■昨日はPITINNにてVINCENT ATMICUSを見てきた。 http://www.ewe.co.jp/artists/detail.php?id=65 もう至福の時… 素晴らしいライブだった。 溢れる音、ひとつひとつが鮮やかで、でもそれぞれを殺さず生きてる。 時にはユニゾンで、時にはハーモニーとなって、 あの小さなライブハウスはまるで宇宙だった。
そう、宇宙だ、って思ったんだよなー。 昔、菊地さんがまだ在籍していた頃とかはどちらかというと緻密な設計図の上で成り立ちつつとても土くさい、という両極が共存している音だと思ったのだけれど、 VINCENT ATMICUSには芳垣さんと岡部さんと勝井さんというROVOにも籍を置くメンバーが3人いて、そのROVOが中西さんが脱退したことにより宇宙を感じさせる音から徐々に大陸っぽさを増してきているのに対し、 VINCENT ATMICUSはむしろより宇宙っぽさを増してきているような…と思った。でもそれぞれは決して似てはいないんだけれども。
今も目を閉じるとうっとりと思い出すよー。 高良さんのビブラフォンが鳴り響いた瞬間のあの感覚をどう表現したらいいんだろう… なんていうか、耳に入ってくる、というより、直接頭の中で響いた気がした。それは金色に輝いていて、あたたかくてふんわりと… 音というより形だったみたいな気がする。
そう、VINCENT ATMICUSの音はひとつひとつがとても立体的だ。 忘れられないのが以前リキッドで聴いた水谷さんのベース、 音が出た瞬間に「音が立ちあがってる!」と思った。 (そして一緒に見ていたQさんも同じように感じていたとのこと) 勝井さんのバイオリンは空に浮いているみたいだし、 対して太田さんのバイオリンは着実に地に足がついてしっかり歩いているような。 そしてROVOを見ていても思うけれど、 芳垣さんと岡部さんのドラムはどうしてあそこまで息がピッタリあうのだろう… 双子でもないのにあんなにも揃うなんてすごい。 そしてそれは1+1が2じゃなくて3とか5とか100にもなるように思える。 それと、昨日の芳垣さんはもういつもより更に神だった… よく「神」とか書くけど、すいませんそれ全部ニセモノです、 って言いたいくらいに神業だった。 もうほんとうに言葉通り、かみわざ。 どうしたらあんなドラムが、音がならせるんだろう。 16ビートがどんどん細かく刻まれてゆき、最後にはひとつの音、まるでシンバルの残響のような、 もう息をするのも忘れて、目ですら音を追ってしまった。
帰り道にQさんとも語ったのだけれど、 ここに菊地さんが居たというのがもう全く想像できないし、 確か正確には一時的に脱退、って形だったはずなので戻ることもありえなくはないんだけど 音が入る隙間がないように思える。 それだけ今のVINCENT ATMICUSは、完璧です。
それにしても見るたびに違う世界を見せてくれてる気がするなあ… 同じような雰囲気のライブになったことが一度たりともないような。
そうそう、芳垣さんといえばQさんだが(笑)、 昨日もライブ中に目をキラキラさせたり (><)←こんなだったり じたばたしているQさんが見れて楽しかったです(笑) 私にとって芳垣さんの出ているライブでのもうひとつの楽しみでもある(笑)
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