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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年12月10日(水) ハッピバースデー・マイ娘 今夜は上の娘の誕生日をやりました。実際の誕生日は明日なのですが、明日はAAミーティングで僕は夜遅いので、一日繰り上げたというわけです。
下の娘も一緒に大騒ぎの一晩でありました。
「パパはなんで明日いないの?」と聞かれましたが、「いつも木曜日は遅くなるじゃない」と言って答えをあいまいにしてしまいました。パパがやっているAAというのは、英語に関係があるらしい、ということだけしか理解していないみたいです。当分はその誤解を守っていきましょう。いつか彼女も真実を知るときも来るのでしょう。
娘二人は、僕が酒を止めてから生まれましたから、僕が飲んでいるところを見たことがありません。だから、何のためにパパの帰りが遅くなるのか、実際のところはよく理解できていないでしょう。
いつ、どんなふうに伝えたらいいのか? 悩んだ時期もありましたが、最近は、時期が来ればハイヤーパワーが答えをくれるだろうと信じています。だからもう悩まない。
2003年12月09日(火) 真実は人を自由にする 僕は悲しい事実に直面しています。それは、僕の使っている部屋の面積(いやもう体積を問題にしたほうがいいな)は有限であり、新しいものを入れるためには、なにかを犠牲にしなくてはいけないということです。いままでは捨てるものは雑誌などで済んでいたわけですが、いよいよ狭くなってきて、たとえば仲間が時間をかけて書いた文書だとか、送られてきた郵便物だとか、そういったものを新聞紙と一緒にストックに突っ込むのはつらいことです。
それから、借りているだけで、早めにコピーして返さなければ・・というようなものもいくつかあったりして、せっかくコピー機も買ったのに、時間がないのは嫌なことだなぁと嘆くわけです。(業務用と違って家庭用は遅いのです)。
人間の生き方も同じようなもので、新しいものを入れるためには、過去の人生の残骸を片付けなければならないということでしょうか。例えば僕は、東京でフリーのソフトウェアエンジニアとして仕事をしていきたかったし、そのための能力も十分あると思っていたのです。酒が自分をそこから弾き飛ばしてしまっただけであると思って自分を慰めていたのです。しかし、自分の乏しい自己管理能力では、酒に足をとられなくても、走り続けられたかは疑問です。能力というのは生活力も含めた総合力なんだろうから。
まあ、今は家賃を払わなくてもいい住居を与えられていることに感謝しましょう。
新聞をめくっていたら幼児虐待の連載記事が目に留まりました。中にアダルト・チルドレンの言葉がありました。10年前のアダルト・チルドレンのブームが何を残したのかは僕にはわかりませんが、少なくともACという言葉を定着させた功はあると思います。
2003年12月08日(月) 月の光の下を走りながら 月曜日と木曜日は、僕はほとんど残業しないということが職場で定着しております。まあ、忙しければすくに消し飛んでしまうような暗黙の了解に過ぎないのですが、僕はこの暗黙の了解(というか既得権)を守っていかなければなりません。つまり、ミーティングに出るために職場から脱出しやすい状態を保っていかなければならないのです。
そのためには、他の日にはそれなりに「がんばって」仕事を片付ける必要もあり、月曜と木曜には夕方まで仕事が残らないように気を配っているのです。もっとも、僕の仕事は「ヶ月」単位で進む仕事ですから、仕事がきれいに片付いた状態で職場を後にすることなど珍しいのですが・・・。
月曜日はホームグループのミーティングではなくなったので、それほど気にかける必要ななくなったのですが、週2回よりミーティングを減らしてしまうと、おそらく辛くなってしまうでしょう。それは、仕事で出張していて何週間もミーティングに出られないでいると、だんだん神経がささくれ立ってくる経験から推し量れます。そんなわけで、フリーになった月曜日も、どこかのミーティングには出るように努めています。
有料トンネルを抜けながら、「自分はいったい何をしているのか」と考え込んでしまいました。それはつまり、なぜそうまでして時間と金と体力を使ってミーティングに出なくちゃならないのか? という疑問です。最初のうちは「自分が助かるため」だから自明です。その次には「他のアル中を手助けすることで、ソブラエティが得られる」というピンクの雲に乗っているわけです。そのうちその霧も晴れてくると、「だからといってそこまでする必要があるのか」という疑問に捕らわれるわけです。
これはとても常識的な考えですから大切にしないといけないと僕は思うのです。信仰とは感情に溺れることではなく、理性を納得させる必要があると。そして僕の理性の結論としては(過去の経験に照らして)「そこまでする必要がある」というわけです。感情では「めんどっくせー」と思っていても、仕事と同じで「好きであるか嫌いであるかともかくやる必要があること」をやっているのだと。
「自分ひとりじゃ助からないし続けられない。だから、他の人を引きずりこんでいくんじゃないか」と仲間が言いました。ほかの誰でもない、ただ自分のためにやる。そうやってAAは始まったし、これからも続いていくのでしょう。
2003年12月07日(日) カントリー・レポート カントリー・レポートを書いていたら、朝になってしまいました。月曜日にディスケットを届けると約束した以上、日曜日には発送しないといけません。おかげで徹夜になってしまいました。途中、Word君が「ハードディスクがいっぱいで保存ができません」と泣き言を言い出すことが2回あり、結局作業を3回やり直す羽目になりました(ハードディスクにはたっぷり余裕があるのに変だね)。
評議会が行われるのは来年の2月だし、理事会の報告書などは来年1月に出されてくるものです。特に僕の担当している財務関係の資料などは、年度会計処理が終わるのを待たないといけないので、2月になってやっと手元に届く始末です。だから、僕のレポートぐらい1日ぐらい遅れてもいいのではないか、という考え方もあります。しかし、一応締め切りは11月の15日だったわけで、すでに3週間も遅れています。しかも、催促を受けて「月曜日にはディスケットが手元に届くようにします」と電話で約束してしまったのです。
僕は、AAの中で「仲間だから」という理由で甘えがはびこっていることが、良くないことなのだと考えるようになりました。その最たるものが宿泊イベントの当日キャンセルです。飲まなくなって何年も経っているのに、そういう常識はずれのことを平気でやらかす連中がいるわけです。人間だからやむを得ないことはあるでしょうが、キャンセル料金ぐらいはきちんと支払うべきです。そうでないと、その金額は皆の献金から補填されてしまうのですから。
AAはアルコホーリクの集まりだから、世間どおりにはいかないことも多々あります。相手もアルコホーリクだから許さなければならないことも多々あるし、自分も許されているのです。でも、AAだから世間と違う常識が通用するという甘えに浸ってはまずいのです。
普通、仕事で月曜に届けると約束したなら、月曜に届かないと信用にかかわります。できないなら、そんな約束をするほうが悪いわけです。だから、自助グループでも甘えに流されないように気をつけるべきだと思うのです。(すでに、3週間遅れている時点で、十分に甘えているわけだけど)。
お昼に目を覚まして郵便局に行ったものの、午前中で閉まっていました。しかたなく宅急便の営業所へ回りました。帰ってテレビをつけたら、ラグビーの早明戦をやっています。飲んでいたころは、テレビ神奈川の大学ラグビーの中継をよく見たものです。
激しいボディコンタクトがあり、15人という大人数の意思統一が必要であり、足の速さと筋力の強さ、それに80分を走りきる体力が求められ、複雑極まりないルールへの理解と、一瞬の判断力が作戦の成否を分け、偶然の要素が多く絡み合い、にもかかわらずミスは致命傷で、しかもたった一人のレフェリーにすべてを委ねてしまう。人間にあまりに多くのものを求めすぎるこのスポーツが僕は好きなのです(見るのが)。そしてサッカーや野球ほど、弱いものが勝つ余地がないという非情さも好きです。
明治は早稲田をよく追い詰めました。最後は1トライ1ゴール差まで持ち込みました。でも、勝利の女神は実力のあるほうに微笑むのでした。手に汗を握りました。久しぶりにテレビを見たけど面白かったです。
2003年12月05日(金) 一次電池 こちらのウェブマスターからそそのかされまして、Linuxをインストールすることにしました。中古を1万円で買ったノートパソコンがあるので、それにインストールすることに決めました。その前に、壊れてないか確認しようとしたところ、CMOSメモリーをバックアップしている内蔵電池が切れていることがわかりました。そういえば、このPCを使わなくなったのも、毎回起動するたびに再設定をしないといけない面倒さが原因でした。
ホームセンターに行って、定番のCR2032という電池を67円で購入しました(たいていはこれです)。マイナスのスクリュードライバーをくさび代わりにして、バキバキとノートパソコンを開け、電池をみつけて交換しようとしたところ・・・「なんじゃ、このでっけー電池は?」。
見たところはCR2というカメラ用電池に似ていますが、それよりでっかいし、3.6Vというのも妙な一次電池です。型番をGoogleってみると、電池メーカーが判りました。その会社の総務部へ電話をして「小売りしている場所を教えてください」と尋ねてみたのですが、メーカー相手にしか売らないと断られてしまいました。
もちろんノートパソコンのメーカーS社に頼めば電池ぐらい換えてくれるのでしょうが、電池が切れるぐらいですから、保障期間だって切れてます。往復の送料も含めると一万円ぐらいはかかってしまいそうな予感がします。
さらに探してみると、アメリカの電池小売店がネットで通信販売しているのを見つけました。でも、送料込みで$38ということはカードで支払うと五千円ぐらいになってしまいます。
型番は同じでなくても、3.6Vの一次電池なら何でもいいんじゃないか・・と探してみるのですが、なかなか小売のものはみつかりません。唯一みつかったのは、Macintoshというパソコンの内蔵電池がやっぱり3.6V。そしてそれは、市内のパソコンショップの片隅に見つかりました。1080円。
さて、これで来週ヒマな時間があれば、ひさかたぶりにLinuxに触れられるはずです。ただ、このノートPCにはCD-ROMドライブもLANもついてないというのが、若干問題ではあるんですが・・・。
Linux日記になったりはしないんで、安心してくださいね。
2003年12月04日(木) 睡眠不足 慢性的睡眠不足で眠いです。
昼間の仕事中も眠くて仕方なくて、デスクから立ち上がってフロアの中を意味もなくうろうろしていたりします。あんまり眠いから早く帰ると、今度は夕食の後がさらに眠くてたまりません。暖房をつけて、座布団のうえで心地よく眠りについてしまいます。起きると夜の10時か12時ぐらいで、あわてて冷めた風呂に入ったりして、それから細かいもろもろのことを片付けて、明日の準備をしたりしていると、夜の2時とか2時半まで起きていたりする羽目になるのです。
当然、翌朝は睡眠不足でさらに眠いです。この悪循環の繰り返し・・・。
「夕方眠くなるのは、薬の影響ってことはないですかねぇ?」と医者に聞いてみても、すげなく「生活習慣でしょう」と言われてしまいました。常識を使えば、そういう判断ですね。
今夜は早く寝よう(もう12時だけど)。そうすれば、睡眠不足も解消して、仕事も効率よくなって、空いた時間に仕事以外のこともできるに違いない(業務専念義務違反)。
2003年12月03日(水) コードウェーナー・スミスだっけ? 雑記を書くのも実は面倒なんだけど、多分僕の性格からして、いったん止めちゃったら再開はしないでしょう。止めないから続けていられるというか、走り続けている限り転ばないというか・・・。
毎月給料が入ると、お小遣いの分け前をもらいます。なるべく早く郵便局へ行って、3通の通帳に千円づつ預金します。その時財布の中にあった小銭もATMに放り込みます。そして来年僕のAAバースデイがやってきたら、中身はオフィスや委員会にバースデイ献金として渡すつもりです。今年のバースデイの時に、「バースデイ献金をしようと思ったけど、なかなか一度にたくさんするのは無理だね」という話をしたら、仲間が「バースデイ献金のための、自己貯金プラン」というのを教えてくれました。その時、たまった貯金は、すでに自分のものでなく、仲間のお金を預かっているだけなんだと思えばいいよとアドバイスされました。
月々千数百円ずつためた通帳の残高を確認したら、3通とも一万円を越えてました。「おお、3万円あるぜ、なんに使おう」と物欲がささやきました。「すでに自分のものではない」と考えろという仲間の忠告がなかったら、ちょっと危なかったかもしれません。
新聞で「世界の中心で愛を叫ぶ」という言葉を目にしました。「世界の中心で愛を叫んだ獣」ってなんだっけ? いやエヴァじゃなくて(あれは盗用だから)、元ネタのほう。
12月に入ったとたんに忙しくなってしまいました。今夜はPCに開発ソフト一式をインストール。あと、携帯電話のメモリ編集ソフトと地図ソフト、「筆まめ」、DVDオーサリングを入れればほぼ復旧終了かな。
ボビーがロッテマリーンズに復帰して、「こみー」を呼び戻したらしい。僕のほうは事務局の「こみー」からカントリーレポートの催促を受けました。もう締め切りを3週間も過ぎてるものね。
夜中に仲間と1時間半も電話してしまいました。仕事のことやらイライラがたまっていたので、ひさしぶりにすっきりしました。AAの表の部分がミーティングだとするならば、裏の部分は(たとえばスポンサーシップなど)の一対一の分かち合いです。両者のバランスは大切だと思います。
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