心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年04月16日(金) やめられない理由

朝刊も夕刊もコンビニで買ってみましたが、記事は載っていませんでした。明日でしょうか。

もはや僕にできることは、当日朝遅れないように、きちんと起きて会場に向かうことぐらいでしょうか。そして仲間と「一緒にやること」です。
AAのイベントは人数がたくさん集まれば成功というわけでもありません。盛り上がれば成功というわけでもないし、会場献金がたくさん集まって黒字になれば成功というわけではありません。もちろん、人数は多い方が良いし、にぎやかな方が良いし、赤字にならないに越したことはありません。でも逆に考えると、これを達成すれば成功という基準はないのです。

一回限りのイベントが地元のAAを大きく変えてくれるわけではありません。そのことは経験的に分かっています。でも、何もしないでいると、自助グループというのは尻すぼみに衰退してしまいます。苦労して(?)何かをなし遂げて、わずかばかりの成果を得るのです。その積み重ねでなんとか現状維持+αを遂げているのでしょう。
すごく効率の悪いやり方にハマっている気がしないでもありません。でも、もっと効率の良い方法があったら「教えて欲しい!」と叫びたいぐらいです。

もっとよい方法があったならば、依存症の治療法はもっと昔に確立されて、病気に苦しむ本人も家族も、もっとずっと数が少なかったに違いありません。でも、そうはならなかったし、今もなっていません。だから、効率が悪かろうが既知の手段を取るのです。

もしAAで誰も助からなかったら、とっくにAAには見切りをつけていたでしょう。でも、全体に比べればわずかな数ではありますが、助かる人間がいるのです(自分も含めて)。その助かった喜びは、イラクから救出された3人の喜びに勝るとも劣りません。

「くだんねー」「つまんねー」「もー飽きた」と不平ばかり並べながらも、僕がAAをやめられないのは、そこに理由があるのでしょう。


2004年04月15日(木) 可換なもの

僕の住んでいるところから西を見ると、3000メートル級の山が立ち並んでいます。真冬にその山に登ろうという人間の気が知れませんが、「そこに山があるからだ」と言われれば、そうなのかなと納得してしまいます。
一冬にいったい何人が入山するのか知りませんが、毎冬たいてい遭難する人がいます。登るからには自己責任なのですが、だからといって遭難した人間を放っておくわけにもいきません。県警のヘリも飛ぶし、民間のヘリもチャーターされます。捜索隊が雇われて入山します。指が何本か無くなっていても、生きて帰ってくれば万事オールライです。人の命は金には替えられません。
イラクの3人の命も、金で買えたのならそれで良かったではないかと思います。例えその原資が税金であったとしても(うがち過ぎか?)。

仕事中に今度は全県版のローカル紙から電話がありました。オープンスピーカーズの予告記事を書いてくれるということでした。質問されたのは「事前申し込みは要るのか」「途中で話をする一人は病院のスタッフなのか」「問い合わせ先は東京のセントラルオフィスでよいのか」でした。
AAのイベントは(宿泊しない限り)事前申し込みは不要なのが普通なので、わざわざそのことを断ったりしなかったのですが、世の中ではたとえ参加無料でも、参加の申し込みが必要なイベントが多いってことなのでしょうか。

オープンスピーカーズミーティングと呼びながら、実際には参加者の九十数%がAAメンバーという実態は、ぜんぜん「オープン」でないのでないか? という素朴な疑問に端を発して、新聞への予告記事という方向へ今回は走ってみました。オフィスの電話が鳴りっぱなし、というわけでもなさそうです。
さて、当日ふたを開けてみて、実際どれくらいの人が「初めてAAにやってきた」人なのでしょうか? 答えは3日後です。

(病院や保健所へのお知らせはいつもどおりやっていますよ)


2004年04月14日(水) 正直と馬鹿正直

先日のことですが、ホームグループのミーティング会場を借りている公民館の隣の村役場から電話がかかってきました。もちろん勤務中の電話が歓迎であるはずもないのですが、これも7章に書かれている12番目のステップの一部だと思って諦めるようにしています。ステップのなかで自分に都合の良いところだけを受け入れていれば楽なのでしょうが、どうもそれでは前進しないようなのです。

先月、公民館の利用料減免申請書を提出したのですが、それには団体の名簿をつけなくてはいけませんでした。そんなものは作りようがないので僕の住所と名前だけを書いて、あとは会の規約上名簿を作成も公開もできませんと書いておきました。ところが、それでは規則上よろしくないというのです。
AAのことを紹介するパンフレットを同時に出しておいたので、こちらの事情もある程度分かっている様子でした。こちらも無理を通そうとは思いませんから、「減免は通らなくても、公民館さえ使わせてもらえれば、有料になってもかまわないのですが」と言ってみたものの、それでも納得していただけません。

「村の在住者が5人以上参加している必要があるのです」と言われました。
昨年はそんなことは言われなかったのですが、規則は変わるものだし文句を言ってみても仕方ありません。
「村の在住者もいるとは思いますが、こちらとしては確かめようもありません」
そう、人口7千人の村に5人もAAメンバーがいるわけがありません。
「口頭でかまいませんので、5人以上いると言っていただけると、私も上司に説明しやすいのですが・・・」

僕は一瞬躊躇しました。「はい」と言えば、それはおそらくは嘘になるでしょう。でも「いいえ」と答えれば相手は困ったことになるでしょう。都会の市役所と、田舎の村役場では、いろいろと事情も違います。余計な変化が起きるのは好ましくありません。
「正直と馬鹿正直は違う」
という先人の言葉を思い出して、「おそらく5人はいるんじゃないでしょうか」と答えておきました。

前回も、前々回も参加者は二人でした。「またひとつ嘘をついてしまったな」と思ったものですが、その思いすらすぐに忘れてしまい、ここ数日、そんなことがあっとことすら思い出せないでいました。

5人の村民が名簿に名前を書いて提出できるまでグループが成長すれば、こんな悩みはなくなるのでしょうが、それはだいぶ未来の話になるでしょう。


2004年04月13日(火) ひみつ資金

「毎年この時期になると調子が悪くて」と春も夏も、秋も冬も言っているような気がします。薬を飲まないとうつが悪化します。でも飲むと眠くなります。眠気・だるさというのは典型的な副作用なので心配はしていません。しかし、飲んでも飲まなくても、あまり結果は変わっていないような気もします。
仕事を午前中休みをもらいまして、寝ていたら少し楽になりました。身体の疲れは心の疲れ、心の疲れは身体の疲れ、なのかもしれません。

毎月給料から数千円を天引きして、積み立てをしています。以前は「社員旅行積み立て」と呼ばれていたものですが、誰も社員旅行に行きたくないという理由で毎年4月に払い戻されます。音沙汰がないので、経理に催促してみたら「すっかり忘れていた」そうであります。ともかく今週中には現金を手にできそうです。

この積立金払い戻し・年末調整の払い戻し、このふたつは時期が来れば期待できる「ひみつ資金」であります。でも身につかないで、使っちゃうんですけどね。


2004年04月12日(月) 紙の新聞

仲間の2年のバースディミーティング。女性なので花束をプレゼント。
普段花など買わないので、どれを買ったらいいのか悩んでしまいました。チューリップにカスミソウにミニバラ。ラッピングに時間がかかったのは、選定に無理があったせいでしょうか。おかげで、ジャスコの入り口の花屋前で10分以上立ち尽くす羽目になりました。
しかたなく花を眺めていましたが、ラベルが張ってないと何という名前の花なのか分かりません。

そう言えば父は園芸が好きでした。花き農家をやっていれば幸せだったのかもしれません。富山のチューリップ祭りに行きたいと願いながら果たせなかった父。なぜかアメリカとフランスには行った父。今度はフランスの田舎を訪ねたいと、ラジオのフランス語講座を聞いていたっけ。でも、耳が悪くなって、聞き取れずに苦労していたようでした。好きだったクラシック音楽も聴かなくなって・・・。
「本は年老いてからでも読めるが、音楽は老いてからでは楽しめん。心しておけよ」

先週の日経新聞の夕刊に女性のAAの記事が載ったのだとか。事前にセントラルオフィスから話を聞いて知っていたのですが、長野県には地元紙以外に夕刊はありません。全県そうなのかどうかは知りませんが、ともかく僕の住んでいるところでは、夕刊を読みたかったらローカル紙を取るしかありません。
全国紙の朝刊も、締め切りが一番早い版が割り当てられていて、プロ野球の結果とかも、試合が9時半ころまで続いていると、途中経過までしか載りません。

ニュースはネット上で朝日と産経のサイトを読んでいます。なのになぜ紙の新聞を読んでいるのか? 閲覧性の良さ、雑報の類、テレビ欄あたりに必要性を感じているのかもしれません。世の中を総覧的に見るには、やっぱり紙の新聞が一番なのかな。

ちなみに僕が新聞を読むのは夜10時ぐらい。24時間前のニュースを読んでいることになります。


2004年04月11日(日) いかなる論争にも参加せず、賛成も反対もしない

サマーワの安全も、邦人3人の身柄も金で買っているのではないかと、疑り深く考えてしまうひいらぎであります。
ま、そんなことはともかく。

2月に保険証の切り替えがあって、新しい保険証を貰いました。いままで慣れ親しんだ三つ折のものではなく、家族一人ひとりにクレジットカード大のプラスチックカードが配られました。もちろん7才と5才の子供にも一枚ずつです。

今までは家族に一枚だった保険証。家族が別居して暮らすために、遠隔地保険証?というのが発行してもらえて、これが単身赴任やら就学学生やらの必要を満たしていたわけです。でも、これは保険証の筆頭者(本人てやつ)の申請がないと発行してもらえません。

でも世の中には筆頭者の意に沿わずに別居するケースもたくさんあるわけです。つまり、別居だとか、DVが原因で脱出したケースとか。こういう場合には、飛び出したほうは保険証が使えなくなるわけなので、病気になったときにとても不便だったわけですが、それもこれで解消ですね。

健康保健でこれができるなら、なんで納税者番号制度は実現できないのかなぁ。貧乏人のわずかな定期預金の、さらにわずかなスズメの涙ほどの利息からも、きっちり税金を取られてしまうのはなぜなんだろう。均等課税の消費税と違って、所得に対する税なのに。やっぱり、公にできない所得の多い人が政治をやっているからかな。

まあ、政治にまつわる話は置いておくとして、今日は来週やるオープンスピーカーズの横断幕を作りました(紙だけど)。長尺印刷のできるプリンターなんて日ごろは欲しいとは思わないのですが、A4版の紙を張り合わせていると、面倒くささにため息がでました。

「ひいらぎ」の名前を使うのもあとひと月になりました。バースディの日がきたら、ニックネームはファーストネームを使うようにする予定です。


2004年04月10日(土) Change tires

「さすがにもう雪は降らないだろう」ということで、タイヤを交換しました。タイヤの保管場所が高いところなので、上げ下ろしに体力を使います。夏タイヤを点検してみると、スリップサインが目立ち始めています。このシーズンか、次のシーズンで寿命を迎えるでしょう。
子供たちも作業を手伝ってくれました。もっとも彼女たちは、タイヤの溝にはまった石をとるという意味のない作業に熱中していたので、僕の作業はちっとも楽にはならなかったのですが。義父が妻の車のタイヤを交換してくれたので、助かりました。

夏タイヤの乗り心地を思い出そうと、少し走ってみたのですが、土曜の市内は混んでいるので山に向かいました。公園の桜は3分咲きから5分咲きといったところでしょうか。来週の後半は天気が悪そうなので、桜も全部散ってしまうでしょう。

それでもまだ夜はコタツがありがたいです。寒暖の差に身体が順応できていない感じで、なんとなく調子が悪いです。もっとも、身体の調子がいいときは、それで当たり前だと思っているので、そこに感謝もなにもないのですが。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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