心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2004年03月17日(水) 長女の中耳炎

長女が滲出性中耳炎にかかったのは3年余り前でした。急性中耳炎がそのまま慢性に移行する形になり、中耳殻にたまった膿が鼓膜を圧迫するので、片耳が難聴になった状態が続いていました。耳管がつまっているのが根本的な原因なので、成長とともに収まるかもしれないと経過を見守ってきたのですが、一向に良くなる気配がありません。
耳管のかわりに、鼓膜に穴を開けるという手術を勧められたのですが、本人も嫌がるので保留していました。鼓膜に穴を開けてもすぐに閉じてしまうので、小さなパイプを差し込んで空気の出入り口を確保するわけです。当然水泳などは禁止、入浴も耳栓をしてということになります。
いつも通っている耳鼻科では、「鼓膜が青い色をしている」のが「少し水色に変わってきた」と言われていました。でもそれは医者の言葉であって、実際に耳の穴の中を見せてくれるわけじゃありません。セカンド・オピニオンを求めて別の耳鼻科へ行ってきました。ビデオテープ持参で、ファイバースコープの映像を録画してもらいました。
健康なほうの耳の奥は、「いかにも体内」という感じで真っ赤な表面をしています。中耳炎のほうの耳は「水色」どころではなくて真っ黒であり、内部から圧力がかかったように膨らんでおり、そして全体に変形していました。いかにも病変という映像です。
ともかく大学病院に紹介状を書いてもらうことにしました。

PerlでSSIの実験をしています。今まで使っていた HTTPD は、Apache との互換性に問題があるので、Apache 2.0に乗り換えました。
しかしどうやってもSSIが動いてくれません。参考書どおりに設定しているのに・・・。半日使って突き止めたことは、Apache 1.3だとうまく動くということです。どうやら仕様が変わったらしいです。

まず最初にアクセスカウンターをつくり、次に掲示板システム、最後が雑記の毎日更新システムを作るというところかな。


2004年03月16日(火) おたくとして、そしてプログラマーとして

映画「イノセンス」を見ました。郊外型シネコンというやつに初めて入ってみました。
数十人規模の小さな部屋がいくつか。ゆったりとした大きな椅子。不満があるとすればDTSになっていないことぐらいでしょうか。

画面は美しかったですが、「コンピューターアニメーションも定型化してきたなぁ」とため息が少し出たりしました。ストーリィについては語りませんが、背景情報を語らない進行は「ついて来れるやつだけ、ついて来い」と言わんばかりでした。主人公がどんな人物で、どんな組織に属していて、そして過去愛した女性が今どうなっているのか・・・。10年近く前の前作を見ていないと理解できない部分が多すぎるんじゃないかな。それと世界観は昔の作品「天子の卵」に似ていなくもないか。
十数人の観客の大半が、頭をかしげ、ぶつぶつ言いながら部屋を出て行ったのは、なんだかかわいそうでした。

月曜はとても疲れました。今日は偶然休みをもらっておいてよかったです。すべての悩みから開放されることを願うのは傲慢な態度だとありましたが、悩みの種(仕事の進退)からは一歩離れて客観的に見てみるだけの余裕を与えられたのは幸運でした。
しばらくは自らは動かず、静に構えるといったところかな。

記憶のためのメモ書き:
尊敬とは按摩に似ている。いつもされていると感じなくなるが、たまにされるとくすぐったい。


2004年03月14日(日) スポンサーと再会

睡眠不足のまま病院メッセージへ。8年前のこのときに、僕はこの病院に入院していました。泣きを入れて入院させてもらったはずなのに、もうこの時期には病院から出て行きたくて仕方なかったです。医者と揉めに揉めた末、自宅から車を持ってきて、病院からAAミーティングに通ってもよいことになり、そのために最初の外出日を待っている状態でした。断酒会の人は例会に参加する人を病院まで迎えに来てくれるのですが、僕は「断酒会ではダメなんだ、AAなんだ」と繰り返して、精神病院の入院患者に夜間施錠後に自分で自動車を運転して外出させるという破天荒な要求を押し通したのでした。

僕は「底をついて」いたのかもしれません。でもまだまだ下は深そうでした。僕は「これからどう生きていくか」の決断を迫られていました。それはこれまでと同じ生活を退院後も繰り返していくのか、それとも何かの努力をするのかという選択でした。日々が不安で、イライラしていました。ただ同時に入院していたAAメンバーの話に寄れば、「毎日ベッドに寝転がってマンガを読んでいた」そうですから、客観的に見れば結構気楽に入院生活をしていたのかもしれません。

スポンサーが病院メッセージの応援?に来てくれたおかげで、久しぶりに会うことができました。以前のメンバーの消息などの話をしました。「今年で12年ですか?」とたずねたら、「14年だよ」という返事でした。自分のバースディはなかなかやってこないけれど、人のバースディはどんどんやってきます。不思議なものです。
もう僕がスポンサーに相談の電話をすることもないし、「子供をつれて遊びに行く」という約束が果たされることもないのかもしれません。でも、スポンサーはずっと僕のスポンサーです。僕にとって「先行く仲間」と言えば彼のことです。

そういえば、病院に車を持ち込んで、最初にAAミーティングに行ったときに、まず彼に「スポンサーになってください」と頼んだのでした。あれが人生の転機だったのでしょう。


2004年03月13日(土) プロザック・ネーションはまだ見ない

『私は「うつ依存症」の女』(原題:プロザック・ネーション)という本が出ていて、僕の本棚にもずいぶん前から存在しているのですが、まったく読んでいません。この前、CDレンタルのお店に行ったら、ビデオが出ていました。知らないうちに映画になっていたのですね。押井守の映画「イノセンス」も公開中なのに、ひとりで見に行くのもつまらないので、まだ出かけていません(うつの状態が良くないせいもあるのですが)。

映画が斜陽産業といわれて久しいですが、それでも映画がなくならないのは、ビデオテープやDVDを売ったり貸したり、CS放送で流したりと売ることに余念がないからでしょうか。
出版もすでに斜陽産業なのかもしれません。出版点数ばっかり増えていて、売り上げは減る一方です。本屋の店先にはどんどん新刊が平積みされては、消えていきます。良い本を作ろうという気概がどこかへ消えてしまって、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる式のようです。ベストセラーは今や「マーケティングで作り出すもの」だそうですから。
小学生や中学生が読むマンガ雑誌もなくなってしまいました。アニメも半数は大人が起きている深夜に放送されています。あるアンケートによると今の子供たちは、あまりゲームをやらないらしいです。その理由は「ゲーム機を持っていないから」だそうです。もはやゲームも学生やひきこもりの大人たちの娯楽に変わってしまったのかもしれません。

子供たちの欲しいものの一番は、携帯電話だそうです。まあ、デバイスの向こうに人間がいるだけ良いことかもしれません。大人たちは本を読まずにディスプレイ画面を眺め、さびしい子供たちは話し相手を求める・・・などと時代を嘆くふりをしながら、いまごろ「カードキャプターさくら」をこつこつ見ていたりします。


2004年03月11日(木) 低調その2

かなり長い間AAの病院メッセージで顔をあわせ続けたおじさんがいます。ホームグループのミーティングにも来つづけてきてくれて、すっかりお馴染みさんでした。人間の考え方が変わって行くのも見るのは、いつでも興味深いものです。その人が僕に与えてくれた力もたくさんあるでしょう。
その方が明日で退院し、東京近辺の中間施設の面接に行くという話でした。僕の考えでは、面接で拒まれるということは考えにくいものであります。いずれにせよ、その人の地元は、長野県内のほかの地方なので、僕のホームグループとはこれでお別れであります。
ミーティングが終わって帰ってきてから気がついたのですが、お別れの挨拶をするのを忘れていました。調子の悪いときはこんなものであります。

先行く仲間が「AAメンバー同士、別れの挨拶は不要だよ」と言ってくれたことがあります。AAのキャンパスの中にいれば、(神が望むならば)私たちは再び会うだろうということです。そして、もし実際に会うことがなかったとしても、スピリチュアルな交流の中で、仲間同士常に共にあるだろうということでもあります。

夕方、時間がなかったのでセルフのガソリンスタンドまで寄り道せず、久しぶりにフルサービスのスタンドに寄りました。室内清掃用の雑巾で、シフトノブに染み付いた手の汗をぬぐいました。
こうして稼いだ貴重な時間で、先日も世話になったリソグラフ印刷屋に寄ったのですが、お休みでした。老夫婦が年中無休でやっている店がお休みであるのは珍しいことであります。

Perlの勉強をすること。それから良く寝ること。これが最近のテーマです。


2004年03月10日(水) 低調その1

眠れるときには、少しでも寝るように心がけています。それもなるべく毛布をかぶって、身体の疲れが取れるように。

知らず知らずのうちに、心が緊張しているのでしょう。身体も緊張してしまうらしく、体中の筋肉にうずくような痛みが残ります。きっと全身運動をするなどすれば、かえって筋肉がほぐれて楽になれるのでしょう。でも「運動をしない」言い訳をさせたら、キリがないほど出てくる自分です。

仕事のほうは、小さな山をなんとか越えられそうです(などとここに書くと、決まってもっと大きな山がやってきるのですが・・・)。

先日リソグラフ印刷に放り込んだオープンスピーカーズのチラシ250枚を受け取ってきました。家に帰って気がついたのですが、もちこんだ原稿を間違えてしまいました。内容に大きな間違いがあるというわけではないのですが、飾りのない素の原稿をプリントアウトして持ち込んでしまったのです。実は、その後に飾り枠をつけたり、英文字と和文字のフォントサイズを調整するとか、影をつけるとか、「こぎれいに見えるような」細工をいくつかしたのですが・・・・その前のファイルをプリントアウトした紙を持っていってしまったようです。

確認しなかった僕が悪いのですが・・・。ああ、時間間違ってるとこあるし・・・。
ちくしょー。寝ます。


2004年03月09日(火) 目標は現状維持

隔週で金曜日の夕方に精神科を受診することにしているのですが、先週末はすっかり忘れてカラオケに行ってしまいました。おかげで今朝受診する羽目になりました。

「医者によりますので、少し遅れます」と会社に電話した後、安心して二度寝してしまったため、クリニックに駆け込んだころには診察室が人であふれんばかりでした。週刊朝日をまるまる一冊読んでしまいました。

「低空飛行ですが、とりあえず墜落していません」
と言ったら、医者に笑われました。ノリトレンを一日10mgから、20mgに増やそうか? と言われましたが、僕はノリトレンの副作用で鼻血が出るので、以前25mgから10mgに減らした経緯があります。それを考えると20mgはかなり不安な数字です。
薬を増やさなくても、時間が経てば自然に良くなることはしばしばありますので、「しばらくこのままで様子を見させてください」と答えておきました。

食事はしているし、なんとか仕事にはなっています。身体はとりあえず清潔だし、有意義な人間関係もそれなりにあります。社会の中には、今の僕ぐらいの精神の健康レベルの人はごろごろいるでしょう。でも、僕の場合には、投薬治療をしていて、なおかつこのレベルから転げ落ちていきそうな危機にあるのが問題なのです。

新聞のコラム に偶然書いてあったことですが、「元気出して、頑張って」などと自分を励ましてはいけません。

「元気出さない。がんばらない」

ともかくこのまま墜落をまぬかれるよう切り抜けなくては。

長嶋茂雄さんも、あんまり無理しないで欲しいです。オリンピックの野球なんぞ、野村克也にでも任せておけばいいから、ゆっくり養生して欲しいものです。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加