心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年12月22日(月) クリスマス更新

新宿駅の南口の前を走っているのが国道20号線「甲州街道」です。これは長野県まで続いていて、塩尻というところで国道19号線にあたって終わっています。19号線のほうは名古屋から長野まで続いています。高速料金節約のために、ミーティングの帰りはどちらかの国道を走っていることはよくあります。

一昨年だったか、その前の年だか、19号線で光ファイバー埋設工事を延々とやっていて、いらいらしながらそれを待っていた記憶があります。FTTHなんて何年先になったら実現するんだろうと思っていたら、今年は我が家に光ファイバーがやってきてしまいました。ヲタクとしての見栄+料金が安くなったというのが理由ですが、この料金は不正競争だという理由で是正勧告がでているという話です。もともと月一万円でも赤字だ!とNTTの誰かさんも言っていたっけ。でも、「これからは公正な競争のために、月額1万2千8百円いただきます」なんて急に言われたらどうしよう。

僕が生まれ育ったうちは、明治の廃仏毀釈で菩提寺がなくなってしまったため、神道をおがんでおりました。婚家は浄土真宗のおうちだったので、いちおう現在僕は仏教徒ということになっておりまして、法事のときなどは坊様のありがたい説法を聞いたりしております。
ではあるものの、平均的な日本人としてクリスマス・イブはローストなんとかとケーキを食べる習慣になっております。また平均的なAAメンバーとして、公民館に出入りするのと同じぐらいの気楽さでキリスト教会にも出入りしているわけです。
そんでもって、「クリスマスの夜ぐらい家族と過ごしなさい」とAAメンバーから説教をくらったり(提案とも言うけど)しているわけです。むぅ。

掲示板に「ゆり」さんの祈りの投稿があったのをきっかけに、求めと応えを追加しました。ありがとうございます。


2003年12月21日(日) いろいろなことが「今年最後になっていく一週間」

白い部屋の高い天窓は、冬の南関東の青く青く澄んだ空を切り取って見せてくれていました。僕が酔っ払っていたころ、東京の空はこんなにきれいだったのでしょうか? いや、年末年始だけ、空は本当の青さを取り戻し、がらんとした都市を見下ろしていたはずです。

ともかく東京行きはこれで「今年はおしまい」の予定です。
行きと帰りのバスの中ではゆっくり眠らせていただきました。

帰ると夜8時。
飲んでいたころに買って、今でも使っているラジカセを、パソコンについないでみました。実はLPレコードしか持っていない(というかCDで再発売されなかった)アルバムがありまして、そいつを何とかカーオーディオで聞きたいな、という希望を持っていたのです。昨今レコードプレーヤーが復権したとは言え、オーディオマニアでない身としては、たかだか数枚のLPのために高いプレーヤーを買おうって気にはなれません。
でもテープに録音しておいたヤツがあったはずなので、それをパソコンに取り込んでCDに・・・と考えたのですが、手元に残っていた十数本のテープの中にはありませんでした。以前、捨てちゃったのね。
(現在、中島みゆきのラジオ番組を録音しておいたのをWAV化しています)
久しぶりに趣味で遊んで楽しかった。


2003年12月20日(土) 冬の準備

自分のサイトがどんなキーワードで検索されてきているか、ということはサイト維持者にとって大きな関心事です。日記のシステムが新しくなって、どんなキーワードでヒットしたかわかるようになりました。笑ってしまったのが「大掃除+やり方」。年末らしいキーワードですが、残念ながらこの日記に書いてあったのは「生き方の大掃除」という言葉でした。

はてさて、午前中は5センチぐらい雪が積もったのですが、僕が寝ているうちに義父母が雪かきをすませてくれていました。ごめんなさい、いつも。
ちょうど良い時期だから、という理由でスタッドレスタイヤに交換しました。2台の車のタイヤ交換に1時間以上かかってしまいました。せっかくタイヤ交換したんだからという理由で、郵便局まで行きました。AAメンバー向けの年賀状の差し出し、それにセントラルオフィスとJSOに書籍の支払いです。帰りは圧雪や凍結面の上でわざとブレーキを踏んで車の挙動を思い出しました。

冬はあまり好きではありません。道路事情が悪くなるせいか、ミーティングに出席するメンバーの数が減ります。そして春になっても戻ってこずに、別の場所(病院とか)から現れる人もいます。年末年始は公共施設が休みになるせいで、ミーティングがお休みになる場合も多いし、いつもとは違う生活リズムになる関係もあるのでしょうか、お正月あけそうそうに「ありりりぃ」という話を聞く話も珍しくはありません。

仲間が減るということは、すなわち自分自身の危険が増すということでもあります。だからあまり冬は好きになれないのです。


2003年12月19日(金) どろどろ

どろどろに疲れ果てて、週末にたどり着いたという感じです。

年末調整の書類を出していないので、経理の人から怒られてばかりです。年末調整のお金は現金でいただけるので、千円亭主である僕にとっては貴重な現金収入であります(それはつまり、妻には内緒ということです)。
いちおうボーナスというものが出まして、「夏が出なかったんだからそのぶん上乗せ」などということもなく、出ただけ幸せという状態であります。
マイカーにETC装置をつけるという提案は却下され、「じゃエンジンスターターの買い替え」というのも却下されてしまいました。でも、この前ヤフーオークションでカーオーディオのCDチェンジャーを入手しているとは、敵は知るよしもあるまいです。

僕の受け取るメールの84%はSPAM(迷惑メール)です。だんだん増加傾向にあるのは仕方ないことなのでしょうか。以前はメールを携帯電話に転送していたのですが、いちいちうるさいのでやめてしまいました。SPAMフィルターのソフトを入れておりまして、これはメールの中の単語の頻度で分類してくれるものです。バイアグラとか○○○増大とか多重債務救済とかの単語を含むものは、日本語・英語を問わずSPAMとして分類するように学習させてあります。でも、たまに間違えてしまう場合もあって、特にAA関係のメールに「SPAMと勘違いされる」傾向があります。

だから、余裕ができると時々SPAMの箱をのぞいてみて、まっとうなメールを救い出さねばならないというわけです。クリスマスカード、ありがとうございました。気がつくのが遅くてすみません。


2003年12月17日(水) カミングアウト

今日、僕はカミングアウトしました。といっても会社の同僚一人に打ち明けただけですが。
もっともその人は、僕がアルコール依存症であることは先刻承知です。なぜそのことを知っているのかは判らないけれど、狭い人間関係の中で秘密が保てないことは仕方ないことです。
だから、カミングアウトした事実は「僕がAAメンバーであること」というわけです。

「僕が仕事と家庭以外に、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしていて、よく家族もそれを許しているなということに、疑問を持っているのじゃないですか? えへへ。その疑問にお答えしましょう」

と新しく出版された『AA早分かり』を手渡したのでした。彼はいくつか質問をし、僕はそれに答えました。結局のところ、僕はその集団の中で、人間関係を一から築くということを、何度も何度も練習して、相変わらずド下手ではあるものの関係を構築することが、とりあえずできるようになった、という恩恵を与えられたわけです。

それで、しばらく話をしたあと、話題は別に移っていきました。こうして僕の「初カミングアウト体験」はまあ成功に終わったわけです。

しかし、そう簡単に一日が「良い状態」で終わってくれるはずもありませんでした。不幸の訪れは、「問題の解決のために、年末の休み中に台北に来てくれ」という英文のメールでした。今週の初めから、その件で交渉を進めているところでした。僕は英語の話す・聞く・読む・書くの能力のうち、書くのがもっとも苦手なので、日本語で書いたものを商社の人に英語にして送ってもらっているのですが、返事はなぜか直接僕のところに届くのです。そして、その内容の強さに、滅入ってしまったというわけです。
相手は日本人じゃないから、ビジネスなら、こうして欲しいという希望は全部遠慮会釈なく言ってきます。だからこちらも、自分の都合の良いように、言いたいことを全部言っているわけです。

そして、家に帰って気づいたことは、僕は「トラブルの原因は僕の間違った判断にあった」という事実を認めざるを得ない状況に追い込まれて、交渉の相手ではなく「自分の不完全さ」に対して、怒りと軽蔑の気分を持ってしまったからこそ、落ち込んでしまったのだということです。
何のことはない「超人幻想」というやつに溺れていただけでした。誰だって間違えることはある。未来を見通せる人間などいやしない。シンプルな真実です。

ま、どうせ年末に行ってみても、準備ができていない以上、解決にはなりません。来月でしょうね。僕は2月にAAで大事な用を抱えているので、それに影響が出ないよう祈るばかりです。


2003年12月16日(火) 睡眠不足

なんだかんだ言って、睡眠不足の日々が続いています。すると、薬の副作用とかと無関係に「鼻血」が出ます。鼻の中からするする〜っと何かが流れ出そうとしたら要注意です。出てくるのは鼻水じゃなくて、真っ赤な液体です。くしゃみも厳禁です。後始末が大変だからです。
仕事中もティッシュペーパーを抱えながらパソコンに向かっています。
でも、鼻血が出てもすぐに止まっちゃうので、そんなに気にはならないのですが・・・。

人々に「鼻血出ちゃってさー」と話をして、「病気なの?」とか「まぁ、若いわね〜」とか、「最近はかぜがはやってるからな」?とか言われまして、「実は単なる睡眠不足なんです」と言うと、たいていは「今夜は早く寝なさい」と言われます。

僕も「早く寝ます」という約束をするんですが、約束をした回数だけ、その約束は破られるというわけで、すっかり周囲から「体調管理のできないヤツ」と見下されております。

ソブラエティの道具90に18を、リンク集にAA三島グループを追加しました。


2003年12月14日(日) あー、おなか痛い

92年のワールド・サービス・ミーティングの報告書を探しているのですが、なかなか見つかりません。JSOにはもう在庫はないそうです。10年前にグループとしてきちんと機能していて、報告書を受け取っており、それを10年間保存しておいた人、なんて滅多にいるものではありません。

自分の最後に退院した病院へメッセージ活動。往路は高速道路を使いすぎて、時間が一時間近く余ってしまいました。
病院というのは普通地元の人が一番多いのでしょうが、精神病院となると話は別で、地元の人が少なくなる傾向があります(長野県のような田舎だけかもしれないけど)。それはアルコール依存症でも変わらなくて、みんな地元で名の知れた「キチガイ病院」に入るよりも、距離のあるほうが少しはマシだと思うのかもしれません。まあ、みんなそれぞれに事情も違うでしょうから、いちいちたずねてみたりはしませんけど。
病院の近くでミーティングをやっていると、入院患者さんがミーティングに来たりして、けっこう良い関係が築けることもあります。でもそういった患者さんが、退院して戻っていった地元のAAミーティングにつながる率は結構低いものです。そうすると、「あそこのグループは何やってるんだ。ひきつける魅力がないんじゃないか」とやっかみたくなるのは、人間としての悲しい性でありましょうか。

今日は一日中「ごろピー」でありました(腸弱用語集参照)。往路は病院近くのショッピングモールで、復路は途中の市の文化ホールでお世話になりました。文化ホールのトイレはなかなか格調が高くてよろしかったです。自分にご褒美という意味もこめて、ラーメンを食べに寄りました。でも、午後の4時に開いているラーメン屋さんを探すほうが大変でした。

そろそろスタッドレスタイヤを履いた車も見かけるようになりました。でも、早くからスタッドレスを履く人は「よほど山奥」に住んでいるとみなされる傾向があるので、人並みでありたいものです(単に交換が面倒なだけだけど)。

年賀状の宛名印刷もトイレへ。今日は何回トイレに行ったことでしょう。それでも、最近のプリンターは信頼性があがっていて、ちゃんと見張っていなくてもきちんと印刷完了してくれました。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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