心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年04月05日(月) 出来事の羅列

午前中は、最近珍しいぐらいに「うつ」が酷くて、椅子に座ったまま何もせずにいました。他の人たちは皆で現地に出て行ってしまったので、マシンルームには僕一人です。最初に息苦しさを感じたときは、ストーブをつけっぱなしだったので一酸化炭素濃度が上がったのかなと思い、窓を開けに行きました。ところが外の新鮮な空気を吸っても、息苦しさは治りません。
「あ、これは不安発作だ」
と思ったときには、もう胸が苦しくなって・・ああこのまま視野が狭くなって、意識がぼんやりとしていくのか・・・と諦めの気分でした。他には誰もいないので、遠慮なくごろんと横になってしまいました。そうやって、ああなんだか久しぶりだなぁ、ここんところ身体も心も疲れがたまっていたからなぁ、などと考えていたら、普通に息が出来るようになりました。

お昼休みに机に突っ伏して寝ましたら、物音を立てる人も、起こしてくれる人もいないので、いつの間にやら午後の就業時間に思いっきり食い込んでいました。でも、寝たおかげですっきりしました。

AAミーティングのあとで、レンタルしたDVDを返しに行く予定だったのですが、自宅に忘れてきてしまい、もう一往復する羽目になりました。

オープンスピーカーズの予告記事が載った新聞を、義父が届けてくれました。取材もせずに、送った資料に目を通しただけで「よくこれだけの記事が書けるものだ」と感心してしまいます。そのうちウェブのほうにもコピーを掲載しますね。お礼状を書いて、ついでに当日の取材もお願いしなくては。

「えんぴつ」の毎日の雑記の右下に、投票ボタンを設けました。気が向いたら押してあげてください。投票していただきますと、えんぴつの「禁酒・禁煙」日記ジャンルの投票ランキング中に「たったひとつの・・・」が登場します。偶然それを見かけた人が、僕のページを通じてリンク先のいろんなところを訪れてくれると嬉しいです。
そんな次第ですので、ひとつよろしく。


2004年04月04日(日) 惑星大集合

スタッドレスタイヤに履き替えるどころか、雪が降りました。
でも、そんな雪はどうせあっという間に消えてしまうでしょうから、タイヤを履き替えない理由にはなりません。その作業をしなかったのは、単に寒かったからだけです。

3月の末に水星が観測の好機を迎えました。水星は太陽の一番近くを回っているおかげで、日没後(か日出前)のわずかな時間しか見ることが出来ません。日没の20〜30分後、太陽の沈んだあたりに明るい星が見えれば、それはまず間違いなく水星です。
ところが、長野県には山があって、水星はその陰にすぐ隠れてしまいます。おかげで僕は、いままで水星を見たことが一度しかありません。東京にいた頃はもっと地平に恵まれていたのですが、なぜか見ようという気に成れませんでした。
そんなものを見て何になるのだ? と言われると答えに困ります。山から木を落として何になるのだ? というのと似ています。実利はたぶんないでしょう。でもそこには、何か原始的なアニミズムが宿っていて、人を神妙な気持ちにさせるのです。

日没後に空に目を向ければ、水星は見えなくとも、西の空に金星が輝いています。その近くには火星が、天頂近くには土星が、東のししの後ろ足には木星がいます。仕事帰りに車のエンジンを温めながら、傍らで空を見上げているのは「変な人」なのでしょうか。

週末に、子供と一緒に星を見ようと思っていたのに、お天道様は意地悪であります。


2004年04月03日(土) 今夜すべての公園で

梅が満開です。
桜も暖かいところでは、もう開花しているのかもしれませんが、お花見を楽しむのは4月中旬でしょう。ソメイヨシノではなくて山桜の類になると、ゴールデンウィークぐらいが見ごろの場所もたくさんあります。信州に春はなかなかやってきませんが、明日はスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに履きかえる予定です。

若かりしころ(つまり今はもう若くないと認めているわけですが)、花見といえばサバイバルゲームでした。モデルガンで撃ち合いをするゲームであります。もっとも、BB弾は当たると痛いので、僕は赤外線銃専門でした(撃たれるとヘッドギアが振動する仕組みでした)。
公園で夜桜を見ながら一杯飲んで、それから銃を持って草むらの中に散り、暗闇の中を匍匐前進し、そして走る走る走る。あっという間に酔いが回って、3ゲームめあたりからもう意識が薄れてしまい、気がついたら翌朝アパートで寝ていたというのが毎度のパターンでした。

あるとき下北沢の居酒屋で飲んでいたら店が仕舞いになって、外へ出たら、市街戦を戦っている連中に出くわしたことがあります。よく一般市民を巻き込まないものだな〜と感心していたのですが、その後各地で一般市民に弾が当たるという事故が相次いで、サバイバルゲームはあっという間に社会から締め出されてしまいました(当然か)。

サバイバルゲームはしなくなったし、公園で焚き火もできなくなってしまったけれど、夜桜の花見はその後も続けられました。といっても、二十代半ばからの僕は迷惑を撒き散らすだけの存在になっていたので、歓迎はされなかったけれど、それでもお誘いは続いていました。
そのうち公園まで歩いていくことができないほど身体の具合が悪くなって、お誘いにはのることもできなくなってしまいました。

ごみ焼却炉の煙が街の明かりに映えて美しいあの公園で、今年も花見が開かれるという連絡がありました。雨天でも「飲み」は決行だそうです。残念なことに、僕は今晩違うところに用事があります。距離も離れ、生き方もまったく異なってしまったけれど、あのころ一緒に飲んでいた皆が、今夜も楽しい酒を飲んでいることを願っています。


2004年04月02日(金) 実業と虚業

4月だというのにまだ暖房が要ります。

来週から、始業時間が30分早くなることになりました。もっとも、いつも遅がけの会社なので、それでも普通の会社よりも遅いのですけれど。朝の弱い僕ですから、30分と言えども馬鹿にならないのですが、そのこと自体はやむを得ないと思っています。
ただ気にかかったのは、ボスが「就業態度はボーナスの額に反映させる」と言ってのけたことです。先々月の打ち合わせで会社の収支状態を明らかにして、その悲惨さから皆に「この夏のボーナスはゼロだな」と理解させた経緯があります。である以上、ボーナスの多少という単語を使うのは強がり以外には感じられません。

強がりや現実逃避の態度は、周囲の人々をうんざりさせる傾向があるようです。その点では、僕は「うんざりさせ屋」としての長いキャリヤーを持っているわけです。「まだ敗北していない」「まだ何とかなる」そう自分に言い聞かせていたし、言いふらしてもいました。しかしAAミーティングにつながって、自分のどうしようもなさを見つめさせられたときに、やっと現実を正視できるようになっていったのです。

ビジネスの分野では、強気のコメントが当然とされています。でもそれも実績を伴わなければ誰も信じはしません。もしビジネスという言葉が実業を示すならば、正直であることは美徳でありましょう。不正直で塗り固める必要があるならば、そんなビジネスは虚業に違いありません。「おれおれ詐欺」ではないけれど、世の中にはいつも虚業がはびこっています。
でも、実業と虚業の境目なんてあいまいなもので、判定役は「正直さ」しかあるまいと、いつも考えています。

そんなこと言ってるから、いつまでもビンボーなのかもしれないけど。


2004年04月01日(木) 水分摂取量

最近、コンテンツのほうの更新がまるでなくて、毎日訪れてくださる皆様には申し訳なく思っています。いろいろと技術的には改めているのですが、変わったところは人目にはつかないのであります。

たとえば、こちら のページには、リンク先の更新チェック機能をつけてみました。このページは15分ごとに更新され、リンク先の内容が変更されているかどうかチェックするようになっています。ということは、各サイトに一日96回ものリクエストを送信することになります。
技術的なジャーゴンが並んでしまいますが、HEADリクエストでLast-Modifiedフィールドを返すサイトは、サーバーへの負荷は最小限ですみますので、ご迷惑もかけていないと思います。
そうでないサイトはGETリクエストで中身の変化を追っています。そうすると、アクセスカウンターが96回増えてしまうのではないかという心配があるわけなのですが、CGI型のカウンターには触らないようにしているので、大丈夫なはずです。問題なのは、SSI型のカウンターを使っているサイトです。滅多にないので、たぶん心配ないとは思うのですが、もし自分のサイトのカウンターの増え方に異常があると思った場合はご連絡ください。
(いちばん心配なのは、あをねこさんところの掲示板だったりして・・・)。

昨日、塩分の足りない人が多いと書いたのですが、外食中心の人はやっぱり塩分過多になりがちです。人間、味が濃いほうが美味しいと感じるのが自然なので、食堂などの味付けは濃い目になり、必然的に塩分が多過ぎることになるのだとか。こういう人に対して「塩分を控えろ」と言っても実際問題無理なので、じゃあどうすればいいのか。ある栄養学者さんの話によると「もっと水分を摂るといい」そうであります。つまり、体の中が塩分過多にならないように、水分を摂って「薄めろ」ということなのでしょうか。

僕は、朝起きてコーヒーを一杯。仕事中に烏龍茶を三杯。朝夕の食事の前後にお茶をそれぞれ一杯。自宅のパソコンの前でジュースを二杯。水分摂取量は、飲酒時代とそれほど変わっていないかも知れません。


2004年03月31日(水) エイプリルフール・前夜

エイプリルフールといえば、新聞やラジオのニュースでもジョークが流される・・・と期待していたのですが、そうでもありません。世相が暗いと、冗談も飛ばせないのでしょうか。「心の家路」でも4月1日ネタを用意して待っていたのですが、出来が今一歩だったのと、日本人的横並び意識でやめにしておきました。

実は半日かけて書き上げたPerlプログラムを、バックアップの失敗(古いものを新しいものに上書きしてしまった)で失ってしまいました。そのときの落胆、そのときに失意は、とても言葉では言い表せません。ということはなくて、パソコンと付き合って二十余年、そんなことはしょっちゅうです。
そうは言っても、失ったものは書き直さなくてはならないので、いらいらしながら一晩を過ごしました。

話は変わって血液型の話。血液型が性格を決定付けるという話は、科学的には何の根拠もありません。でも、根拠が無いのは調査したことが無いからかもしれません。例えば疫学的調査をしてみれば、血液型特有の傾向が出てくる可能性は否定できません。
ある仮説では、A型の人は感染症に感染しやすい遺伝的要因があり、身の回りを清潔に保つことによって感染を防いだ(というか、清潔に保てた人は生存競争に勝ち残りやすかった)。だから、A型の人はきれい好きの人が多いんだと言うのです。これは仮説に過ぎないのですが、感染症の罹患率と血液型を調べてみれば、結論が出るかもしれません。

ただ、疫学的調査ってのも信用できないシロモノで、「塩分の取りすぎは高血圧のもと」という調査の結果が一人歩きしてすでに40年余りになります。最近では、塩分の一日最低摂取量も摂っていない人も増えてしまって、塩分不足の人も多いのだとか。

アルコール依存症の疫学的調査ってのもいくつかあるそうですが、依存症になりやすい人は「その人の受けているストレスが社会一般よりとりわけ多い」もしくは「その人はストレスの解消方法がとりわけ下手である」のどちらかだという話もあります。自分が依存症になった理由として「ストレス」を挙げる人は多いのですが、多くは前者ではなく後者であろうと思うのは僕だけでしょうか?


2004年03月30日(火) 水の底の感情

最新式のFOMAの携帯を見せて、これでビッグブック(ただし英語)が読めるんだよと教えてくれた人がいました。僕も5年ほど昔に買ったPDAでいつでも読めるんだと言いたかったのですが、止めておきました。ちなみに僕の今月のパケット代は4円です。

豊田市の自動車メーカーの工場に入れてもらいました。中では優秀そうな人々がきびきび働いていて、完全に気後れしてしまいました。僕は「まじめに働く」ということが、とても苦手な人間なのです。うつ状態も手伝って、「はぁ〜、俺ってつくづくダメ人間だなぁ」と深く深く水の奥底へと沈んでいくのでした。

今度のオープンスピーカーズの予告記事をローカル新聞に載せてもらうことになったのはいいのですが、いつ載るのかは相手の都合しだいです。悪いことに、僕はその新聞をとっていません。妻の父母(僕の義父母)はとっているので、昼に妻に電話して「先週だか今週の記事にないか見てくれないか」と頼んでおきました。
帰って結果を聞くと、「見つからなかったから、まだ載っていないんじゃない」とのことでした。「じゃあ、また今度見に行って、記事を見つけたら貰っておいてくれ」と頼んだら、「ヤダ」と断られました。
理由を聞いたら「頼み方が横柄だから」だそうです。ああそうであるか。

何をやってもうまくいかず、嫌々に取り組んでみても結果が出ず、すっかり嫌になっているこのごろです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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