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フミハズシマクリ
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2018年03月31日(土) 譲渡10日目(初めての客人)

徐々に徐々に猫との距離を縮めることに成功しているつもりの私。
このタイミングで猫にとって見知らぬ人を招くのは怖かったが、
2週間も会っていない彼氏の誘いを断るのはちょっと無理。

犬しか飼ったことない彼によく言い聞かす。
猫は犬とは全然違うの。
基本的に人間好きじゃないの。
特に初対面で懐く子は珍しいの。
男性の低い声も苦手らしい。
私ですら姿見るのに1週間もかかっているんだから、
この日猫の姿はたぶん見れないけど、
しつこく覗いたり触ったりしないように。

彼は猫を見たがったが頑張って我慢してくれた。
猫はベッドの下に入ったっきりまったく出てくる気配がない。

やっぱり客人いると無理だろうなと思っていたら、
彼がお風呂に入ったら猫が出てきた(笑)

あまりにも可愛いもんでこの隙にチュールをあげる。
ウェットフードも上げる。
結構な勢いで平らげて、
彼が浴室から出てくる音と共にまたベッドの下に入っていった。


2018年03月28日(水) 譲渡7日目

譲渡初日からこの日まで、
私が部屋にいる限り全く近づいてこなかった猫が、
何故か私の見える場所にまで出てきた。

嬉しかったのでチュールを出すと
そのままそこでなめ始めた。

もう嬉しくて嬉しくて飛び上がりたいくらいだがじっと我慢。

テレビを見ながら猫にあまり注目しないようにしていたら、
ちょっとずつ近づいてくる猫。

私から1mほどの距離で座るとテレビの方に顔を向ける。
私が少しでも音を立てたり身動きすると
逃げ出そうとするかのように身構えるが、
自分からこの距離まで近づいてきてくれた最初の日。

ぶらぼー。


2018年03月24日(土) 譲渡4日目

この日は私の仕事が休みなので初めて丸一日一緒にいる。
猫はずっと隠れている。

譲渡主さんが積極的に構ってやれという。
嫌がる猫を積極的に構うのは気が引けるが、
ちゅーるを近づけてみたり顔を触ったりしてみる。

そしたらソファの横からするりと逃げ出し、
冷蔵庫の上まで素早く移動。

そ、そんなとこ登れるんだ。
そして夜までそこから動かず。

冷蔵庫の開け閉めをしないようにしていたが、
さすがに何か作って食べたりしたいので、
冷蔵庫の開け閉めをしたらここも危険と思ったか、
今度はソファのカバーに潜っていった。

私のことが見えていなければいいんだろうか。
横に座ってもそこから逃げる気配はない。


2018年03月23日(金) 譲渡3日目

猫はまだ隠れている。
夜中の夜鳴きはだいぶ減った。
私が寝ると出てきて食事してトイレを使う。


2018年03月22日(木) 譲渡2日目

猫は昨日入れてあげた段ボールにはいなかった。
あちこち探すとソファと壁の隙間に、
これ以上小さくなれないギリギリに縮こまっていた。

フーもシャーも威嚇っぽいものは全くしないが
必死に体を小さくして私の手を避ける姿に胸が痛い。

嫌がることはしないようにする。
きっといつか近づいてきてくれる。

2日目は一日ソファの横に隠れていたようで、
私が仕事を終えて家に帰ってくると同じ場所に同じように小さくなっていた。
夜私が眠ると出てきてごはん食べてトイレを使う。

食べてくれてトイレ我慢してないならそれでいいとする。
2日目だし。


2018年03月21日(水) 保護猫譲渡日

前日からの天気予報で知ってはいたものの、
予想以上の大雪。

大きな雪がどんどん降ってくる。

保護主さん宅は山間の住宅街で、
雪が降ると私の家とは比べ物にならないほど積もるはず。

様子見て無理そうだったら延期で。
なんてメールがきた。

いやいやいやいや、ダメだよ。
もう待てないよ。
来てくださいよ、止みますって雪。
って気持ちでハラハラしながら雪が止むことを願った。

午後になり、雪の勢いも弱まってきた。
行くも止めるも連絡がないまま約束の時間に近づいたので、
しびれを切らしてこちらから連絡してみると、
もう家を出たそうで、うちから30分ほどの場所にいるそうで。

ああ、良かった。

そして到着の電話があり、
駐車場まで迎えに行くと、
布で覆われたケージと保護主さんがいた。

保護主さんの旦那様が車を停めるので、
先にケージをもって私の部屋に向かう。

重い。
ここに猫が。
私の猫が入っている。

お部屋に入ると保護主さんはさっそくあちこち見て回り、
ケージから猫を出してまず落ち着いてもらうための
居場所を作り、キャットタワーの下に段ボール箱を設置。
中にクッションとブランケットを入れる。

そこに猫を押し込む。
ちらりと見えた猫。

かわいい。
私の家に猫がいる。

仲良くなれるか心配ではあるけど、
時間をかければきっと大丈夫。

保護主さんたちがお帰りになっても
猫は物音一つ立てずに箱の中にじーっとしている。
私もじーっとしといた。

夜になり私は寝室で寝た。
2時過ぎくらいだろうか。
聞きなれない音で目を覚ます。
最初は何の音かわからなかったが、気付いた。
猫の声。

「にゃーん」というより「なー」とか細く鳴く声。
ああ、怖いんだなあと胸が痛む。
名前を呼ぶとしばらく静かになるがまた鳴きだす。

そのうちトイレの砂を掻く音、
カリカリを食べる音が聞こえてきたので、
ホッとして私もまた眠る。


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