心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年10月07日(木) 世の中には僕の知らないことが・・・

毎月の統計の中に リファラー というのを設けてあります。
これは、「心の家路」にやってきた人が、どこのリンクを辿ってやってきたかを数の多い順に並べたものです。実に7割のアクセスがブックマーク(お気に入り)からのアクセスですが、残りの3割は何かのリンクを辿ってきたものです。
上位にランキングされるのは、やはり検索エンジン(GoogleとかYahoo!とか)の検索結果です。下のほうには、リンク集やら掲示板の書き込みやらが並んでいます。

一時期、http://ime.nu/ で始まるリンク元が結構たくさんカウントされた時期がありました。その時は、ime.nuって何だろう? と不思議に思っただけで、まったく調べませんでした(単に面倒)。
最近になって、壷の掲示板からリンクをする際に、http://ime.nu/ を経由するしきたり?になっているのだと知りました。

で、その掲示板をさ迷っているうちに、たどり着いたのが こちらのページ です。
半陰陽の出現確率は2千人に一人だそうです。その数は、ホモセクシャルの人や、頭と体のせいが違う人(性同一性障害)の人に比べれば、数がかなり少ないのは確かです。でも、いままで僕はもっと「奇跡」のようにまれな話だと思っていました。この確率なら日本に6万人ぐらいいる計算です。
でも現実にそういう事象に行き当たらないのはなぜなのか? という疑問が残ります。ホモセクシャルの人にも会ったことがあるし、性同一性障害の人にも会ったことがあります。でも、半陰陽の人に会ったことはありません。その理由は、新生児の段階で手術で性別を決定してしまう仕組みにあるといいます。
一人の体の中に、XXの細胞とXYの細胞が入り混じって(モザイク)存在しうるという不思議な話です。

世の中には僕の知らないことがいっぱいあるんだと感じました。


2004年10月06日(水) 中央道

甲府盆地の東端である勝沼を過ぎると、中央自動車道はとたんに山の中に入ります。上へ下へと起伏し、右へ左へと曲がるそれは、いつまでも山の中を続いていそうに思えます。それでもやがて、相模湖を越えてしばらくしたあたりで、東の山と山の間に広がりを感じるようになります。
その先に関東平野があり、東京の街があります。

その空は、明らかに他の方向と違った色をしています。色の由来は産業用大型車両による煤煙でしょうか。NOxの規制はできても、粒子物質の規制を実施できた政権は日本にはまだありません(どうして日本に緑の党がないんでしょう?)。自家用車ディーゼルの規制はいくらでもできてるのにね。
八王子を過ぎて東へと走っていくと、やがてその空の色が当たり前になってしまいます。

中央道は集中工事の真っ最中で、国立府中から高井戸まで上下線とも一車線に規制されています。混雑を防ぐためでしょう、高井戸の出口も、首都高4号線の出口も閉鎖されています。それでも10Km以上渋滞しているので、府中から先は甲州街道に降りました。
田舎の広い道になれた人間にとって、2メートル以下しかないと思われる甲州街道の車線は狭すぎます。

帰りもしかたなしに調布まで来てから高速道路に乗る羽目になりました。石川のパーキングで一休みしながら空を見上げると、飛行機雲が十数本走っていました。飛行機雲はいくつかのグループに分かれていて、それぞれ同じようなコースを通っています。飛ぶコースが決まっているのですね。
刷毛で掃いたような天然の雲の上に、人工的な飛行機雲が引かれていて、それらが夕日に映えて綺麗でした。

金曜の夜12時で工事はいったん終わるそうなので、週末のラウンドアップには影響はないようです。
白樺湖の標高は1450メートル。暖かくしてお越しください。


2004年10月05日(火) 疲れ

せっかく車のリモコンエンジンスターターを新調したのに、会社がISO14001(環境対策)の認証を取るとかで、駐車場がアイドリング禁止になってしまいました。

二日勤務しただけなのに疲れが激しいのは、たぶんノートパソコンを使っているせいもあるでしょう。デスクトップPCの購入が間に合わなくて、納品されるまで自分のノートPCを使ってくれと言われてそうしています。
でも、画面が小さく、キーボードも小さいノートPCを使っていると、猫背で肩をすぼめる格好になるせいか、デスクトップPCよりもずっと疲れます。

ひさしぶりに真面目に働いているので疲れているだけかもしれませんが・・・。


2004年10月04日(月) ETC

「有料道路自動料金収受システム」というのが正式名称だそうですが、たいていETCと呼びます。通勤に必要だと思われたので、自家用車に導入したのですが、今日ハイウェイカードを現物支給されてしまいました。おまけに領収書を忘れずに持って来いと言われているので、通勤にETCを使うことはなさそうです。

今は「20Km/h以下まで減速」してゲートを通過しろと表示が出ています。これは以前は40Km/hじゃなかったかな。とゆーか、開発している頃は180Km/hで通り抜けても大丈夫と言っていたはずなのですが、実際に運用してみたら、そううまくはいかなかったというワケでしょうか?
20Km/hでよければ、韓国だとかアメリカで使われている簡易版をそのまま導入してもよかったはずですが、何千億円も掛けて独自版を開発しなければならないのが日本という国なのでしょう。

ハイウェイカード時代は5万円券で、5万8千円分使えるという割引がありました。ETCになったら、5万円前払いすると5万8千円ぶん使えるという割引になりました。
でも、前払いするためには、まず会員登録をして(これが自宅に来るまで約一週間)、そして前払いの申し込みをする(この連絡がくるまでまた一週間)という、面倒極まりない仕組みになっています。きっとなるべく割引きしたくないのでしょう。

田舎だと、夕方に仕事を終えてからミーティングに行くのに高速道路を使うというのも珍しくはありません。何年か前に、バースディプレゼント(もちろんAAのバースディね)に、奥さんから5万円のハイウェイカードを贈られたといって喜んでいる仲間がいました。日ごろ家族から「AAに行くったって交通費が・・・」と言われている身としては、うらやましい話でした。
もっとも最近は滅多に遠くの会場には行かないし、とりあえずあと3ヶ月は、朝晩決まったルートの領収書を提出しなければならないので、仕事帰りにどこかに寄ることもかなわないのです。


2004年10月03日(日) 雨が降っていたわ、とてーも寒かたー

インターネットは魔法の杖ではないけれど、昨今ではPCを使う人の数も多く、「心の家路」にも数多くの人がたどり着きます。
9月の アクセス統計 が出ました。

ページごとのアクセス数を見ると、ビッグブックからの引用で構成された「アルコール依存症という病気」というページ群が、一ヶ月に200回以上読まれているようです。まあ、相当数はGoogleやらInfoseekやらの検索ロボットでしょうが。

それでも数読まれていることは、書き手としてはありがたいことであります。これを書いていた5月というのは、仕事がわりとヒマで(ヒマすぎて会社がつぶれるぐらいで)、前々から暖めていたアイデアを実行に移すには最適なタイミングでした。
サイトの大幅更新のおかげで、Yahooのゼネラルカテゴリにも登録してもらえて、得るものが多かった5月でありましたが、同時に失うものも多くて、やっぱり神様の与えてくれるプラスとマイナスは、結局はバランスするんだという思いを強くしました。

気温が25℃まで下がって寒く感じるので、はんてんを出して着ています。5月に25℃だったら暑く感じたのでしょうけれど、人間の体は不思議なものであります。

明日は神奈川の本社へ日帰りの出張です。


2004年10月02日(土) 楽天やらライブドアやら

楽天やらライブドアやらという名前で騒がしいプロ野球。
既存球団のオーナーたちは「儲かっていないのだ」と言いますが、観客数数百人という試合もあるのですから、儲からないことは納得がいきます。でも、その儲からなくて赤字を十億円も二十億円も垂れ流す状態で、十年も二十年も球団経営を続けてきてしまうあたり、やっぱり球団を持つことには大きなご利益があるのだと勘ぐってしまいます。

ライブドアの新規参入の話を聞いたときに、まず思ったのは「堀江社長って別の会社の社長じゃなかったっけ」でした。調べてみると、堀江という人が東大を中退して作ったのがオン・ザ・エッジという会社で、この会社がターボリナックスだとか、バガボンドだとか、ビットキャストだとかいろんな会社を買っており、そのなかでも知名度が高かった「ライブドア」という会社の社名を、そのまま自分の会社の社名にしてしまったということみたいです。
ライブドアはインターネットの無料接続業者だったので、決して儲かるわけもなく、また儲かる必要もなく、堀江社長としてはその名前だけを強烈に世間に売り込んでいきたいとこなのでしょう。
売名目的で球団を持っているという点では、他の球団も同じなんでしょう(讀賣は違うかも知んないけどね)。

さて、僕が契約している(ライブドアとは違う)無料接続業者から、サービス終了の通知が届きました。ライブドアに負けたということでしょうか。サービス終了はかまわないのですが、同時にそこのアドレスのメールアカウントも使えなくなってしまうのは、頭が痛い話です。
一生使えるメールアドレスってものがあればいいんですが、それはそれで問題があるかもしれません。


2004年10月01日(金) デモクラシー

以下の話は、又聞きの話なので、細かな点は間違いがあろうかと思います。差し引いて考えてください。

モンゴルという国があります。念のために付け加えておくと、中国とロシアにはさまれた草原と牧畜の国です。モンゴルの人口は225万人です。そんな国にも当然アル中はいて、そしてAAもあるのだそうです。
モンゴルにAAが伝わって7年で、メンバー数は1500人を数えるに至ったとか。まあ、すこし数には誇張が入っているかもしれません。
一方で日本のAAは来年に30周年を祝おうとしていますが、メンバー数の推計は3千人〜4千人にとどまっています(それでも誇張が入っているかもしれません)。日本の人口は1億2千万人で、アルコール依存症者の数は推計によって違いますが、80万人〜400万人で、だいたいモンゴルの人口と同じぐらいのアル中さんがいるわけです。
なんだかモンゴルのAAがまぶしく感じられます。

なぜにこのように違いが出てきてしまうのか?
日ごろ「キリスト教圏の神という概念が、アジアの文化とすりあわないのがAAの広まらない理由」などという話をうんざりするほど聞いている身としては、興味津々であります。
モンゴルを訪れた日本のAAメンバーが、彼我の差がどこで生まれたか、短期間の訪問で感じえたかはわかりません。

しかし、興味深い話はあります。
モンゴルのAAでは、グループのレベルから全国のレベルまで、決め事は些細なことも「第三レガシー」方式で民主的に扱っているのだとか。
自分の通ってきた道を振り返ってみるに、AAは「事実上の満場一致」によって物事が決定されるとか、アピール権だとか、そうしたことを絵空事のように扱ってこなかったか。はたまた、グループでビジネスミーティングをやっていたかとか、そこにビギナーを招き入れていたかとか、彼らと自分が同じ一票だとか、考えるに決して「民主的にやってきた」とは胸を張って言えないわけです。

世の中の「民主的」というものすべてに幻滅したとしても、AAに来れば民主主義が実践されていることを感じることができる、というのが理想です。
そして自分は理想から遠く離れたところに立っているというわけです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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