心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年07月28日(月) 一行あけはもう止めた!

「○○です。夏休み期間中ということもあって、高速バスの席が確保できず、欠席となります。新評議員の皆様によろしくお伝えください」

というメールを用意したのですが、日曜日に送らずじまいでした(助動詞じまい)。
原因は、例によって「うつ」であります。JRで行こうと思えばいけるのですが、それだけお金を使うところに価値が見出せない、と思ってしまうところがうつであります。
二日間すっかり布団のなかであります。明日はどうなるかわかりません。
食事は一日に1回で十分であります。今日はひさしぶりに入浴をしました。体温はだいたい35度台ですので、あまり暑いとも感じません。
あまりに面倒なので、この日記を一行づつ改行をいれるのも面倒であります。いままで頑固に改行を入れてきたのですが、ここらへんでもう止めにします。
近日中に新日記システムに移行の予定です。その時までに、日記自動投稿ソフトが完成していなかったら、「さるさる」とはお別れかな。


2003年07月24日(木) 需要と供給

別に僕は、自分がお金を出して購読している新聞に「良識」を期待していません。それにはある程度の公平性とか客観性が確保されているかもしれませんが、それは民間放送のバラエティー番組と同程度のものでしかありません。広告収入によって成り立っているテレビより、購読収入によって成り立っている新聞のほうが健全であると考えるのなら、それは幻想です。国民の9割が「軍隊があったほうが良い」と考えるなら、どの新聞もそう書き立てるでしょう。それは、戦時中の新聞報道を見れば明らかです。しょせん需要があるものを供給している媒体に過ぎません。
朝コーヒーを飲みながら、半分しか起きてこない頭が8割ぐらい起きるまで、新聞を読む習慣があります。中学生が幼児を殺害した事件の被害者の親の手記が載っているのを読みながら、「なぜこれがここに掲載されているか」意味を考えていました。その文章にシンパシーを抱くこともできませんし、弁護士を通じて報じられる加害者の親のコメントにも感じるものはありません。ただ、自分が同じ立場に立ったら、同じ発言をするかもしれないというだけです。
特別扇動主義的な記事でもありません。ただテレビにしても新聞にしても、受け手の望み以上のものを伝えたりはしないものです。


2003年07月23日(水) 同病

ときどき僕は「この人たちも僕と同じ病気なのだ」ということを忘れてしまうことがあります。誰に対してかというと、それはAAメンバーに対してで、特にある程度の年数を経た人だと特にそうです。あらためてそれを言われてみないと、すっかり忘れているのです。どうしてそうなるのだろう、と考えてみるとやっぱり「一緒にミーティングをしていないから」でしょう。ほんのわずかでもいいのです。アルコールに関する話を分かち合っただけで、そこに共通の理解の基盤ができあがるのです。
だからといって、経験を共有した経験がないから、相手の抱えている問題にたいしてシンパシーを持てないというのでは、これから先困ってしまうわけです。なぜなら、単に「アルコホーリクの○○」と名乗られただけで、それから一緒に活動せねばならないし、意見も合わせていかねばならないわけです。お互い、性格上の欠点を山ほど抱えたアルコホーリクどうしなんですから、感情的な振る舞いや言動は避けねばなりません。

『伝統のチェックリスト』から
年数のたった人も、問題を抱えて苦しんでいるアルコホーリクなのだということを忘れていないだろうか。年数のたった人から学ぶだけでなく、手助けしようとしているだろうか。

もちろん、霊的に病気でない人に対しても、病気の人に対しても理屈は同じ事です。思わず感情が出てしまうのはやむを得ないでしょう(外部に出る出ないは別にして)。人間的に感情が発露するのはしかたない。そうしないと生きていけないのだから、それはオーケーなんでしょう。でも、それを言い訳にして、自分自身よりも自分の感情を大切にしたときに、霊的な破滅(自分自身の破滅)が忍び寄ってくるのです。


2003年07月22日(火) カブトムシ

三連休に家族がカブトムシをもらってきました。成虫でオス2匹・メス2匹。同じ箱に入れておくと、せっせと交尾をしております。そして卵を産んで、涼しくなるまえに死んでしまうとか。

そういえば、ボーナスは出ませんでした。困ったものであります。生命保険なんですが、毎月払うのではなく、一年分まとめて払うと約11ヵ月分で済んでお得であります(まるでNHKの集金のようだ)。そんなわけなんで、夏のボーナスをあてこんで、年払いにしているのですが、ボーナスが出ないと一気に計画が破綻します。保険も契約後3年以上経過してるので、依存症ということがばれても問題ないのですが、「依存症」での入院などには保険金が支払われないので、飲まないように気をつけていないといけません。
車検と車のローンを払うと普通預金の残高はマイナスですが、とりあえず積み立て預金のほうから回すことにして、定期預金は解約せずに済みそうです。

ある女性のAAメンバーに聞いた話。医者に「アルコール依存症につき断酒会・AAなどの自助グループへの参加が必要」という診断書を書いてもらうのだそうです。そして、ミーティングに参加するたびに交通費を記録していくのですね。その方は車で移動しているんだそうですが、ご丁寧に公共交通機関を使ったことにして集計し、そして確定申告のときの「医療費控除」の10万円枠にそれを申請するのだそうです。

依存症は隠して保険に入ったり、交通費を医療費控除したり、生き抜く知恵なのか、セコ過ぎるだけなのか・・・。


2003年07月21日(月) 例によって予備校

9年あまり前に自分が書いたソフトウェアを修正しています(というよりまったく新しく書き直していると言ってもいいぐらいです)。9年前といえば僕は入院を盛大に繰り返しているころであり、出勤していても「早く家に帰って最初の一杯に口をつけたい」盛りでしたから、当然書かれているソフトにも混乱が多数あります。
とは言っても、当時の計算機の厳しい制約の中で書かれたソフトと、現在の恵まれた環境の中でのソフトでは出来上がりに違いがあるのは当然かも。それに、ちょっと言わせてもらえれば、30代の9年間の中で、職業人としての成長が多少あって当然でしょうね。そう考えると職業人にとってのキャリアと実績というのは、素質とか向上心とは別に重視しなければいけないことなのでしょう。
ビッグブックにも、「過去の実績によって判断されるのだということを学ばなければならない」とかありました。そうだとすると、数日より数ヶ月、数年、十数年、数十年と重ねることで人間の評価は変わってくるということです。
それでも、「今まで何をやってきたか」という経験よりも、「今これから何ができるのか」ということが大切なのでしょう。でも、「これから何ができるか」を判断することは難しいから、過去に目を向けて計るしか方法がないのでしょう。
その意味では、場所を移転してあるく人たちは、それを素直に計ってもらえないので可哀想な部分もあるでしょうね。僕も、ソブラエティの長さなどではなく、新グループで何ヶ月やっているのか、そこでこれから何ができるのかを大切にしていきたいです。


2003年07月19日(土) スピリチュアルな幼稚園

掲示板が賑やかなおかげで、週末のビジター数の記録を更新しそうです。まったく、あをねこ・たまちゃんさまさまです。(からかっているのではなく、本当に感謝しているのですよ)。みなさん、こういう話が好きなのでしょうか?
さて、多忙の原因となった業務は奇跡的?に片付きました(と過去形にするとぶり返すんだな)。
「あなたは、仕事が忙しくて困難で、それに没頭している間はうつにならない」
はいはい、そうですとも。僕は、絶望的で困難で解決不能に思える問題を、なんとか片付けてしまうことに依存してしまった、悲しきドーパミン中毒者なんですよ。それが証拠に、一番忙しいときはうつにならずに、もうすこし持たせてから、ヒマになって寝込んでいるのです。自分の能力が発揮できて、大局観をつかんで状況を制御しているという幻想に、無意識のうちに漬かっているのです(たぶん)。だからこそ「うつ」になるんです。
だけどね、そういう捉えづらく、本人には痛い真実を見抜いて伝え「ることができる」人が、僕にも一人だけ与えてくれているのは、たぶん神さまの配慮なんですよ。

さて、明日は東京でAAの集会です。事前に予約だけしてキャンセルすることが続いていた高速バスの切符ですが、今回は諦めていたぶん予約が遅くなり、満席でJRに回ろうかとした寸前に切符が取れました。僕のように直前キャンセルする人が出たのでしょう。

ビルはAAを「スピリチュアルな幼稚園」と呼びました。最近では僕もその意見に大賛成です。そのなかでのいさかいを、健常者の皆さんは微笑んで見守っていただきたいものです。保育園児が庭に出て皆で遊ぶのを楽しむように、僕も明日の集会を楽しみにしています。もちろん掲示板も大切な庭のひとつです。



2003年07月18日(金) 感情のその日暮らし

木曜・金曜と「心の家路」始まって以来の日別ビジター数の最高記録を更新しております。
「90の道具」の更新が理由だと嬉しいのですが、やっぱり「たまらぎ紛争」が効いているのでしょうねぇ。ビジター数確保のためなら「たまちゃんとひいらぎの愛の交換日記」(別名不毛の往復書簡)を始めたほうがいいかもしれません。もっとも、たまちゃんの貴重な時間を割いてもらうのは申し訳ないので、この企画は没ですね。

明日も仕事であります。土曜日なのに! でも、相手の会社は業務日です。いまどき不景気なのに、なぜそんなに忙しいかというと、僕の会社の納入する機械が遅れているので、手作業で手分けしてやっているからです。パートのおばちゃんたちが夕方どころか、夜といっていい時間帯まで仕事しています。
経営者ののろいの言葉とは裏腹に、どうも彼女達は、割増の時間給がたくさんもらえることを喜んでいるようです。もっと殺伐とした雰囲気を予想していたのに、気が立っていたのは「金を払う人」ばかりだったのね。この不景気に稼ぎが増えるだけ「金をもらう人」は喜んでいるというわけかも。それでも疲れるでしょうに。

いつの時代でも「金を払う側」と「金を稼ぐ側」の理屈は相反するものなのだそうです。あたりまえか。
そういえば、毎月給料もらえるなんて最高、と思ってさらりーまんになったんだっけ。個人事業主は、収入が不安定ですからね。でも、いつかはまたそれに戻らないといけないようなのです。でも、ほんとうにそうなるまでは、感情のその日暮らしを続けていくしかないのかな。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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