れるかと思いましたよ。


2004年11月18日(木) 日々事も無く

僕は、年末まで試用期間中(試験採用中)なのに、有給休暇を3日もらえた幸運者であります。だというのに、今月は上旬に一日休み、そしてここ二日続けて休んで有給を使い果たしてしまいました。おまけにさらに半日休んだし・・・。
さらりーまん生命が風前の灯であります。

ISO14001の取得だとかで、ゴミの捨て方までうるさく言われてかないません。機密保持のために、書類もデータも持ち出すな、自宅で仕事なんてもってのほか!と言われましたが、もう自宅のパソコンとVPNて繋いでしまいました。それに、せっかくゼロハリのカバン持ち歩いているのに、中身が弁当箱だけなんて情けないじゃないですか。

まだ、本格的な暖房器具を出してないせいで、寒くてかないません。知らぬ間に日々が過ぎていってしまいます。


2004年11月16日(火) 絶えず少しずつ明らかに

どうしても左手(肩)が痛くて、休んでしまいました。激しい頭痛は肩のせいでしょうか、それとも緑内障のせいでしょうか。
整形外科に行こうかとも思ったのですが、どうせ腱鞘炎なら「腕を休めてください」と言われるだけですから、やめておきました。
布団で寝て、起きたら子供が天才テレビくんを見ていました。

やっぱりミーティングは通い続けないとダメなんだと思います。つくづくそう思い知らされることが起こります。2年、3年、5年、6年で見えなかったことが、ようやく見えてくることがあります。絶えず神は私たちに少しずつ明らかにしてくれる。そう、「少しずつ」であって、決して一度にたくさんではありません。

現在の自分のソブラエティをどれだけ「大事にするか」、それはまったくその人の自由であります。でも粗末にすると失われます。

「これは無くなっちゃうと困るな。今にも無くなりそうだな」というものは、実はなかなか無くなりません。例えば、お金とか、住む所とか、職業とか。
「これは失っても惜しくないけど、でも一生最後まで無くならないんだろうな」というものは、実はあっさりと無くなってしまうものなのでしょう。例えば家族とか、信頼とか。

飲まないで無事にやっているのは仮の姿で、一皮向けば重症のアル中であります。


2004年11月14日(日) 根拠のない自信と表裏一体

NEET に関する AERAの記事 のなかで、特に「とはいえ自信のなさは、実際には『自分はもっとできるはず』とか根拠のない自信と表裏一体です。できないことを認めて、開き直ることができない」という一文に、自分の姿を重ねて深く納得してしまいました。

自分の飲んでいたころは、ちょうど20代と重なり、仕事もロクにしていませんでしたし、教育も訓練も受けていませんでした。酒を片手にただ引きこもるだけの日々でした。酒の問題がなければ「自分はもっとできるはず」だと思っていました。それに「本当の自分」は仕事もきちんとこなし、社交的で、他の人よりちょっと多く尊敬と愛を受け取れる人間だと思っていました。
「本当の自分はこうじゃないんです」という感覚ばかりが強く、酒に足を引っ張られたことが悔しくてなりませんでした(でも酒はやめませんでしたが)。

AAにやってきて「自分に正直になる能力があれば回復できる」という言葉と出会いました。正直という能力にはたくさんの意味があるのでしょうが、僕が最初に感じ取ったことは「本当の自分は、今の自分しかいないのだ」ということです。

本当の自分はもっと「できる」はずだと思いたかったし、酒をやめることが「第一のこと」であろうはずがないとも思っていました。もっと金があれば、もっと世間の信用があれば、もっと都会に住んでいれば・・・。

でも、金もない、信用もない、酒をやめることすらおぼつかないのが現実の自分の姿でした。世の中にそういう自分が一人しかいない以上、その情けない自分で生きていくしかないのであります。本当の自分なんてものは、探さなくても、ずっとそこに居たのでした。
僕の高慢さが、本当の自分の姿を、自分として認めることを拒んでいただけの話なのです。


2004年11月13日(土) 売名企業

「ぶどうのつるのように」を収容している掲示板OTDが、いつの間にかライブドアに売り払われて、URLも変わっています。こうやって、なんだかんだ事業を買収していくのかライブドアのやり方なのでしょう。

プロ野球再編問題ですっかり名前を売ったライブドア。球団を持てないとわかったとたん、財務状況悪化が避けられる見通しを好感して、株価が上昇したという噂です。
一応IT技術者として、ライブドア(旧オン・ザ・エッヂ)・楽天・ソフトバンクともに、以前から名前は良く知っていました。そして、どれに対しても好感を持っていないという点でも、周りの技術者と変わりはありません。

その中で、少しでも応援してあげようと思うのがライブドアの堀井社長かな。読売のオーナー(当時)に「僕の知らない人はダメ」などと言われて門前払いをくらったあたりから、関心を寄せるというか、肩入れをしてしまいました。
とは言うものの、この人の欲しいものは、会社の知名度と世間の信用であって、プロ野球団は単なるその象徴にすぎないのでしょう。
「人生で一番大切なことは成功すること。尊敬も女も成功についてくる」と言ってはばからない堀江社長。ぜひ彼には、その信念を貫いてほしいものです。
10年経った後に「やっぱり愛は金では買えませんでした」などと泣き言を言って欲しくはないものであります。


2004年11月11日(木) ホワイト・ノイズ

朝に雨が降っていると、なぜこんなに眠いのだろうと不思議に思います。
雲が垂れ込めて薄暗いのが眠気を誘うのでしょうか?
それとも、ザァーという雨の降る音が、バッググラウンドノイズとなって胎内にいるような安心感を与えるのでしょうか?
ともかく、雨の朝はいつも以上に眠気と戦わないといけません。

高気密のコンクリート製の建物を建てて、その中で暮らしていると、人間は体調を崩してしまうのだそうです。そして、周囲の環境からの雑音がある程度入くる環境にすると、回復するのだとか。

家の近くに電車が通っています。ローカル線なのでそれほど本数は多くなくて、一時間に数本通る程度です。もう電車の音には慣れてしまって、うるさいと感じることもありません。ただ、慣れたところで騒音そのものがなくなるわけじゃありません。ふと、テレビの音が聞きづらいなとか、人の話し声が小さくなったなと感じたときに、意識して聞いてみると、ちょうど電車が通っているのです。人間の耳は不思議です。

ああ、雨の音を聞きながら、布団の中でうとうとしていたいものであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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