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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年02月03日(火) It's not that matters 僕が目覚まし時計代わりに使っているものがふたつあります。
ひとつは携帯電話です。しかし、これはそう頻繁には使っていません。出張先とかで間違いなくこいつで起きるためには、普段からこの音に慣れてしまってはまずいからです。聞き慣れない音が鳴ってびっくりするから、寝起きの悪い僕でさえ起きられるわけですから。
なので、普段使っているのがコードレス電話の子機です。
昨夜はコードレス電話にアラームタイマーをセットして寝ました。ただ、寝る前に、その日の朝のことを思い出しました。子機の内蔵時計がだいぶ遅れていたせいで、朝があわただしくなってしまったのです。そこで布団の中で、子機の時計あわせをしました。
時計あわせをすると、アラームタイマーが自動的に解除されるとは知りませんでした。
そんなわけで、今朝自然に覚めると10時を過ぎていたわけです。
起こったことは理屈としてはわかるんだけれど、釈然としません。設計者出てこい!
開き直って薬局とチャンスセンター(宝くじ売り場のことだ)に寄ってから出社しました。風邪をうつされたのか、昨日から体調がよろしくありません。そこで薬局で体温計を買って計ってみたのですが、35.8度でした。
週末に2泊3日の会議が待っているかと思うとうんざりしなくもないのですが、信州の田舎に住んでいる身としては、数十人のAAメンバーと共に過ごす2泊3日はきっと晴れやかに素晴らしいものに違いありません。議題にトラブルがあったとしても、仕事のトラブルに比べれば It's not that matters (たいした問題じゃない)。
体調にだけは気をつけようと思っていたのですが、すこし雲行きが怪しいようです。
2004年02月02日(月) メンバー数が増えれば、集まるお金だって自然に増える 収入が増えないのに、支出を増やそうとするのは、正気の人間のやることとは思えないのですが、僕の手元に届いたのは昨年より370万円支出増の予算書でした。腹立たしさを通り越して呆れてしまうほどですが、どちらかというと人間不信になりそうです。
まあ、幸いなことにAAというのは輪番制の原則というものがあります。どんな役割についている人間でも、いつかはトコロテン式にそこから追い出される日が来るものです。僕もその例外ではありません。
これ以上メンバー一人一人のふところを痛めるに値するほど価値のあることをやっているとは思えません。自分が納得できない以上、他のメンバーに献金の増額をお願いするということは、僕にはできません。
私たちは集団としても成長の過程にありますし、常にそうあらねばなりません。その青春期にはマスターベーションにふけることがあってもいいのかもしれません。でもその傾向が全体に広まるのも好ましくないように思うのです。(などと書いているとお叱りを受けるかな)。
迷ったのですが、会場にはノートPCを持っていくことにしました。ウィルス駆除ソフトの契約更新をしたので、それをノートPCに入れました。仕事のために買ったとはいえ、仕事にしか使わないのではパソコンがかわいそうです。
メンバー数が増えれば、集まるお金だって自然に増えるでしょう。いまでも多くの人がAAのドアを開けてやってきます。でも残るのは一部の人だけです。「去るのはその人の問題である」というのが今までの日本のAAの考え方でした。僕は、そうではないのじゃないかと思うのですが、とりあえずは当面の問題に集中することにしましょう。
2004年02月01日(日) ワインのように 早いもので、「心の家路」も開設以来2年が経ちました。1年目のときと同じように、なんとなく過ぎてしまっているところが僕らしい間抜けさであります。
ホームページに設置してあるカウンターですが、お正月にサーバーの異常で数字が8千ぐらい戻ってしまいました。絶対数は気にしていないので、そのままにしてあります。僕が気にしているのは、一日に何人の人が訪れてくれているのかという点です。ここのところ毎日40〜70人ぐらいの人が、雑記ぐらいしか更新のないこのサイトを訪れてきてくれています。
やっぱりみんな雑記と掲示板を見ていくのでしょうか?
カウンターにはしごく簡単なアクセス解析ができるようになっていて、どこのリンク元から飛んできたかが判るようになっています。ブラウザーによっては、ブックマーク(お気に入り)でジャンプしてきても、それまで見ていたページがRefererとして表示されるものがあります。
なんでこんなところから「心の家路」へ? と疑問に思うようなページもあります。最近で面白かったのは、恋愛成績表でしょうか(音が鳴るページなので就業中の人はスピーカーを切ってGo!)。
なるべく正直になって答えてみました。結果は以下のようです。全体として残念な成績でした。赤点はすぐそこです。ひいらぎさんは、女性のことをあまり考えたことがないのではないでしょうか。経験も積み重なっていてもいい年齢ですので、なお残念です。 また、「恋愛プロセス」が最高値を示したものの、それもごく並かそれ以下の成績であり、まだまだ磨く余地があります。向上心すらもあまりないように見受けられ、未来にも暗いものが感じられます。まずは意識改革が必要でしょう。
おう、なんという言われようだ! まあ確かに、女性にモテるために何か特別な努力をするタイプじゃないですからね、僕は。デートのときも見栄を張ってたくさんのお金を使おうともしないし。
もっとも、簡単に過大評価されるよりは、ワインのように熟成に時間のかかる人間関係のほうが僕には似合っているのだと思うのだけれどね。
2004年01月31日(土) 一月雑感 一日一日、確実に陽は長くなっているのでしょうが、冬の太陽は油断するとあっという間に西に傾いてしまいます。JRの駅に予約した切符を受け取りに行きました。
昨年まで評議会は都内のホテルで開かれていたのですが、今年は川崎に移動しました。川崎というのは長野から行くにはちょっと不便なところです。昨年は高速バス+地下鉄で行ったのですが、今年はそれでは間に合わないので特急電車を利用することになります。まあ、バスより電車のほうが疲れなくてありがたいです。
ソブラエティ十何年という仲間のスリップの話を聞くと、残念な気持ちになります。もったいないとしか思えません。病院メッセージには行っていたけど、普段のミーティングからは遠ざかってしまっていたという偏りが、本人には危険信号として感じられなくなっていたのでしょうか。そういえば、僕のスポンサーも・・・。
アル中はオール・オア・ナシングで中庸というものが苦手なように思います。AAにやってきてまで、まだ成功と名声を求めている人もいれば、無名という殻に閉じこもっている人もいます。でも、ミーティングを続けていればたいていは、中間へと落ち着いていくようです。
狂ったようにミーティングに出続けているかと思えば、いつしかまったく出なくなってしまう。週に一回とか、月に2回とか、そんなペースで落ち着いて続けることは、なかなかに難しいことのようです。
いろんなことがあった一月でした。
AA人という言葉があります。以前は「そんなのになるのは何か嫌だな」と思っていたのですが、いつの間にか僕も変えられてしまっていたのでしょうか、「AA人らしくありたい」と思っている自分を発見して驚きます。人間は変わる。どんな風に変わるかは自分で選ぶことができる。よい方向へか悪い方向へかは、後になってみないと本当のところは分からないのでしょう。そんなことを考える時間も与えられました。
二月には何が待っているのでしょうか。
2004年01月30日(金) 仕事 いつから日本語の「仕事」が、金銭を得るための作業を意味するようになってしまったのでしょう。それは単に「やること・やるべきこと」という意味が第一に来るもののはずで、それによって収入を得るかどうかは二の次のはずです。
AAメンバーにとってAAは「副業」です。AA専業になったからといって効率が上がるというものでもありません。でも副業とは言え「仕事」には変わりありません。
僕は2年間の任期の仕事をおおせつかりました。今年はその二年目です。英語のworkを仕事と訳すのがよろしくないなら、任務という言葉を使いましょうか。一年目は熱意に燃えていた時期もありましたが、今年は少し燃え尽き気味であります。結局それは「正しいことが行われていない」と感じ続けたせいなのです。ただ、(僕にとっての)正しいことが行われることが大切なのかどうかということを、あまり深く考えてこなかったのも事実です。
事務的な文章を訳していて、こんな言葉に出会いました。
私たちは知恵を携えるのではなく、良心を手にしていくよう求められる。私たちの責任は分かち合うべき内容を伝えることであって、説得することではない。私たちは、何もかもを「賛成が何票と反対が何票」に煎じ詰めようとする誘惑に屈してはならない。勝つか負けるかはグループの良心の言葉ではない。
僕は僕なりに人々と出会って形成した良心を携えて行くでしょう。勝つか負けるかは良心の言葉ではないというのですから、大切なのは僕の知恵ではなく、僕が人々の道具として奉仕できるかどうかということが大切なのです。
もう一度「やる気」を自分の心の奥から取り出して、与えられた仕事を全うするよう努力してみることにしましょう。
2004年01月29日(木) a long shot アルコールとは縁が遠くなったものの、相変わらず「酔い」を求めている自分がいます。
すべてにおいて「しらふ」で生きていければ、それにこしたことはありません。だが、「生きづらさ」というのは、そう簡単には無くなっても、遠ざかってもくれないものです。
痛みを消すためにアルコールを使うことはなくなりました。ちょっとやそっとのことで、心が悲鳴をあげることもなくなりました。でもそれは、心に胼胝(タコ)ができてしまっただけなのかもしれません。それでも、ジクジクと心が痛むときには、なんらかの鎮痛剤を求めてしまう習性は消えません。
やめたタバコをもう一度吸ってみようかという気になったりします。宝くじを買うのもたぶんそうです。ほかにもいろいろ。砂を噛むようなつまらない繰り返しの中に、潤いを求めて・・・なんて言葉を使ってしまう自分が、とても情けないです。
すべての苦しみから解放されることを願うのは傲慢な態度だと言われます。完全主義者とは、完全であるとうぬぼれているか、完全でなかった後悔に苛まれているかのどちらかだと言います。「酔い」を求めないという理想を高く掲げつつも、現実には酒に酔いを求めなかったという程度の自分に、まずまずの満足を求めなければいけないのかもしれない。
行きは西の空に金星を見ながら100Km。帰りは東の空に何かの惑星を見ながら100Km。
事故渋滞だというので、隣のインターまで移動し、さらにそこでラーメンを食べました。一番安いしょうゆラーメンを頼んだのに、出てきたのは味噌ラーメンでありました。餃子は「自分で焼いたほうが美味しく焼ける」と確信できる出来でした。
人は料理人には文句を言わない。ただ黙って去り、二度と訪れないだけ。
こちらに加筆を加えました。
2004年01月28日(水) 支配者をいだいて すっかりブロードバンドに慣れていると、ページの重さに気がつかないものです。
先日、PHSダイヤルアップ経由で「心の家路」を見てみたのですが、ホームページの画像を全部表示し終わるまで、数秒時間がかかりました。それぞれの見出しに画像を使っているのがいけないのでしょう。GIF画像にするなどして、極力データ量を削減し「軽く」しておいたつもりなのですが、実際自分で見てみると重いです。
ふだん、出張先から見るときなどは、ノートパソコンのブラウザは画像を表示しない設定になっているせいで、その重さに気がつかなかったわけです。
ほかのページはほとんど、葉っぱ以外の画像は置いてないので、ホームページが一番重いという非常によろしくないデザインになってしまっています。
ただ、デザイン面での妥協はあんまりしたくないのも本音です。企業のページなんかはとても重い(データ量が多い)のが多いし、それにくらべれば「心の家路」のホームページなんて軽いものではないでしょうか・・・。単にデザインのやり直しが面倒な言い訳を言ってるだけですけどね。
話は変わって、ビル・Wの話の中に「アルコールが僕の支配者だった」という文があります。一方ステップは、偉大な力を自分のディレクターにすることを要求しています。結局のところAAのプログラムというのは、アルコールという暴君を支配者にいだくか、それとも偉大な力(神)をいだくか、二者択一を要求するということですね。自分を自分の支配者にするという手段は、最終的にはアルコールへの敗北によって、ふたたびこの選択に戻ってくるだけの、先延ばしの手段に過ぎません。
いずれにせよ、依存症者はなんらかの支配者をいだいて生きるしか術はないということかな。
今週は一回もミーティングに出ていません。明日は天気もよさそうだし、ちょっと遠出してみましょう。
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